新聞労連産政研・第6回会合(2012年9月15日)

新聞労連の研究機関として、新聞産業の未来や問題点を模索する産業政策研究会(産政研)。2011年から開始した第2期活動は7月に中間報告を発表しています。2012年9月15日に開かれた会合の模様をtsudaりました。M&Aについてなど話題盛りだくさん。中間報告については新聞労連http://www.shinbunroren.or.jp/ で詳しく!
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imyojin @imyojin

休憩後、登地委員のプレゼン。中間報告にもあった新聞社のM&Aについて。夢物語ではないかもしれない・・・? #sanseiken0915

2012-09-15 15:33:03
imyojin @imyojin

これは米バフェットがアメリカのラジオ局を買収する場合のシナリオ。でも、新聞業界にも敷衍できるかもしれない。みなさんはどう思います?人件費や売上の増減・多寡で話は違ってきますが。電子化すれば部数は減って単価も下がる。うまくいくかどうか。#sanseiken0915

2012-09-15 15:42:56

(以下、長すぎてTLで読めなかったもの。発言は@imyojinです)
新聞社の経営が厳しくなって、複数が買収された場合を想定すると・・・?買収元が複数の新聞を統合し経営する。システム統合、ネット専業化などで大幅に経費を節減。題字と地域面だけ残して、あとは同じ紙面を一括制作、使用するわけです。組織も大幅にスリム化してしまう? 

imyojin @imyojin

日本の場合、アメリカのようなドラスティックな再編が起こるかは未知数。経営的には行き詰まれば売るしかないし、潰れるよりは何らかの形でメディアが残った方が地域のためにもなる。ただ、社会的になじむかどうか・・・? #sanseiken0915

2012-09-15 15:48:30
imyojin @imyojin

ネット専業部門のみを全国または地域統合して、紙の扱いは各社自由。コストを削ったネット部門で利益が出るなら各社の経営も安定する。共同通信社の携帯サイト向けプラットフォーム「NEWSMart」がその先駆か。新聞業界の景色も変わっていくと思います。#sanseiken0915

2012-09-15 16:03:07
imyojin @imyojin

GCAサヴィアン・久保田朋彦さんが講演。M&Aのスペシャリスト。ダイキン工業が8月、米グッドマン・グローバルを買収した事案などを手がけた会社です。#sanseiken0915

2012-09-15 16:06:11
imyojin @imyojin

モルガン・スタンレーからソニーへ移った久保田さん。ネットビジネスを手がけたが、部局員はみなテレビや白物やオーディオなどの出身。業績が悪ければ部員が減り、みんな古巣に帰っていった。(新聞業界も同じですね:明神)#sanseiken0915

2012-09-15 16:18:08
imyojin @imyojin

そして当時ベンチャーだったGCAへ。数多くのM&Aに関わる。既存のビジネスをいかに変えていくかのトライの一つ。例:JT。たばこの消費が減る中、食品分野に積極的に進出した。#sanseiken0915

2012-09-15 16:22:04
imyojin @imyojin

今のビジネスが縮小していく前提で、どんな新しいことをするか。M&A市場は90年代以降、世界規模で拡大。グローバル経済の拡大とデフレが影響。儲けが増えない中で株式価値を上げる=経営規模を大きくする手段。#sanseiken0915

2012-09-15 16:25:41
imyojin @imyojin

メーカーの立場からすると、設備投資もM&Aも変わらない。アメリカでは買収される対象となるベンチャーがどんどん出てくる。数千億円レベルのベンチャーキャピタリストが複数あり、支援する。日本では企業内ベンチャーが目立つ。#sanseiken0915

2012-09-15 16:30:25
imyojin @imyojin

大企業は研究開発のリスクを負わず、すでに成功したベンチャーを買える。アメリカでは大会社を出てベンチャーを起こし、成功して大会社に帰る人も多い(エコシステム)。#sanseiken0915

2012-09-15 16:32:44
imyojin @imyojin

日本でのM&Aはバブル期から。円が高騰して、事業拡大が間に合わなくなった。ほとんどが海外企業を買収した事例。バブル崩壊後、不良債権処理も絡んで企業再生に関わる日本企業の売却も増えた。#sanseiken0915

2012-09-15 16:37:02
imyojin @imyojin

2000年代後期からは日本の有力企業による海外進出が増えた。ヨーロッパが日本のバブル崩壊直後の状態で、買収対象も増えている。#sanseiken0915

2012-09-15 16:38:49
imyojin @imyojin

M&Aは同業他社との規模拡大狙いと、多角化をねらう他業種参入の形に大別。一方でグループ内の子会社などを統合する事で経営のスリム化などを目的とする場合もある。#sanseiken0915

2012-09-15 16:41:42
imyojin @imyojin

M&Aによる事業拡大の事例はソフトバンク。さまざまな投資や買収を繰り返して業態も変化し、大きくなった。ソフトウェア販売からヤフージャパンを設立し、日本テレコム買収により接続事業者として成長。ボーダフォンを買収して携帯事業者に。#sanseiken0915

2012-09-15 16:51:16
imyojin @imyojin

ソフト事業→eコマース→携帯通信事業者。今後も企業の姿は変わるだろう。M&Aはそのためのツール。ゼロから自分で始めるのは大変。#sanseiken0915

2012-09-15 16:56:32
imyojin @imyojin

JTは海外の会社を買収することで、その会社が持っていた優良なマネジメントシステムを労せず手に入れた。日本側から海外側に細かい口出しはせず、旧企業の良さを生かしている。#sanseiken0915

2012-09-15 17:01:37
imyojin @imyojin

アメリカのメディア企業について。紙や電波などオールドメディアは、デジタルへの変化を念頭に多くのチャンスを繰り返してきた。M&Aを使って業態変化をしなければと言う危機感を持っていた。日本とは違う。ただ結果的に失敗している(AOLやMySpaceなど)。#sanseiken0915

2012-09-15 17:11:25
imyojin @imyojin

昔ながらの「資産を買いに行く」M&Aではなく、Google的な「仲間を増やす」M&Aがキーになるかもしれない。アメリカの伝統的メディアの経営者は、自分たちを変えなければという危機感から挑戦を繰り返している。#sanseiken0915

2012-09-15 17:13:17
imyojin @imyojin

久保田さんいわく「地方紙はこのままでいいかもしれない」。紙を売って利益がでている限り。利益がでていて、オーナー企業であれば文句を言う人はいない。ただ、利益が出ない、お金が返せないときがきたら、決定権者が社外に移る。そのとき誰が不幸になるか・・・#sanseiken0915

2012-09-15 17:17:37
imyojin @imyojin

新聞業界には参入障壁がとにかく高いし、競争に晒されていない。地方で重要な地位も占めている。危機感もないだろうと思う。#sanseiken0915

2012-09-15 17:20:25
imyojin @imyojin

新聞社はM&Aの対象にはなりにくい(株式非公開だから。近年は現金より株の方に重きを置く傾向にある)。メディアには使命もあるので、このままの形でいく手は大いにある。ただ破綻すれば多くの人が迷惑するので、マネジメントの強化は不可欠。#sanseiken0915

2012-09-15 17:29:34
imyojin @imyojin

なんとか日程終了。濃いお話でした。次回は11月17日か。#sanseiken0915

2012-09-15 17:53:41