2012年11月1日

「リディアンハウス殺人事件」 - 第12章 - 【事件編】「第2の死体」

オリジナルミステリー小説「リディアンハウス殺人事件」のまとめです。
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作家:リディアン @arito_lydian2

3人は声が聞こえた2階へと、一目散に走っていった。   最初にたどり着いたのはしゃぺんだった。 しゃぺんはすぐにドアを蹴破り、中へ入った。 #lydianhouse

2012-10-29 20:29:50
作家:リディアン @arito_lydian2

皆の視線は一点に集中した。 そこには床に横たわり、身をよじらせ、地獄の業火に焼かれているかのような苦悶の表情をしたまま動かなくなっているゆきおんがいた。 #lydianhouse

2012-10-29 20:30:23
作家:リディアン @arito_lydian2

ゆきおんの隣にはグラスが転がっていた。 せいじはそれを取り上げ、匂いをかいでほんの少し舐めてみた。 せいじ:「これは毒だな・・・しかも青酸カリだ!」 しゃぺん:「なんだって!!」 みなもは目を見開いたまま立っている。 #lydianhouse

2012-10-29 20:31:58
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじ:「ん?これは何だ」 せいじは床に落ちている1枚の紙を見つけた。 それにはワープロでこう書いてあった。 #lydianhouse

2012-10-29 20:32:36
作家:リディアン @arito_lydian2

『私がしたことは、とても許されるものではないことは良く分かっています。 もはや逃げることは出来ないと悟りました。 死んでお詫びをします。 ── ゆきおん ──』 #lydianhouse

2012-10-29 21:42:32
作家:リディアン @arito_lydian2

しゃぺん:「遺書・・・かな?」 せいじ:「そのようだな」 みなも:「ではみーや様を殺したのは・・・」 せいじ:「おそらくそうだろう」 しゃぺん:「それにしてもみーやを殺した動機が分からないな。 まぁそれは警察が来て調べれば分かることだろう」 #lydianhouse

2012-10-29 21:44:08
作家:リディアン @arito_lydian2

しゃぺん:「ともかく、この事件は犯人が自殺して終わった。 そういうことでいいんだな」 せいじ:「ああ、ともかく後は警察にまかせよう。もう我々はすることがない。 夜も遅いんだ。明日のために休むとしよう」 #lydianhouse

2012-10-29 21:46:23
作家:リディアン @arito_lydian2

どうやら、『ゆきおん(犯人)の自殺(かもしれない)』という事実は、かえって3人の心を安心させているように見えた。 真実はまだ誰にも分かっていないにもかかわらず、そう思い込むことでこの緊張した状況から開放されたい、という作用が無意識に働いているのだろう。 #lydianhouse

2012-10-29 21:48:04
作家:リディアン @arito_lydian2

しゃぺん:「そうだな。こんな状況を見た後で寝られるかどうか分からんが、 とりあえず全員部屋に戻ろう」 みなも:「あの・・・私、空いている5号室を使わせていただいてよろしいでしょうか。 一人で1階に寝るのは少し・・・抵抗がありまして」 #lydianhouse

2012-10-29 22:34:06
作家:リディアン @arito_lydian2

せいじ:「いいんじゃないかな。どうせ他に誰もいないんだし」 みなも:「では、荷物を取ってきます」 みなもが言うと、しゃぺんがすぐに反応した。 しゃぺん:「あ、それなら俺達も荷物を運ぶの手伝うよ。3人一緒の方がいいだろ」 #lydianhouse

2012-10-29 22:35:36
作家:リディアン @arito_lydian2

3人は1階から2階へみなもの荷物を運び上げた。 そして、しゃぺんが『1』、せいじが『3』、みなもが『5』の部屋の前にそれぞれ立った。 お互いがお互いを何となく警戒する。 おそらく、自分以外の2人がちゃんと部屋に入るのを見届けたかったのだろう。 #lydianhouse

2012-10-29 22:45:41
作家:リディアン @arito_lydian2

一瞬の間にそういう無言のやり取りがあったが、 結局3人は、同時に鍵を開け、同時に部屋に入り、同時にドアを閉めた。 ガチャッというオートロックの3重奏が、静かな廊下に響き渡った。 (第12章:終) #lydianhouse

2012-10-29 22:46:17

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