![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
空き時間ができたので、もう少しツイートしますね(微笑)。教採受験においての「講師の利点、学生の利点」と題して、少しお話ししてみましょう。
2012-09-12 15:47:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
講師をしながら教採を受験する際の最大のメリットは「いろいろ事情を知っている」ということです。事情というのはいくつかあります。前年度の教採を受けているのであれば、本番の教採の雰囲気やプロセスを体験しています。これは、大きなプラスになり得ます。
2012-09-12 15:50:54![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
また、実際に教えているので、教科指導や生徒指導について実践的な経験が積めます。教育実習ではない日々の実際の授業の雰囲気も毎日、経験できます。日々の授業がそのまま教採の模擬授業とイコールにはならないのですが、それでも日々の授業実践の経験は貴重なものです。
2012-09-12 15:53:28![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
さらに、教育現場(学校)では、いろいろとフォーマル、インフォーマルな情報を教えてもらえます。教育委員会の方針とか、その県の最新の教育情報とか、面接官経験者と直接話せることも多いでしょう。講師用の研修もありますから、そこで学ぶことも教採に充分に応用できます。
2012-09-12 15:55:21![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
校長・教頭といった上司、そして、同僚の先生からもいろんなアドバイスをもらえるでしょう。日々の授業、生徒指導、教採への準備の仕方など、体系的ではないかもしれませんが、ちょっとしたときにピンポイントな助言をもらえることもあります。
2012-09-12 15:56:32![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
こんな風に、いろんな事情をファーストハンドで知ることができるというのが講師の最大の利点です。この意味では、現に講師をしている人はかなり有利な点に立っているということができますね。
2012-09-12 15:58:23![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ただし、利点があればデメリットもあるのが世の常です。講師の人が直面するデメリットもいくつかあります。最大のものは、日々の業務が忙しくて教採の勉強ができないということでしょう。非常勤講師で勤務時間を制限していれば別ですが、フルタイムの講師だと、正教諭と勤務時間は同じです。
2012-09-12 16:00:11![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
もちろん、「残業」や「休日出勤」もあるでしょう。フルタイムで教師をしながら、教採の勉強をやるというのはタイムマネジメントの観点からも相当努力が必要です。
2012-09-12 16:01:07![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
講師をしていてのデメリットは他にもあります。大学4年生のときと違って、講師の場合は、もし不合格でもそのまま講師を続けることがほぼできますので、「どうしても合格するぞ」というスピリッツを持ちにくいということがあります。どちらかというと「合格するまで受け続ければいいや」になります。
2012-09-12 16:03:00![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
今の生活と仕事を維持しながら不合格になれるのですから、ついつい安易に考えてしまうのも人間の心なのかもしれません。
2012-09-12 16:03:54![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
講師をしていてのもう一つの大きなデメリットは、教採に関する情報がなかなか得られないということです。もちろん、先程も述べたように、学校現場でインフォーマルなアドバイスはもらえることが多いのですが、体系的、系統的な助言や具体的な勉強法などをしっかりと教えてもらえることは稀です。
2012-09-12 16:05:33![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
この点、学生さんの方が大学での教採対策講座とか、勉強会とか、キャリアセンターなどでしっかりと情報提供や支援をしてもらえるので有利な部分があります。
2012-09-12 16:06:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
意外と気付かないかもしれませんが、もうひとつ講師として受験する際のデメリットがあります。デメリットというよりもチャレンジングなことというべきかもしれません。それは、採用側からの二つの期待に応えなければならないということです。
2012-09-12 16:09:19![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
一つ目は講師初年度ならばともかく、2年目以降なら、やはりそれなりの教師としての技量や能力を求められることです。実際に2年以上教壇に立っているのですから「これからベストを尽くします」ではいけないわけです。「あなたのベストはどんなベストでしたか?」という期待に答える必要があります。
2012-09-12 16:11:33![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
学生さんの場合は、ある程度の授業力や教師としての技量は求められますが、ベテラン並みを期待されることはありません。いわばこれからの成長可能性を見出して採用するわけです。ある年限以上、教壇に立っている教師の場合は、相当程度の技量は期待されることでしょう。
2012-09-12 16:13:10![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
講師として受験する場合は、今述べたような利点とデメリットをしっかりと自覚しつつ、自らを高めて、教採に臨む必要があるわけです。
2012-09-12 16:14:26![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
さて、学生として教採を受ける場合も利点とデメリットはあります。まずは、デメリットから言っておきましょう。これは明白です。何よりも経験がないということです。教育経験はせいぜいが教育実習だけです。ボランティアやアルバイトで指導経験はあっても、それはあんまり重く評価してはもらえません。
2012-09-12 16:16:08![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
また、学生ということで、学校という職場をあまりよく知らないので、学校が、学校の管理職が、そして、教育委員会がどのような人材を本当に欲しているのかを肌で感じることができません。講師のように実際に学校現場で働いていると、どんな人物が望まれるのかがなんとなく分かってきます。
2012-09-12 16:18:22![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
さて、学生として教採を受験する上での最大のメリットは、実力そのものではなく、成長可能性を示すことで合格を勝ち取れるとういことです。先程も述べましたが、学生は経験がない。そのことは採用側も理解している。だから、今の実力ではなく、これからの成長・活躍の期待値で採用してもらえます。
2012-09-12 16:20:55![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
実力ではなく可能性で勝負ができる。これは物凄く有利なことです。そして、学生さんの若さがこの勝負を可能にしますし、勝負に勝つことを確実にすることもできます。
2012-09-12 16:22:50![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
他にも学生である利点はあります。既に述べたように、大学では多くの情報を得ることができます。指導教官たちも親身になって相談にのってくれるでしょう。また、学生はいろんなことを遠慮なく頼めるという特権もあります。そう言えば、私は学生さんのために何度も無料勉強会の講師を担当しました(笑)
2012-09-12 16:25:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
学生の皆さんも、学生であることの利点とデメリットをしっかりと自覚した上で、教採の戦略を立案すると、合格を勝ち取ることができます。
2012-09-12 16:26:15![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
講師として採用側から期待される二つ目は、「昨年のあなたと今年のあなたはどこが違いますか?」という問いに答えなければならないということです。実はこれは実際の教採での面接質問でもあります。去年の教採の時のあなたと今年の教採でのあなたはどう成長したのか、これを答えるのは難しいですね。
2012-09-12 16:36:24![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
という風に、「講師の利点、学生の利点」を書いてきましたが、これはどちらかというと人物評価や2次試験に大きく関連するものですね。1次試験の筆記試験ということであれば、講師、学生の区別はありません。正解をし、高得点を取った方が勝つという事実は変わりません。筆記試験は冷徹なものです。
2012-09-12 16:42:57![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
筆記試験という意味では、その準備と勉強にたっぷりと時間を使える学生さんの利点が大きいのかもしれませんね。この格差を埋めるために、広島県などでは、講師を一定の年限務めた人は筆記試験を免除するという制度をとっているところもありますね。
2012-09-12 16:44:54