『となりの怪物くん』第1話を視聴。“となりの吉田くん”の“右”手は攪拌する(逆時計回り)、そうしなければ何もかも止まってしまうかのように。死も同然の「静止」の符丁、雫の“左”面を覆うおざなりの圧力をくい止め、順接する時間の平面性を塗り替えるのは、左右“食い違う”事故のような口づけ
2012-10-02 04:34:39秋期新作第1陣、なかなか面白かったですが、第1話では計りがたい感じ。『神様、はじめました』は役者が揃ってこそという感じだし、『となりの怪物くん』はこれから“減速”に入ると思われるから、そこで何を“止めるか?”に注目したいところ。あとやっぱり出合小都美さんへの期待だね!
2012-10-02 05:08:09『となりの怪物くん』第2話を視聴。「キス」“から”広がる距離―たとえば横の構図×縦の構図×αという「線上の交錯」のモンタージュには、再び生まれる「間隔」が潜められている(序盤のもんじゃ屋さん場面)。そこはどういう「運動空間」なのか?ヒントを与えてくれる場面が五つある。(続
2012-10-09 07:03:31続)ひとつは、①Aパート冒頭の雫の実家での運動空間。回帰的にぐるぐる廻る場所。②あさ子へ春が勉強を教えるという一連の場面。縦の構図における軸線の“長さ”が指す空間。③春の黒目の虚無に“潜む運動空間”。先回りすると、⑤屋上場面のパイロット。(続
2012-10-09 07:03:56続)そして、④その彼の瞳の枠の中を立ち回るが如くに肩幅大の一定範囲の中で動く図書室での雫(マッチショット(座標系)的といってもいいモンタージュ)。⑤その無辺の拡大としての屋上。本当はもう一つ、雫が自分が暗黒の座標点とようやく意識する、あさ子にテストの山を教える場面も入れるべきだが
2012-10-09 07:06:59『となりの怪物くん』第3話を視聴。2話EDから続くアバン、春の膝枕から起き上がる雫は、ふたたびその場所に戻るに等しい告白を誤魔化す。抜ける青空に対置されるその空白地は真空さながらに、吸引力を演出されるが、そのモンタージュ上の屋上の方形に入ることを彼女は躊躇う。(続
2012-10-16 04:38:07続)以降はグループショットが「方形」モチーフを引き継いで、立て続けに厄介事に見舞われるが、繰り返す方形形成の中心にあって雫は、継起的に吸い寄せられてくる春に、もう気持ちを隠すことを止める。満月直下の直線上に劇的に(わかりやすく)、告白の間隔は“お互いに”口を開けて用意される。
2012-10-16 04:40:33『となりの怪物くん』第4話。例えば過去を尋ねられ反射的に雫をのけてしまった後の、あの横道の“縦の”構図のように、春にはどうしても悪僧一人分の(射)影を他人との間に挟んでしまう気質がある。だからこそ、そんなものはないかのように“横殴り”に構図を突っ(断ち)切ってくる雫に惚れる。(続
2012-10-23 05:42:16今期新作で好きなOPは『神様はじめました』『中二病』『絶園』『おにあい』『リトバス』『とらぶるダークネス』とそれなりに分かれますが、好きなEDはダントツで『となりの怪物くん』。「コレが恋か恋じゃないか、どっちかなんて、かまわない」のトコとか目を伏せる雫のアップとか堪りません。
2012-10-30 05:36:20『好きっていいなよ』はモデルと思しき埼玉の高校がEDテロップに記載されていたからできそうだけど、『となりの怪物くん』はどうなんだろうな?
2012-11-05 04:13:25『となりの怪物くん』第6話を視聴。対角線の構図の奥、さらに切り詰められるスペースの内側(陰になる場所)に、彼女たちの打明けられない気持ちがある。それは前回終盤に問題の下駄箱のまえで、“見えないはずの”春を見詰める大島さんの右貌(会話線の向こう)を雫が“覗き見た”、(続
2012-11-06 05:28:43続)恋する少女だけが立つことができる場所(視点)である。Aパートはこの「右貌側の会話線」(女性キャラ基準)を軸に進む。対照的な「左貌側」は理性的な視点だ、しばしば雫が立とうとし、大島さんが当然こちら側だと思う―だがもちろん今は、“彼女たちには”それは二の次とされるべきである。(続
2012-11-06 05:29:55続)いつもの個室の溜まり場(会議室?)で、大島さんの存在によって雫と春の「右貌側」には亀裂が走ってしまう。その翌日の授業では背中合わせに、雫の“「右貌側」へ回りこみたい”衝動を感じ、休み時間にはあまりにもあんまりな彼女の台詞を聞いた大島さんは、つい状況を動かしてしまう。(続
2012-11-06 05:30:39続)転回する風景(配置)、後退する大島さん―それが雫と春の「右貌側」の会話線軸で行われるということは、その後退の遠心力でもって雫をちゃんと“其処”へ立たせようというムーヴメントであるように思われる。それは乙女として。だから当然そのあと春に追いかけられたときは、(続
2012-11-06 05:32:04続)彼女もあそこまで言ってしまったひとりの恋する乙女として、釣られざるを得ないのである。そしてBパートは対角線の替わりに陽光の縁が、期待の空白地としての雫の「左貌側」を力勢をつくる。例えば連絡通路の場面ではらりたれるあの雫の髪は彼女の態度と裏腹に、“そちら側”に広がって、(続
2012-11-06 05:33:07続)あらぬ期待の空間を拡げても良かったはずであり、おそらくそちら側で彼女あふれる気持ちを縁取ってくれるあさ子だったはずである(漫画喫茶での場面を参照。あれはラストショットの窓の向こう、白んだ空間の中であったはずなのだ>となりの怪物くん6話
2012-11-06 05:33:49@totinohana アニメでは怪物くんが初舞台だったと思います。美少女ゲーム界隈で大分活躍していたりしますが、それでもまだ2年目ぐらいの新人さんだったり。
2012-11-06 07:56:48@shirooo105 おおっ、そうなんですか。配役がはまっているのはもちろん、あさ子ちゃんみたいな娘(こ)は少なからず少女漫画アニメには居る/要るキャラ類型ですから、これからご活躍されることを期待したいですね 。情報ありがとうございました。
2012-11-06 14:11:19@totinohana なんか面白そうですね。ALOのツイートも楽しみにしています。ブログ開設の件も含めて。
2012-11-13 05:38:24『となりの怪物くん』第7話は待望の出合小都美さんコンテ演出回でさすがの出来映えだったわけですが、今朝は疲れたから感想は後で書く。
2012-11-13 06:56:09