Tsuchi内務人民委員同志が語るキウォーニー原子力発電所閉鎖の背景について

あるいは買収国電ならぬ買収原発の悲哀(ry 老朽炉、というよりは”ぼっち炉”といったところで
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Hira@ビール好きの怪しいオヤヂ(PPMMPM) @hhhira

Reading:米で採算悪化の原発が閉鎖へ NHKニュース http://t.co/nM3ITQhu 環境破壊問題を無いことにしてシェールガス持ち上げですかw

2012-10-23 19:09:11
あかさたな🌗 @emesh

@hhhira 同時期建設の高浜よりも小さい炉だし、経済性については難しいでしょうとは思うけどね。

2012-10-23 19:12:05
Hira@ビール好きの怪しいオヤヂ(PPMMPM) @hhhira

@emesh 件の原発固有の問題ですよね。そこに「コストで原発は時代遅れ」ってサブリミナルを紛れ込ませた感が嫌らしいなあ、と。

2012-10-23 19:16:21
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

事実関係としては間違ってないですが、ミスリードを誘いそうな記事ですね RT @hhhira: Reading:米で採算悪化の原発が閉鎖へ NHKニュース http://t.co/vKyHMXgU 環境破壊問題を無いことにしてシェールガス持ち上げですかw

2012-10-23 21:45:59
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

シェールガスブームの影響で、原発新設計画が中断したり、申請を延期したりする事態は実際に発生している。これは原発以外でも、石炭火力の閉鎖もかなり進んでいる。ただ、この閉鎖そのものは老朽化ではなく採算性の悪化というのが大きいのではないかと思う

2012-10-23 21:49:12
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

Kewauneeのオペレーターである Nuclear Management Companyは、大手電力事業体ドメニオン・リソーシーズ(NYSE:D)の傘下で、Kewauneeそのものは公営電力事業体ウィスコンシン・パブリックパワーの元で建設されたものを、ドミニオンが05年に買収

2012-10-23 21:52:56
Hira@ビール好きの怪しいオヤヂ(PPMMPM) @hhhira

@tsuchie88 ども。印象操作狙い?って感じがしてちょっと嫌ですねえ。

2012-10-23 21:54:50
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

炉形式は、WH製PWRで熱出力556MW、電気出力43万KWHと比較的中規模のプラントなのだが、NRCへの運転認可は2033年まであるので、老朽化自体は問題になっていない炉だと思う。適切にメンテナンスすればまだ動く

2012-10-23 21:57:15
あかさたな🌗 @emesh

@tsuchie88 経済性でしょうねえ。高浜よりも小さいですし。

2012-10-23 21:59:23
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

もう何度も書いているが、TMI事故以降米国では原発の新規建設許可の発給が長い間停止していたが、原発に対する電源依存度は上昇していて、発電量そのものも増加している。TMI以前に新規建設許可が発給された原子炉の新設が96年まで続いたというもあるが、稼働率が上昇したという点も大きい

2012-10-23 22:02:10
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

80年代初頭に60%程度だった稼働率は、90年代以降90%を超えるようになった。この稼働率上昇は、規制が強化されたというよりもむしろオペレーターが安全対策を進め稼働率を上昇させた結果、高い経済性と安全性を両立できるようになったからだ。それを支えたのが、原発の買収である

2012-10-23 22:04:26
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

米国では、比較的頻繁に発電所の買収や売却が行われる。原発も例外ではなく、ここ20年の買収の結果、大手の原発オペレーターは4社程度に集約されている感がある。ドミニオンも大手原発オペレーターの一つだが、原発以外にも買収を進めている

2012-10-23 22:05:58
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

集約化が進むと、なぜ安全性が高まるのか? 原発は、発電原価は安いが建設費が非常に高く、運転にもノウハウが必要となる。日本では、電力会社はこういったコストを下請け化して安くしようとしているが、米国ではメンテナンスなどを内製化したほうがコストを節減できる事情がある

2012-10-23 22:08:15
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

なので、大資本の電力会社が、原発の買収を進めてメンテナンス部門を内製化して安全性を高めて、稼働率を改善することで高い利益を獲る構造になっている。買収する原発は、なるべく仕様の似た炉形式を集めて、それぞれの炉のメンテナンス時期をずらすことで、人的リソースの効率化も図っている

2012-10-23 22:10:26
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

米国の原発は、70年代以降に建設されたものでは標準化や大型化が進んでいて、70年代建設でも電気出力100万KWhなものが多い。90年代以降、例えばPWRではSGの交換、BWR(あんまし数は多くないけど)ではシュラウドの交換などで長期運転に備えた対策が行われている

2012-10-23 22:14:10
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

ちなみに、例えばSGの交換といってもメーカーのWHやABB-CEの純正を使うんじゃなくて、Arevaとかに発注したりすることが多い。それだけ、原発オペレーターがメンテナンス技術を内部化して、高い技術力を持っているからだけど

2012-10-23 22:15:46
憑かれた大学隠棲:再稼働リプレイスに一俵 @lm700j

@tsuchie88 なんつうか阪和電鉄以外の買収国電が冷遇されて早期に淘汰されていったのと同じ現象が起きてますなあ

2012-10-23 22:16:39
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

もうひとつ、米国ではTMI事故以降に原発の閉鎖は増加している。50年代から60年代にかけて建設された旧式の炉閉鎖が進められ、すでに跡地が更地になったり、更地が公園になったりする例もある。なので、廃炉の技術蓄積も十分にあり、大手の廃炉エンジニアリング企業が何社もある

2012-10-23 22:18:01
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

一方で、経年原発のアップグレードというのは結構コストがかかる。例えば、PWRのSGの交換を例にしてみると、最近の炉では熱出力が増加してるのにループ数を減らす設計にしてるので、SGは大型化していて原子炉圧力容器よりSGのほうがでかいなんてのもあったりする

2012-10-23 22:27:35
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

経年原発の場合、SGのメンテナンスは減肉が進んだ細管に栓をしていくので、効率が下がる。一定程度効率が下がるとSGを交換するということになる。日本ではKEPCOの美浜2号機事故(日本初のECCS作動事故)以降SG交換が進められるようになったが、米国では主に経済的要因からSG交換する

2012-10-23 22:30:21
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

SGは非常大きい機器なので、原子炉格納容器のメンテナンスハッチを通らない。なので、交換作業は格納容器に開合部を作る(要は穴を開ける)必要がある。だから、工期は長いし、ものすごい金がかかる

2012-10-23 22:31:52
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

新たに金をかけてまで原発を維持するほどの将来収益が得られるのか? ドミニオンが買収した原発を売りに出したが、買い手が現れなかったので閉鎖というのは非常にわかりやすい話だ。その背景には、劇的に安価ともいえるシェールガスの登場があるだろう。オバマ政権登極時でさえ想像し得なかった変化

2012-10-23 22:36:51
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

ただ、シェールガス革命が米国以外でもそうか、というと話はぜんぜん違う。実際に、米国以外では原発新設の動きは、1F事故の影響で安全性に対する疑問から一時的な停滞傾向にあるといえるが、それでも活発な新設の動きは続いている。特に新興国では、経済発展に伴う電力需要の伸びが高いからだ

2012-10-23 22:38:52
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

もう一ついえるのが、シェールガス革命の恩恵を受けるのは、シェールガス資源を有している国だけだという点だ。米国にしても、ガスの利用はパイプラインを通じたものであり、国策としてガス輸出に制限がかかっているため、輸出に必要な液化能力は生産量に比べて極端に低い

2012-10-23 22:40:56
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

シェールガス革命の本当のすごさは、エネルギー源としてだけではなく、ケミカル・サプライチェーンが180度転換してしまう点だ。例えば、サウジアラビアARAMCO社は住友化学と合弁で、ガスを原料とする巨大ナフサプラントを建設して、アジアのナフサ・サプライチェーンに革命的な影響を与えた

2012-10-23 22:46:01