2012年10月20日 ピーター・バーク講演会 "Diglossia in Early Modern Europe"
- kunisakamoto
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ブルデューを参照すれば、言語がある社会内部でのコンフリクトの際の武器として用いられることが分かるんです。高位の社会階層に属すると思っている人々は、食物、衣服、家具、そして言語によって自らを低位の人々から区別するということを行っている。#バーク講演会
2012-10-20 16:14:10宮廷のような特定の場所が高位言語の普及に寄与している。エリアスは文明化の過程における言語にほとんど言及していないが、彼の理論には言語の分析にふさわしい。#バーク講演会
2012-10-20 16:16:27以上でのべてきたようなdiglossiaの帰結とはなんだったのか。外国語で話すことで、日々の立ち居振る舞いが外国人の振る舞いになることがある。日々が演劇のようになる。#バーク講演会
2012-10-20 16:21:31この互いに外国語を話すことによる心理的な対価とはなにか。このようなことにより自我が分裂するのだろうか。自己嫌悪が起こるのだろうか。じっさい民族主義の時代になると高位言語としての外国語が用いられることは減る。民族的アイデンティティが階級的アイデンティティをしのぐ #バーク講演会
2012-10-20 16:24:48今日の講演内容に関心のある方は、バーク『近世ヨーロッパの言語の社会学と社会』岩波書店、2009年をお買い求めください。#バーク講演会
2012-10-20 16:28:02今日の講演内容に関心のある方は、バーク『近世ヨーロッパの言語の社会学と社会』岩波書店、2009年をお買い求めください。#バーク講演会
2012-10-20 16:28:02#バーク講演会 タグを追ってる。面白い。 @kunisakamoto さんに感謝。これらは近世ヨーロッパに特殊な事象なのか、特殊ならば何故そうなのか
2012-10-20 16:32:50質疑応答。高位言語としての英語の位置づけについて。(おそらく)19世紀後半から、とりわけ20世紀後半から英語は高位言語として用いられるようになった。(ここ私の聞き取り不十分です)#バーク講演会
2012-10-20 16:53:19シュワブの本への評価はいかなるものか。社会言語学誕生以前の150年以上前にdiglossiaについての鋭い考察がある点は非常に高く評価されるべきである。現在ではさらに詳細な研究が進んでいる。#バーク講演会
2012-10-20 16:54:02diglossiaは近世に特有なのか。違う。時代的にも地域的にもこの現象は広がっている。代表的例としてロシアではフランス語があるけれども、他の地域でもあった。#バーク講演会
2012-10-20 16:57:13たとえば英語の隆盛や、フランス語の20世紀後半における高位言語としての衰退を語ることができるだろう。インドでの英語の使用。ケンブリッジの同僚にも完璧な英語と、インドの言語の両方を扱う。#バーク講演会
2012-10-20 16:58:46#バーク講演会 diglossiaを言語の問題と限定しないで異なるmodes of thinkingの併存とそのダイナミズムの記述・分析という風に捉えたらどうか。そうすると他分野との比較等もし易くなるのでは?
2012-10-20 17:00:07なぜsocial history of languageなのか。cultural history of languageではculturalという言葉を足した意味をほとんどない。socialという言語を足すことで、言語の歴史をある特定の視点から考察することを強調。#バーク講演会
2012-10-20 17:03:58#バーク講演会 例えば一個人や共同体が、特定の問題について、異なり矛盾する複数の態度や思考の枠組みを同時に持つ場合がある。例えば社会心理学ではこれを http://t.co/tN4CYXG5 として括って過去の言語フィールドを記述・分析する研究が進んでいる。(続)
2012-10-20 17:04:40#バーク講演会 (承前) 複数言語が個人内・コミュニティ内で併存するdiglossiaをcognitive polyphasiaの一形態として捉えることで、例えば言語やmodes of thinkingの併存性とそのダイナミズムを研究する諸社会科学との比較分析が可能とならないか。
2012-10-20 17:08:01#バーク講演会 この主題には色々と面白い/難しい問題があるなぁ。併存する言語やmodes of thinkingは如何なる意味においてそれを操るアクターと共同体の論理と心理を規定するのだろうか?
2012-10-20 17:13:37「ロンドンにいる友人からの質問です」と挙手する機会を狙っていたけど、チャンスは与えられなかった。#バーク講演会
2012-10-20 17:19:49#バーク講演会 言語体系がアクターにもつ「しばり」や影響は、「イズム」ーたとえばヘルモント主義・ガレノス主義・アリストテレス主義等ーがもつ科学哲学者への影響関係とどう異なるのだろう。
2012-10-20 17:21:03