#一文小説
- kusunokidan
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手に持つ秋桜の花をぐしゃりと潰せば、はらりと散る花弁にどうしようも無く苛ついて、哀しくなるのは…何故? #一文小説
2016-06-05 19:08:40どんなに文句を言っても、どんなに批判しても、どんなに相手の揚げ足を取っても、結局、その罵声は地球を回っている衛星のように、ボクの心に戻ってくるだけだった。 #一文小説
2016-06-14 13:42:10精神病で毎日精神薬をODしては気が狂ってしまう母と不倫をして子供を授かってしまい母と離婚した後に不倫相手と再婚したらしい父をもつ私、朝方自室でリスカした左腕の血を洗う為に洗面所へ続くリビングの扉を開けると、遮光カーテン越しの朝日を浴びた母の首吊り死体が浮いていました。#一文小説
2016-06-25 03:58:20ひとりぼっちになりたくないだけの君とふたりぼっちになりたいだけの僕は「身体だけの関係だから」と強がった君の言葉を真に受けてしまい一歩すら踏み出すことの出来ない意気地の無い僕のせいで、今日も君の身体は僕の知らない誰かに汚されてしまっているのに僕は君の事を考えるよ。 #一文小説
2016-06-25 04:15:153年前夏の夕暮れ 路面電車がビルの隙間から見える 小さな赤い橋の上 「君と会えるのは今日で最後だ」 と、流した僕の涙は 3年後 君とは違う愛する人が出来た僕と 茶色く髪を染め この汚い世界に馴染んでしまった 君が 偶然都会で会った事で あの涙の意味が変わってしまった。 #一文小説
2016-06-26 03:02:52放課後のチャイムが鳴り 友達に冷やかされるから こっそり学校近くの公園で 待ち合わせた後 帰り道の畦道で 手をつないじゃったりして くだらない事で笑えた夕方は とても好きだけど、 「そろそろ帰らなきゃ ママに怒られちゃう」と、 君とまた明日になる夕暮れは とても嫌い。 #一文小説
2016-06-27 00:07:23何人にも汚された私の膣の中を 君の綺麗な精子で 汚して貰えた事で、 過去に対する執着心は消えてしまい 君に対する独占欲が 生まれてしまいました。 #一文小説
2016-06-27 02:14:11会社で嫌な上司に 「糞野郎」と思いながら 頭下げ続けて、 散々嫌な思いをして得た 大好きなものも食べれない程の 給料で買った 半額ののり弁を食べて寝るだけの 僕は、 精一杯頑張って今を生き続けても 結局灰になるのに どうしてこの嫌な世界を 生きるのに 必死なのだろう。 #一文小説
2016-06-29 00:52:07部屋でゴロゴロして なにもしないで寝てばかりの僕、 君が仕事から帰ってきて 「部屋片付けといてねって 言ったでしょ!」 と、ブツブツ言いながらでも 部屋を綺麗にしてくれてた君は もう居なくて、 寝て起きたら 綺麗になっていた部屋は、 今日も僕の気持ちと共に 汚れていく #一文小説
2016-07-05 23:58:34誰かが僕の頭の中に無理やり入ってこようとしているわけだが、それが誰なのかというと、やっぱり僕の悪意であるとしか言いようがない。 #一文小説
2016-07-15 22:53:01