@DrMagicianEARL先生からの横取り勉強ツイート20120920その2
集中治療領域での胃腸蠕動亢進薬に関するエビデンスの総説.エリスロマイシン1回の投与は小さな胃の腸管栄養管の挿入を容易にする可能性がある.メトクロプラミド投与は胃腸輸送と栄養の寛容性を増す可能性がある(CCM 2002;30:1429-35)
2012-09-19 20:40:13prokineticsとしてのメトクロプラミド(プリンペラン):作用機序(Drugs 1983;25:451-94),副作用懸念(全身への作用)(Clin Pharmacokinet 2000;39:295-305)
2012-09-20 10:14:53prokineticsとしてのエリスロマイシン:作用機序(Gastroenterology 1993;105:1886-99/Am J Physiol 2000;278:G18-23),副作用(耐性菌)(NEJM 1997;337:441-6)もちろんQT延長も重要
2012-09-20 10:18:18prokineticsとしてのシサプリド(本邦未発売,ガスモチンの類似薬):作用機序(Drugs 1994;47:116-52),副作用(心毒性で市場撤退)(J Cardiovasc Electrophysiol 1998;9:1109-13)ただし新世代シサプリドがあるらしい
2012-09-20 10:25:28外科ICU患者10例の重症患者に対するメトクロプラミド20mg IVの経鼻胃管挿入時への効果を見たプラセボ対照RCT:成功率80%vs0%,p=0.048で有意な効果(JPEN 1984;8:679-81)
2012-09-20 10:38:11混合ICU患者105例の重症患者に対するメトクロプラミド10mg IVの経鼻胃管挿入時への効果を見たプラセボ対照RCT:成功率54%vs46%で有意差なし(Chest 1995;107:1686-8)
2012-09-20 10:41:14外傷ICU患者60例の重症患者に対するメトクロプラミド10mg IVの経鼻胃管挿入時への効果を見たプラセボ対照RCT:成功率64%vs66%で有意差なし(JPEN 1994;18:31S)
2012-09-20 10:42:32混合ICU患者83例の重症患者に対するエリスロマイシン200mg IV,メトクロプラミド10mg IV,プラセボの経鼻胃管挿入試行回数を見たRCT:1.57vs1.20vs1.81で有意差なし(ICM 1996;22:301-4)
2012-09-20 10:48:17外科および外傷ICU患者57例に対するエリスロマイシン200mg IVの経鼻胃管挿入時への効果を見たプラセボ対照RCT:成功率61%vs35%で有意な効果(JPEN 1996;20:385-8)
2012-09-20 10:56:16混合ICU患者36例に対するエリスロマイシン500mg IVの経鼻胃管挿入時への効果を見たプラセボ対照RCT:成功率96%vs77%,試行時間15分vs25分で有意な効果(JPEN 1991;21:S3)
2012-09-20 10:58:23ICU患者では経鼻胃(腸)管留置においてメトクロプラミド10mg IVの有用性は否定的.20mgで有用とのWhatleyらの報告はあるが,わずか10例であり,プラセボ群の成功率は0%.経鼻胃管留置においてメトクロプラミドのエビデンスは乏しい.
2012-09-20 11:16:45経鼻胃管留置におけるエリスロマイシンの有用性は,試行回数で見ると有意差はないが,成功率を見た2つの報告では200mg,500mgいずれでも有意に有効であり,エリスロマイシンは経鼻胃管留置を容易にする可能性がある
2012-09-20 11:20:16