NDL関西館講演会「東アジアの三国志演義」&小展示「時空をかける三国志」
なお、今日の服装はせーぶえむえるえーけーTシャツ。「こんなの、図書館員の集まりで着たって自己満足と連帯意識以外の何者でもないだろ」が持論のため、図書館員の集まりではあまり着ないけれども、図書館員以外の集まりでは積極的に着るようにしてます。あぴーるあぴーる。
2012-10-27 13:24:34「羅貫中が書いた本だという証拠はない。書いてないという証拠もない。テキストに羅貫中が書いたと書いてあるからそういうことになっている」というわけで、到着! ハッシュタグはないかな?
2012-10-27 14:16:42「平話というのは、評話。劉備はえらいねー、とか諸葛亮はすごいねー、という評価をする話。平話は、演義と同じところもあれば違うところもある。まず、始まり方が違う。」どう違うかは、周知なので省略
2012-10-27 14:20:26「劉備三兄弟と諸葛亮が主人公なのにそれが滅んで終わり、というのは物足りない。そこで「劉備の子孫」の劉淵が漢王朝を復興させた、という筋書きに。本当は漢民族じゃなくて匈奴だけど。背景に当時の元王朝にたいする知識人の思い
2012-10-27 14:28:12「武力ではモンゴルに敵わない。そこで「モンゴルは異民族だけれども、漢民族の流れを受け継いでいるんだ」と思いたい。演義は明の時代なので異民族が天下を統一するなんて話は受け入れられない
2012-10-27 14:30:30「平話は東京の国立公文書館内閣文庫だけにある(=徳川家が持ってた)。天下の孤本。ただし、同じストーリーのものは「三分事略」というタイトルで、天理図書館に所蔵。どちらも日本にしかない。これは日本は自慢してもいいと思う
2012-10-27 14:34:20「ただし、日本人がこの本を読んだという記録は見つかっていない。平話を読んだ記録として一番古いのは高麗の「老乞大」(乞大=契丹=中国のこと)。
2012-10-27 14:39:30「平話。劉備は二刀流。中国では二刀流は女性の武器。劉備は女性的にキャラを作られている。というのを三国志演義に書いたら、スーパー歌舞伎に取り入れられて、スーパー歌舞伎の劉備は女性になった。
2012-10-27 14:41:54「葉逢春本。絵入り。なぜかスペインに残ってる。大航海時代のお土産か。絵入りのものは子供が読むものと軽んじられたためか、中国にはあまり残っていない。
2012-10-27 14:47:49「花関索伝が見つかったことによって、三国志演義の系統の研究が発達。花関索伝は英雄叙事詩の一種。地域に伝わる伝説を吸収しながら小説になっていく。
2012-10-27 14:54:43湯学士本(北京図書館=今の国家図書館所蔵)。タイトル(改行)陳寿(改行)羅貫中(改行)第一章の見出し 湯学士、と名前が書いてある。普通は名前を全部かいてから見出しのはず→後から湯学士の名前を挿入したと思われる→湯学士が校正したというのはたぶん嘘
2012-10-27 15:02:10「北京図書館には、二つの湯学士本がある。一つは湯先生と書いてあって、もう一つは楊先生と書いてある。単に間違いかもしれないし、別の楊先生が正しいのかもしれない。他にも、科挙をトップ合格した人が監修したことになっている本が二つある。
2012-10-27 15:09:11