問うべきは「事故」と被害の相当因果関係

平川先生のツイートをまとめました。
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Hideyuki Hirakawa @hirakawah

あ、ちなみにさっき書いたことは「放射線に関するリスコミは不要」ってことじゃなく、健康問題全般のヘルスコミュニケーションや生活再建のための「社会的ケア」(辻内)の方が、より優先度が高いということ、そしてこれを踏まえた重層的な取り組みが必要だという話ね。念のため。

2012-11-08 03:14:38
no1hasgone @no1hasgone

個々人の相対的に低線量・長期の放射線被曝が健康状態の変化に影響しているか…変調や病変が被曝によるものかを判断・診断し、さらには国家や東電にそれを根拠として賠償を求めるのは因果関係に定説がなく、また被曝強度の記録も曖昧である現時点では、非常に困難(まず勝ち目がない)だろう。

2012-11-08 06:15:51
no1hasgone @no1hasgone

そうなると、この原発事故の被害復旧、賠償を求める中で被曝による健康被害を対象として前面に出すのは困難であるだけでなく、被害全体を限定化し逆手に取るテコに使われる危険が高い(過去の事例…やり口…からも懸念される)……

2012-11-08 06:16:01
no1hasgone @no1hasgone

つまり、事故によって顕在化してしまった被害の全体を賠償・復旧させ、かつ将来起こり得る想定外の被害を賠償させる枠組みを確立させる…要は生活を取り戻す…方法論の観点では、現時点での被曝による健康被害に問題を絞り込ませ、結果的に責任を矮小化させる隙は与えない方が得策ではある。だが…

2012-11-08 06:16:13
no1hasgone @no1hasgone

だが、被曝健康被害への訴えを方法論の観点から引っ込め表に出さない・フォーカスしないだけでは別な危険性…被曝による健康被害が現在発生/将来発生する・した際に、これを無視し無かったことにしようとする一方の強力な動きに結果的に加担してしまうことになりかねない。

2012-11-08 06:16:21
no1hasgone @no1hasgone

要は今被害を矮小化させずに正しく賠償させる戦略・方法論と、現在・将来の被曝による健康被害、或いはその危険性を確実に発見し補償させることは決して二者択一・相反するものではあり得ず、両立させなければならない、という当たり前のことでしかないのだけど。

2012-11-08 06:16:31
no1hasgone @no1hasgone

.。oO(放射線被曝による健康被害を懸念・訴える声と、過大に言い立てるべきでないという声をこうセットで、賠償運動論の観点から云々するのは実はひどく傲岸不遜じゃないかと逡巡していて。何故両方の声がありそれが対立するのか…それこそを不安・ストレスの本質と捉えるべきではないか、と)

2012-11-08 06:27:56
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

.@no1hasgone 事故被害全般に対する補償・賠償請求と(将来起こりうる)被曝被害の補償・賠償請求はあれかこれかでなく同時追求すべしということ、全く同感です。被曝被害も当然ながら事故被害の重大な一部として総合的・重層的な対応が必要だと思っています。

2012-11-08 12:49:42
no1hasgone @no1hasgone

@hirakawah そうなんですよね、あれかこれか、にどうすれば引きずり込まれないか。考えるほどに悩ましい限りです…

2012-11-08 18:32:23
Hideyuki Hirakawa @hirakawah

@no1hasgone 重層的・総合的な対応をさせるには、一つには、しばしば政府が持ち出す「財政難」のロジックに巻き込まれないようにしないといけないですね。そういう言い訳で補償・賠償をケチりつつ、他方では復興予算の火事場泥棒を何兆円もやってるわけで、騙されてはいけない。

2012-11-08 18:34:35