政府・文科省の科学技術政策文書から「安全・安心」の理念を探ってみた

1996年7月から2006年7月までの10年間をネットで調べました。 冷戦終結後に構想された平和で豊かな個人生活の「安全・安心」論。それがテロや新感染症などの登場によって「社会システムの安全」に軸移動したように見えます。 それから5年後の大震災、「人の安全」と「社会システムの安全」の対立が現実に可視化することになりました。
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道草クー太郎 @KutaroMichikusa

○2006年7月「安全・安心科学技術に関する研究開発の推進方策について」(科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会)http://t.co/5OsyzKPF

2012-10-11 19:35:26
道草クー太郎 @KutaroMichikusa

(推進方策抜粋)「…このように国民の安全・安心に対する脅威が高まる中で、それらに対応する科学技術が果たすべき役割についての国民の期待が高まっている」(続く)

2012-10-11 19:39:29
道草クー太郎 @KutaroMichikusa

(承前)安全・安心関連の情報収集・発信機能 「情報の取り扱いについては、国民の知る権利や理解、協力、適切な行動のために、幅広い情報提供を基本とする」「一方、危機事態によっては、国民の知る権利と社会・経済の安全確保とのバランスを考慮した取扱いも必要である

2012-10-11 19:40:00
道草クー太郎 @KutaroMichikusa

以上。系統的・網羅的に調べたわけではないので確定的なことは言えないが、「安全」には「国民の安全」と「国家・社会システムの安全」の双方が意識されており、2003年ごろから後者の意識が強まったような印象を受ける。2006年の文書では双方が対立する局面での情報統制も示唆されている。

2012-10-11 19:41:08