ゴーイングコンサーンのために

主人公太郎の成長を描くビルドゥングス・ロマン(教養小説)
0
前へ 1 ・・ 5 6
@monday0705

「やめてください!!な、なにをするんですか!?」恵子は必死に自分のスカートを押さえながら言った。「こうすることが園子の一番の供養になると思ってね。」太郎は凛とした顔つきでそう言い放った。

2010-07-29 20:54:47
@monday0705

服を脱がされ、全身が太郎の唾液にまみれたあたりから、恵子は素直に感じるようになっていた。しかし、太郎は恵子のくびれと太腿に魅力を感じ、その周辺ばかりを執拗に攻め続け、なかなか挿入に至らなかった。

2010-07-29 20:55:52
@monday0705

ようやく挿入する頃には、恵子は膣から大量の愛液を流れ出しながら「あひぃ!あひぃ!」と獣のような声を出し自ら腰を振る始末であった。太郎は前戯で疲れ果てていたので、恵子を上に乗せると、恵子は激しく腰を上下させた。

2010-07-29 20:56:35
@monday0705

動物的な女だった。あまりの激しさに太郎は恵子を上に乗せたまますぐに果ててしまったが、恵子はおかまいなしに腰を振り続け、痙攣していた。その後、太郎は年甲斐もなく三回も射精し、強い睡魔に襲われたのでそのまま眠りについた。

2010-07-29 20:57:25
@monday0705

目を覚ますと、恵子も騎乗位の体勢のまま眠っていた。恵子は太郎が起きたことに気付いたのか、すぐに目を覚ますと園子について語りだした。どうやら、恵子は太郎と園子が結婚した後も時々、先程恵子と出会った駅前の喫茶店で会っていたらしい。

2010-07-29 20:57:56
@monday0705

恵子は太郎に言った。「園子ね、あなたが怖いって言ってたわ。なんだか色んな人と一緒に住んでいるみたいでわけがわからないって。」太郎は大きなお世話だと思い、恵子の話が面倒になってきた。

2010-07-29 22:49:43
@monday0705

とりあえず、強引に自分の性器を恵子の口に捻じ込み、フェラチオをさせた。さすがに四回目の射精とあって時間がかかったがなんとか搾り出すと、恵子を着替えさせ追い返すように玄関まで引っ張っていった。

2010-07-29 22:50:05
@monday0705

太郎は恵子を玄関の外に追い出し、「このあばずれが!」と捨て台詞を吐いて扉を閉めた。次の瞬間、太郎は星崎との取調室でのやりとりを思い出した。あばずれ・・・太郎は再びドアを開けると顔を出し「さっき言っていた刑事の名前は?」と恵子に尋ねた。

2010-07-29 22:50:28
@monday0705

しかし、その答えを聞く間もなく太郎は膝から崩れ落ちた。ドアの隙間から出てきた太郎の顔に恵子がアッパーカットを繰り出したのである。放心状態で口から血を流しながら恵子を見上げると、恵子は「星崎よ。」と言い、間髪いれずに太郎の顔面を蹴り上げた。太郎は意識を失った。第五章終

2010-07-29 22:50:58
@monday0705

午前10時30分、太郎が警察署に向かおうと自宅を出ると、丁度玄関の前に春乃が立っていた。「どうしたんだい?」太郎は子供に何かあったのかと思いながら尋ねた。「じ、じつはこの間はどうしても話せなかったんですけど、園子さんが亡くなった晩から夫が家に戻ってきていないんです。」

2010-07-30 08:31:19
@monday0705

太郎は困惑した。自分の中では星崎を犯人だと確信していた矢先に、中山に関する新たな事実が判明したからである。しかし、今は詳しい事情を聴いている時間もないので、「これから警察署で取り調べがあるから、戻ってきてから詳しく聞かせてください。」と言い、自宅を後にした。

2010-07-30 08:31:38
@monday0705

太郎が警察署に着くと、入口に背が高く、スタイルも抜群な女性が立っていた。それが担当刑事の有田だった。お互いに挨拶を交わすと、取調室に案内された。椅子に座って、有田と向かい合った太郎はあまりの美しさに目を合わせることができなかった。

2010-07-30 08:32:05
@monday0705

な、なんて整った顔立ち、そして綺麗な肌・・太郎は完全に有田に魅了されていた。「では、そろそろ始めましょうか。」有田がそういった瞬間、机の下で太郎の手に有田の手が触れた。「まさか、こんな夢のような展開が・・」百戦錬磨の太郎も驚きと興奮を隠せなかった。

2010-07-30 08:32:28
@monday0705

太郎の腕に冷たい感触が伝わってきた。手錠である。「平成21年8月2日午前11時2分、容疑者確保」有田は取調室のドアに向かって言った。するとドアが開き、二人の男性が部屋に入ってきて、太郎に警察手帳を見せた。

2010-07-30 08:33:15
@monday0705

「うちら、京都の中立売警察署の者です~。あんさん先日京都で濱口さんという方とお会いどしたでっしゃろ?強姦で逮捕状出ていまんねん」太郎の頭の中は真っ白になった。そして、次の瞬間、手錠でつながれた腕を振りまわし、有田の顔面を殴りつけた。

2010-07-30 08:33:37
@monday0705

「貴様ぁ~!」太郎はすぐに二人の刑事に取り押さえられ、留置所に拘留された。太郎は思った。濱口という女は同意だったはず・・なんて女だ、畜生!悔し涙が出てその日の夜は眠れなかった。

2010-07-30 08:34:01
@monday0705

それから数日後、園子に関する事件の太郎に対する逮捕状と捜索差押許可状が下りた。 そして、太郎の車の中から事件当時園子が履いていた靴が片方と園子の血痕が見つかった。しかし、その後も太郎は陽子の強姦事件と園子の殺人事件を一貫して否認。挙句の果てには精神鑑定を受けることとなった。

2010-07-30 08:34:30
@monday0705

診断結果は解離性同一性障害。太郎は多重人格の疑いを受け、精神病院に送られた。真っ白い部屋で孤独と向かい合いながら、太郎は自分の運命を呪い、太郎の精神は日々蝕まれていった。それから3年の月日が流れた。

2010-07-30 08:34:52
@monday0705

ある朝、看守によって鉄格子に衣類を巻きつけ首を吊って死んでいる太郎が発見された。床には遺書と書かれた封筒が落ちていた。そして、中には殴り書きでこう綴られていた。

2010-07-30 08:35:15
@monday0705

「人生投げやり、女無理やり」と。

2010-07-30 08:35:38
前へ 1 ・・ 5 6