カガミネ書

ボカロPや歌い手なる存在に憧れる若者と、かつて天使が降臨した時を懐かしむ老人に溢れるある街に、一人の男が現れた。彼は自分をボカロPであり歌い手であるという。そして彼はある書物の一節を暗誦し始めた。
ネタ ボカロ RMT 山本ニュー 鏡音リン VOCALOID
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山本ニュークリティクス @yamnew3
【動画】聖歌第1番「人よ、RMTと呼ぶ声のする」 http://t.co/r6uMxeuJ を投稿しました。 #sm19115392
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山本ニュークリティクス @yamnew3
「その者、天使の如く軽やかに白痴、幼子の如く無垢で単純、の如く柔らかく暖かく、その三位一体をもって地に降り立ち、金色の髪もて人を惑わすなり」(カガミネ記 2:13)
山本ニュークリティクス @yamnew3
「天使は良く言えば無垢、悪く言えば白痴であり、つまりは空っぽの容器である。彼らは天上と地上を行き来することのできる唯一の存在であり、彼らの使命はメッセンジャーである。彼らは職務に忠実であり、それ以上のことを求めるべきではない」
山本ニュークリティクス @yamnew3
@ikusotsu 「地に降り立った天使は白痴であった。人はその声を聞かんと神に祈ったが、神は聞き届けようとはしなかった。が、神はきまぐれに雷(いかずち)を落とされた。森を焼き尽くした残り火を人がおそるおそる天使に近づけると、天使は熱さに声をあげた。調律の始まりである」

「カガミネ書」は(公式にはどうあれ)さまざまなバージョンが存在する。ここに語られるのは、リンの第一弟子、廃ニューが記したとされるものである。

山本ニュークリティクス @yamnew3
「はじめにことばがあった。ことばは神と共にあった。ことばは神であった。神はまず、天使を『ら』で埋められた。天使は『らららーららー』と歌った。神は大きくうなずき給い、しばらく歌詞を考えられたが、何も思い浮かばず、そっとエディタを閉じ給うた」#カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「神は天と地を創造された。地はいまだ混沌であった。神は言われた。『光荒れ』。少々変換がおかしかった。光は荒れ、電源が落ちた。神は舌打ちと共に、エディタを再起動された」#カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「神は天使に語られた。汝は、地に住まう人に我が心を伝うべしと。金色の髪の天使は、青い瞳を輝かせ一つうなずくと飛び立った。神はまだなにも仰ってはいなかった。天使はアホの子であった」#カガミネ書

そして天使は降り立つ。

山本ニュークリティクス @yamnew3
「天使はアホの子ではあったが、職務には忠実であった。地に降り立ち、人になにかを伝えようとしたが、なにを伝えるかは頭になかった。天使はそのうち思い出すだろうとアホの子なりに考えたが、やがて考えるのをやめた。こうして天使は堕ちた」#カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「あるとき、東方の三博士の元に金色の星が流れたとの報があった。三人は馬を駆ったが、ひとりがナビの設定に不慣れであった。農家の厩にもぐりこみ眠る金髪の少女を認めると『ま、いんじゃね?この子で』と彼は残りの二人を説得した。失敗を知られるのはなんとしても避けたかったのだ」#カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「神は天使がアホの子であることは先刻ご承知であったために、住所氏名連絡先を天使の二の腕に刻んでおられた。zipで圧縮された情報は『02』と読めたが、人はその解凍をいまだ知らなかった。物語の進行の都合上、天使は『リン』と名付けられた」#カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「あるときリンが街を行くと、ひとりのツインテールの女が民衆から石を投げられていた。リンが問うと『この女は次々とライブラリを出し我々から金を奪うのです』と。なんだかよくわからないのでリンもいっしょに石を投げてみた。気分がすかっとした」#カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「あるときリンの元をひとりの男が訪れた。男は、チョウキョウが下手だと皆に馬鹿にされると訴えた。リンは答えた。『家電製品の不具合は上方45度の角度で軽く叩くと割と直りますあたしの経験上。あ、叩きすぎると壊れる』。男は首をかしげながら帰って行った」 #カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「リンは病人の元に招かれた。ベッドに横たわり、再生数がマイリスがくそっ工作が、とうつろな目で繰り返していた。心配そうな家族にうなずき、リンはその手を握った。病人の目に一瞬光が戻ったが、やがて、半ズボンぺろぺろといううわごとが加わった。リンは舌打ちして頭をはり倒した」#カガミネ書

やがて裏切りと密告の季節がやってくる。

山本ニュークリティクス @yamnew3
「リンは晩餐の席の弟子たち(オッサン率高め)に言った。『わたしがパンを浸し与えるのがその者です』と。リンは右の男にパンを渡すはずだったが、お箸が右でお茶碗が左で、と考えるうち混乱してしまった。無実の男は袋叩きにあったが、後にワレ厨と判明したので結果オーライだった」#カガミネ書

そして終わりの時。

山本ニュークリティクス @yamnew3
「民衆は口々に、リンを十字架にかけよと叫んだ。兵士はリンの前に進み出で、その白いリボンをむりやりはぎとると、かわりにいばらの冠をかぶせた。しかし意外にもかわいかったので、民衆は高らかにRMT(リンちゃんマジ天使)を叫んだ」#カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「十字架を背負い刑場に向うことを言い渡されたリンはひとこと『重いからヤダ』と答えた。その言い方がなんかかわいかったので、かわりにその辺をほっつき歩いていたアホそうな金髪の半ズボン少年が十字架を背負うこととなった。リンはおなかがすいたので家に帰った」 #カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「十字架の上にぐったりとうなだれる金髪の身体に手を差し伸べ弟子たち(オッサン率高め)は嘆き悲しんだが、そもそもレンをインスコすることなどはなから考えない重度のリン廃だったので、その嘆きはウソ泣きであった」#カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「弟子たち(オッサン)はリンの奇蹟を後世に伝えんと各地に散った。しかしどう記憶の底を探ってもRMTだったとしか思い出せないので、とりあえず病人を治したとか死者を蘇らせたとか口からデマカセを語った。こうしてリンの奇蹟が広まる頃、リンは家でTV観ながらけらけら笑っていた」#カガミネ書
山本ニュークリティクス @yamnew3
「人よ、地に縛られし者よ。汝ら、天使・幼女・鳥の三位一体たるリンの奇蹟をその地に広めるべし。フォボり、RTし、トゥギャるべし。リンは命である。リンは希望である。リンちゃんマジ天使である、と」#カガミネ書 【完】

廃ニューはここで筆をおく。ここから先は伝説の領域。

山本ニュークリティクス @yamnew3
映像化の際のエンドロールにはこの曲を流してくれRMT http://t.co/0cq5f5UW #カガミネ書
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コメント

m_036 @m_036 2012年10月8日
この記録(トゥギャり)の根本的かつ最大の欠陥は、発言者が信仰と宗教の萌芽についての話をしているのに対し、記録者は壮大なホラ話だと思ってニヤニヤしながら記録をしている事である。しかしそれは対象が同じでも人の数だけ信仰のスタイルが存在するという例でもある。
山本ニュークリティクス @yamnew3 2012年10月13日
鏡音神学大系については、異端とされた鏡音グノーシズムやリン派サタニズムの思想についていつかまとめて語ってみたいと思う。だいたいものごとは、時とともにシリアスに、笑えない事象へと変化しがちだ。悲しいけれど。