CaffèLatte

ちーちゃ @sy82421

26 「…おいしい…」自然とこぼれた笑み。『ほんとですか？』彼はほっと安心したように微笑む。「はい…おいしいです」優しい雰囲気を持つ彼に似て優しい味がする。『実は初めてなんです…お客様に出すのは』手前の椅子を引き彼が座り視線が重なる。 #SJで妄想 #CaffèLatte

ちーちゃ @sy82421

27 「そうなんですね…でもすごくおいしかったです！」思ったことを口にすると彼が微笑んでくれる。『あなたに作ってあげたかったんです…』少しだけ下を向く彼。『一番最初に飲んでほしくて…』頬をほんのり染め優しく微笑む彼に胸がまたしめつけられた。 #SJで妄想 #CaffèLatte

ちーちゃ @sy82421

28 「ありがとうございます…」胸がきゅーっとしめつけられて涙がこぼれそう。なんだかとても幸せ…『これ…』ナフキンを手渡され見てみると"カフェラテ割引券"昨日もらったのとまったく一緒で。『明日もお待ちしてますね』穏やかに微笑み彼が席をたつ。 #SJで妄想 #CaffèLatte

ちーちゃ @sy82421

29 私もそのナフキンを大事に鞄にしまい席をたつ。外に出れば気持ちいい日差し。心はいつもよりもポカポカしていて…「あ…」たまたま見つけた雑貨屋さんに入るとクマのチャームがついたボールペンが置いてあって。私はそれをレジまで持っていく。 #SJで妄想 #CaffèLatte

ちーちゃ @sy82421

30 昨日買ったボールペンとナフキンを鞄に入れて今日もあのカフェに向かう。『お待たせしました』いつものように目の前に置かれたカフェラテとスコーン。ついてきたナフキンにはまた"カフェラテ割引券"の文字。それを昨日と同じように鞄にしまい席をたつ #SJで妄想 #CaffèLatte

ちーちゃ @sy82421

31 昨日と違うのはナフキンに"お礼です"そう書き残し、買ったクマのボールペンを置いてきたこと。男の人にクマのボールペンなんておかしいとは思ったけど、描いてくれたクマがとても印象的だったから。喜んでくれることを願って私はいつもの街並みを歩く #SJで妄想 #CaffèLatte

ちーちゃ @sy82421

32 『お待たせしました』目の前に置かれたカフェラテとスコーン。彼の胸のポッケにはクマのボールペン。いつもと同じでどこか違う。それは描かれているのがクマではなくハートだということ。そんな1ヶ月後の平日。私達の間に甘い甘い風がふいた。END #SJで妄想 #CaffèLatte