#一文小説

清水良典先生の「あらゆる小説は模倣である。」(幻冬舎新書)の中の「模倣実践創作講座」に「一文だけの小説を書こう。」というのがあったので #一文小説 タグを提案します。ルールは、一文であること、小説であること、詩でも短歌でも俳句でもないこと、です。
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かきくら羽智 @88_kakikura

僕が何もしないから、あいつの手だけが汚れていって、空は今日も澄んでいる。 #一文小説

2014-03-19 06:03:20
かきくら羽智 @88_kakikura

下らない家族ごっこなんてもう辞めたいの、わたしはわたしの手でわたしを作るわ。 #一文小説

2014-03-19 06:07:14
中村ヘボピー @hebop_

子供の頃、転校した友達とはもう二度と会えないのだと思っているが、大人になったとき、それがたった駅二つ分離れた隣の学区でしかないことに気づく。 #twnovel #一文小説

2014-08-12 17:54:28
萌葱[moegi] @hmoegi

お前と出掛けると雨が降るから嫌だと言われて拗ねていたとき、一日家で一緒に居てくれた君の隣でドレスを着る今日は、待ちわびていたような快晴でした。#一文小説

2014-08-31 12:17:35
野々村 @VerweleDoch

秋雨が降ってきたので、君の差す折り畳み傘へ逃げ込む事にしたんだ、という言い訳。 #一文小説

2014-08-31 12:48:36
なさわご @nasawago

届かなかった言葉や伝えられなかった想いを、自分の内の内に押し込めて、それを大切に育てることはもう叶わないから、せめて少しの間だけでも眠っていてと心室を暗くして、それがいつか押し花のように人生の1ページに挟まれていたら、きっと素敵なんだろうなぁと思うよ。#一文小説 #twnovel

2015-03-31 23:58:52
M.T. @2ru_kame

貴方に最後まで求めないのはね、素敵な小説は最終章だけ読まずに棚に飾っておく、それと同じことなのよ。 #一文小説

2015-08-11 01:39:36
M.T. @2ru_kame

空が青い、海が青い──そこかしこが生き生きして、夏は逃げ場がない。 #一文小説

2015-08-11 02:02:51
ドーナツ @donut_no_ana

#一文小説 雷の音ばかり耳を聾するけれど、まだ雨の気配はなかった。

2015-08-13 12:58:07
原稿ナギ @minagi_00

どんなに友であった人達に裏切られ、貶(けな)され、貶(おとし)められ、そして貶(さげす)まれても、やはり持つべき者は友であると、泣きそうになる一人の夜 #一文小説

2015-12-29 01:59:03
森 秀治 @moripress1

【一文小説】 僕のダジャレが寒いのは日常的だけど、足元に転がっている死体は非日常的だなぁと、なぜか冷静に考えていた。 #一文小説

2016-04-01 17:19:25
森 秀治 @moripress1

【一文小説】 数日前から薄々気づいていたのだが、僕の背中に何ものかが棲みついているようだ。 #一文小説

2016-04-03 16:53:18
森 秀治 @moripress1

【一文小説】 どんなに耳をすましてみても、もう君の声は僕の右心房には届かないんだ。 #一文小説

2016-04-08 14:44:16
森 秀治 @moripress1

【一文小説】 僕の今の気持ちをたとえるならば、「自分、10年ほど世界中を放浪してて……」と誇らしげに話す人を前に、「私、10年ほどひとつの会社で真面目に働いておりまして……」と言えないような感じだ。 #一文小説

2016-04-17 12:02:23
森 秀治 @moripress1

走っても走っても、どれだけ走っても、僕はスタート地点にすら辿り着けなかった。 #一文小説

2016-05-02 22:42:34
淀川 @soundhanai

親父が帰ってきませんように。 #一文小説

2016-05-02 22:44:21
シャドーBANされてる方のHONOCO @Mars_honoco

冬が溶けて消えてしまったかに思えたのだが、北の方で生きているという噂を聞きつけ、そしてついに巡り合えたのだった。 #一文小説

2016-05-02 22:49:54
近衛 礼華@cb250f @k_raika666

#一文小説 礫の様な雨に打たれ、土と泥で濁りきっては猛牛の様に暴れながら流れる川は、まさに私の人生の象徴そのものだった。

2016-05-05 13:53:07
近衛 礼華@cb250f @k_raika666

exeファイルを開くだけで、電子の海が展開し溢れかえりコードの一つ一つが破壊と生成を繰り返す様は、ウィリアム・ベンダーにとってはまさに芸術作品そのものであった #一文小説

2016-05-05 13:59:11
森 秀治 @moripress1

東京のようなコンクリート砂漠では、真夜中と早朝の狭間に漂う微妙な湿気だけが僕の喉を潤してくれる。 #一文小説

2016-05-07 18:23:13
森 秀治 @moripress1

骨の中が痒くて痒くて、身体の中から湧いてくる蟲を掻きむるような嫉妬を、君は経験したことがあるかい? #一文小説

2016-05-21 16:20:15
淀川 @soundhanai

#一文小説 腹部あたりから劣情が笑って、吸収するように掻き毟る。

2016-05-21 16:21:14
淀川 @soundhanai

使い物にならないはずの思い出が君の顔で笑うもんだから、俺は目を擦る。 #一文小説

2016-05-21 22:59:55
犬吠埼狼太(おいぬ) @daken_shosetsu

#一文小説  熟れた白桃のようにまっしろな果実を二つ、僕は貪った。

2016-05-21 23:04:07
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