☆同時多発ツイート連詩【ねてもさめても　完全版】pw10スペシャル企画　飛び入り歓迎◎自由参加式

宮尾節子＊新刊『明日戦争がはじまる 対話篇』好評発売中です。 @sechanco

あと。できることは傷つかないことぐらいかな。傷つくヤツがいちばんヒト傷つけまっせ。御用心。恐山に森山開次ですかはいはい。修学旅行みたいママの修命旅行に便乗すれば。今ここに咲く彼岸花。凍てつく夜も、波乗り越えて。口笛吹いて、希望度叩いて。ヘイ、コーラ♪（ねてもさめても１）＃pw１０

田中宏輔 @atsusuketanaka

ぼくは、棘皮を逆さに被ったハリネズミだ。いつも自分の肉を突き刺しながら生きている。自分を責めさいなむことで安心して生きているのだ。ぼくの親友にジミーちゃんという名前の友だちがいた。とても繊細な彼はひとの気持ちは平気で傷つけた。ぼくほどではないけど。（ねてもさめても１）＃pw１０

おつき @ikiro_

キャパオーバー。忘れらんないものから順に傷つけて、キャンパスに上書きし続ける。君に声があれば歌ったろう。夢でさえ名前を呼ばれて返事した。寝ても覚めても冷めない夢は温度をもって確信に『冬がもうすぐだから、春ももう すぐだね』そう言ってまた私の名を歌う。(ねてもさめても) #pw10

🌺愛日花 aska🌸Angela🌹 @megami_hohoemi

いいんだ君はそのままで。君の哀しみ、君の傷、君のああその涙。せつなく僕の心を震わせる。亜麻色の長い髪、白い肌、柔らかい感触。誰よりも誰よりも君を抱きしめて、哀しみのない国へつれていこう。眠りから覚めたら、君はおとぎ話の聖女だ。（ねてもさめても１）#pw10

はすむかい @hasmkai

やわらかく無防備だった心にあの日刺さった棘が、身じろぐたびに痛んでたまらない。すこしずつ、深くなる。 喉元でちくちく。ため息、熱く。 鼓動に共鳴して、じくじく。 人質に取られた心が泣くから、今夜あなたに会いにゆく。 きっと返り討ちにしてやるから。 (ねてもさめても1) #pw10

@nemutteirutoki

混沌のうめき/何を祈りたいのかも知らないで/跪いたり座りこんだりする時間/言葉に出せなくても/内心を掘り続けて/落下していくと/もう私の練習の時間ではなくなる/（ねてもさめても 1）#pw10

春森しゆう @junju_usako

こんなとき君ならどうするだろう。どう想いどう動くだろう。君を追いかけ君に近づきたくて真似をしている。わたしが君になり、君がわたしになり、最早その区別すらつかなくなる程似通った。わたしが君を取り込んだ。 (ねてもさめても１) #pw10

ゴースト℃ @4dectoplasm

いつまでも畳まれたままの君の服と脱ぎ散らかしたままの僕の服。よれた袖をそっと伸ばしても、よそよそしい装いに身を固くしたまま沈黙は落ちる。君の夜が明ける頃、僕は眠り、僕の夜が明けても、君は眠り続けるだろう。君に再び出会うよう祈り、錠剤は床に散った。（ねてもさめても）　#pw10

上野江来晴 @UEraharu

散らかった粒を拾い集めて五線譜に並べる柔らかな手。君の残り香が旋律になり僕は震える手で言葉の色を塗りつける。八分音符の速さで生きてきた君と四分音符で歩こうとした僕。交わらない音と途切れたままの小節。夢の中で発色する交響詩の体温を僕は抱きしめる。 (ねてもさめても１） #pw10

はすむかい @hasmkai

冷たいコンクリートの壁に繰り返し映し出される幻影。 伏せた瞼が鱗粉を振りまいて実体はたやすく崩れた。蝶々の群れが鈍く光を泳がせる。 何かを告げる手前、くちびるの躊躇い。 瞳の奥に黒い蠱惑。隙をついて一瞬、混ざる視線。 にやり、どちらが罠にかかる。(ねてもさめても1) #pw10

田中宏輔 @atsusuketanaka

これから、悲しみの湯につかる。３０代の終わりにトラッカーと付き合ったけど、見かけと違って、甘えたさんだった。たくさんの思い出のなかの一つだ。一日の疲れを湯に吸い込ませる。リルケの言葉を借りて、ぼくはつぶやく。こころよ、おまえは何を嘆こうというのか。(ねてもさめても１） #pw10

宮尾節子＊新刊『明日戦争がはじまる 対話篇』好評発売中です。 @sechanco

ねてもさめても、息をして。鍋をこげに、焦がして。なんで醤油がこんなところに、あるん。腕時計は、とうにない。レシートはもらいます。裏にはちょびっと詩がかけます。あとは。「ど〜なのよ！」というトラックの運ちゃんと。（ねてもさめても１）　#pw10

春森しゆう @junju_usako

眠りの底で心はとても鮮明で、掴めるように現実的。すぐそこに貴方がいて貴方を中心に私がいる。 覚醒時は曖昧で言葉にするには形がない。不確かな感触。届かない指先。 夢の中で貴方に逢い、反芻する白昼。 貴方の居場所は寝ても覚めても私の内。 (ねてもさめても１) #pw10

森山 恵 @meg_mrym

届かない指先で空に刺繍する( (鳥と魚と小動物たちを( (サーカス団の狂った女を( ( (尾びれをなびかせて泳ぐリージアを( ( ( (赤い刺繍糸がほつれほつれほつれ(( ( ((( ( ほつれて空にほどけていくとしても ( ( ((ねてもさめても１)　#pw10

海埜今日子（うみきょん） @umikyon

旧いうたが焦がれていた。あなたのまちで、たどりつき、メロディ、なんと小骨のような。わたしを眠る。しずかに眠る。ささった歌詞が声をうたった。きれつのなかからこぼれるものよ。たずねるなら、きっと。あたらしいうたがもたげていた。どんなにかあなたを起きて。(ねてもさめても１） #pw10

hiromi suzuki / 鈴木博美 @HRMsuzuki

ながい旅から目覚めたら戦場だった いや ずっとここにいた 夢のなかで傷つけ傷つけられた 頭上にあった灰色の雲が晴れた午後 眠ったふりしていたのはだれだ (ねてもさめても1) #pw10

武内しん　(おぐめの) @OGUMENO

寝入った時と目覚めの時が繋がっていると云うことは、何も整理できずにきたのだ。夕べ、こどもの話を半分も聞かなかった罰であろうか。ずっとあたまのなかで流れている曲が暮らしにまで入り込む。そして見覚えのある影、シロツメクサの花冠… いったい貴方はだれ？(ねてもさめても1)#PW10

ブックワーム @BIBLIOTHEQUEa

愛の不在が気泡でクリアに。濁りさえすれば希望の彼方、エクスタシーの湖まで通ずる夢なのに。さあアムニジア、君の夢はヴィーナスの右腕に抱かれてどんな物語を投げ捨てるのか。中途半端な扇動者が落とす稲妻で生まれた子よ、薄氷の寵愛に溺れて、ここを出て行け。 (ねてもさめても1)#pw10

早川 純一 @junicci

目つきの悪い海獣に囲まれて、アドリア海、弁の立つプランクトンに現代の投網をする。拝火教のルームメイトが教えてくれた五年目のパントマイムで。座高の腰つきからねじこむ所作が難しいのは、永遠と一日、小舟と太陽にゆすられた軸足のせいかもしれないね。（ねてもさめても１） #pw10

二匹の猫は互いに同時に存在する。 @zwei_katzen

あああ しがういている あああ きがういている (じりじりと焦がし じりじりと) 咳をして おいしい水を飲む 咳をして 夢をみる おいしい夢を齧る あああ しがういている あああ きがういている 上のマブタと下のマブタをくっつけて あああ しが (ねてもさめても1)#pw10

ねじ式🔩 @neji_shikii

常に薬が効いていて シラフのときはないんだねって そうだよ いつも頭の中で 硬くてギザギザのやつが頼りない神経を薄く削ってる 痛くて仕方ないんだよ 耳の奥に無音の針が刺さるんだ 瞳孔に羊が住み着いたんだ 涙腺は沸騰寸前 朝が来る (ねてもさめても1) #pw10

akutsu ayumu ꪔ̤̮" @ayusuke_

きみの泣く声は私を容易く引き剥がす。昏い夢、刻まれた震え、焦げつ く失意から。そして蒼白い孤独を吸い、健全なお肉と庭を湛える。 ジグザグした日常は今や緩やかな螺旋。「愛する者には巻かれろ」。まるく、まあるく。それはひどく不自由で。とても、しあわせ。(ねてもさめても１） #pw10

田中宏輔 @atsusuketanaka

戻れない音。「あっちゃんに、こころってあるの？」「えっ？」きょうも日知庵でヨッパのぼくやった。「なかった？」元彼がつくってくれた弁当を、付き合ってたときに、まずいと思ったから、まずいと言ったぼくやった。「あらへんかったわ。」こころにないことを言うのが(ねてもさめても1)#pw10

田中宏輔 @atsusuketanaka

こころなんやろうか。日知庵からの帰り、阪急電車の階段で、３０年前の２１才のぼくと、２才年上の２３才のぼくの恋人のケイちゃんが河原町通りに顔を向けてしゃべっていた。もうひとりのぼくが、もう電車がくるからと、ぼくの止まった足を動かした。ぼくには、こころが(ねてもさめても1)#pw10