嗅覚の拡張現場で考えたこと

視覚に質量を与えたものが写真だとして、嗅覚に質量を与えると何が可能になるのか。考えてみた。
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川田十夢 @cmrr_xxx

本日のスタジオ仕事は嗅覚の拡張。要するに、現場が香水くさい。

2012-09-29 15:25:12
川田十夢 @cmrr_xxx

舐めてもおいしくて、ベタつかなくて、ふたつの意味で虫がつかない香水。発売されたら、ちょっとした革命だと思います。

2012-09-29 15:35:25
川田十夢 @cmrr_xxx

あと、記憶できる香水。これは工学的に実現できると思う。

2012-09-29 15:36:41
川田十夢 @cmrr_xxx

電気信号で匂いが出力できるようになる頃、未練の成分も判明するでしょう。

2012-09-29 15:38:57
川田十夢 @cmrr_xxx

印刷しないと文字を読まない人がいるように、質量をいったん与えてからでないと存在を認識できない人はいると思う。

2012-09-29 15:53:59
川田十夢 @cmrr_xxx

つまり、忘れることもできない。

2012-09-29 15:54:36
川田十夢 @cmrr_xxx

物語の効用として、実体のない感情の擬人化があって。それを向こう側で破壊してもらうことで、少し救われた気分になる。

2012-09-29 15:58:57
川田十夢 @cmrr_xxx

人間は、想像の中で当たり前のように他人を殺している。頼むから死んでくれ、百円やるからどっかいってくれという場面が、一日に何度もある。

2012-09-29 16:12:18
川田十夢 @cmrr_xxx

物語で均衡をはかる。平気な顔をして過ごせる。見過ごせる。ときどき悪夢を見る。

2012-09-29 16:13:41
川田十夢 @cmrr_xxx

現実が悪夢に変わったとき、向こう側においてきた意識が不意に言語化される。涼しい顔をした連中に巻き込まれ、正しい正しくないの話になる。

2012-09-29 16:17:20
川田十夢 @cmrr_xxx

本日のスタジオ仕事は嗅覚の拡張。要するに、現場が香水くさい。悪夢のような臭いのなかで考える物語は、粘性をもって現実に付着するだろう。

2012-09-29 16:29:34
川田十夢 @cmrr_xxx

(AR三兄弟が嗅覚の拡張に挑む新作は、悪魔の十二月に発表されます。)

2012-09-29 16:31:52