「何しにきたんだよ」 ケースにしまいながら素っ気なく聞いた。 「かつての敵を讃えることはいけないことですか?」 パチンとケースの留め具をかける。 「大事な場所をとられたことは、今でも不愉快なこととして私の中にありますから」
2010-07-30 19:52:07途端にオーストリアの視界が変わる。青い空に浮かぶ雲と、ナイフを首につきつけてくる彼の顔。オーストリアは眉をひそめた。 「鈍ってんだな」 特有の笑い声が聞こえた。 「あの時、お前のあれがなけりゃ…親父が俺達を守ってくれたんだよ」 未だにナイフが突き付けられたまま。
2010-07-30 19:56:23「それは私も知っていますよ」未だにナイフが突き付けられたまま、オーストリアはギラつく赤を見ていた。「……ですがそれは私の大事な場所でなくともよかったのではないですか?」目の前の赤が揺らぐ。 「あの方に私が欲しいと泣きつきましたか?」弧を描く唇にナイフが振り落とされる。
2010-07-30 20:00:08「気分最悪だぜ。帰る」 不快を表したような顔をして背を向ける。数歩歩いて立ち止まり、振り向いた。「親父、またくるぜ」 それだけ墓に向かって言うとすぐに去ってしまった。寝転がった状態のままのオーストリアをおいて。
2010-07-30 20:08:15地面に突き刺さるナイフを引き抜くと、オーストリアは起き上がった。苦笑いを浮かべると軽く土を払ってからそのナイフを墓前へ置く。 「そちらにテレジア様がいらしたら、よろしく伝えてください」
2010-07-30 20:21:20ヴァイオリンを持って墓参りにいこうとしたが案の定道に迷ってしまった貴族。そこへフルートの音が聞こえてきたのでそちらへ行くとフリッツ親父の墓で演奏するプーが。それを見た貴族は半ば反射的にヴァイオリンを構えてしまう…
2010-07-30 20:53:15ちなみに貴族の帰りは、道がわからなくてうろうろしてたのを、あの坊ちゃん絶対一人でかえれねーだろと引きかえしてきたプーに保護されました。 以上おわり
2010-07-30 20:57:33@miiko617 おしりにもありますかね。おしり。噛み跡はツンツン時代だった貴族がやってても萌えます!貴族、痛いのは嫌いでしたしね(笑)わざと爪をたてて風呂で いったぁ…! ってのもぷまいと思います。とりあえずへそ下がヤバそうな予感
2010-08-02 01:27:34