産後の罠について、夜更けのつぶやき

ふとおもいついて、産後の罠について通し番号をつけてツイートしました。まとめておきます。
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吉岡マコ @maco1227

【1】産後に陥りやすい罠のひとつ。子どもが生まれると、家庭の中に身内だけの完璧なユートピアを作れるんじゃないかと勘違いする。子どもを他人に預けたくないという主張もそれの近いと思う。社会と断絶されたその生活の中で、唯一の社会との接点は消費(買い物)のみ。

2010-07-30 04:08:35
吉岡マコ @maco1227

【2】子育て、という大義名分のもとに、社会と断絶された生活(消費によってしか社会とつながれない)も正当化されてしまう。その異常さを語る言葉を持っている人が少ない。だからみんな遠巻きにして何もできずにいる。

2010-07-30 04:08:57
吉岡マコ @maco1227

【3】出産については沢山の言説がある。だから出産経験のない人もそれなりに話題にする。でも産後女性は発言の機会がなく、彼女らが何を考え何を感じているか外に伝わらない。または、発言したとしても、見栄を張ってしまうか、自分を語る言葉を失っているかで、本当のことは伝わらない。

2010-07-30 04:09:12
吉岡マコ @maco1227

【4】マドレボニータでは産後のことをちゃんと語ろうということで、『産後白書』や『産褥記』などの書籍を出してきた。妊娠中に夫婦で読んでいたカップルは、心構えができていて、産後の情緒不安定になったときも、あ、あの本に書いてあったアレだ、とすこし冷静になれたという。

2010-07-30 04:09:33
吉岡マコ @maco1227

【5】とくに夫が『産後白書』や『産褥記1、2』を読んでいたカップルは、妻が産後に情緒不安定になったときに、夫が「例のアレだね、ツライよね、よしよし」とねぎらい、いたわることができ、それによって女性は非常に救われたという。

2010-07-30 04:09:51
吉岡マコ @maco1227

【6】どんなに周到に準備したとしても、産後の心身のつらさは、みな経験する。でもそのときに、パートナーや友人のサポートがあるかないかというのは、その後の回復に大きな違いをもたらす。

2010-07-30 04:10:21
吉岡マコ @maco1227

【7】現代において、人が出産するというのは、なんだかパーソナルな出来事で、お祝いする気持ちはあっても、どうしても表面的なやりとりに終始しがちだ。でも、産後は個人ひとりの力では乗り切れない。なのに周りも遠巻きにしてるし自分も個人で乗り切ろうとするから無理が生じる。

2010-07-30 04:10:54
吉岡マコ @maco1227

【8】無理をしてでも産後を個人で乗り切ろうとしてしまう背景には、自分と子どもを中心とした家庭内のユートピアという幻想もあるんじゃないか。

2010-07-30 04:11:35
吉岡マコ @maco1227

【9】でも、家庭内ですべて完結させようとすると、あっというまに家庭は風通しがわるくなり、居心地のわるいものになる、、、ということは、本人もうすうす気付いていても、それを認めたくない!というパラドックス?

2010-07-30 04:14:23
吉岡マコ @maco1227

【10】家庭の外にどれだけ豊かな人間関係があるか、は、家庭の居心地のよさに比例するのではないだろうか。出産後、人の手が必要なときに、気兼ねなく家に上がり込んでゴハンをつくってくれたり、洗濯物をたたんでくれる友人がいるかどうか。

2010-07-30 04:16:48
吉岡マコ @maco1227

【11】でも現代の日本では、友人が、友人の家に上がり込んで家事をするなんて、想像したこともない人のほうが多いんじゃないかな。ホームパーティはしても、洗濯物はたたまない。

2010-07-30 04:20:06
吉岡マコ @maco1227

【12】想像もつかないことは、実行できないから、想像できるように『産褥記2』という本をつくった。友人が、出産した友人の家に上がり込んで(1ヶ月分のシフト表をつくってみんなで分担して)、ゴハンつくったり、洗濯物をたたみながら産褥婦の話し相手になったりした話。

2010-07-30 04:23:45
吉岡マコ @maco1227

【13】産褥婦の家に上がり込むアポも、本人とやりとりするのは産婦に負担だから、パートナーとやりとりをした。妻の友人が家に出入りするのを歓迎するパートナーのその姿勢も、産婦にとっては心強いサポートになった。

2010-07-30 04:27:08
吉岡マコ @maco1227

【14】そんな『産褥記2』をつくるとき、プロジェクトリーダーをしてくれたのは、出産経験のない22歳の大学生、マドレボニータでインターンをしていたあゆみちゃんだった。そのお陰もあって『産褥記2』はあゆみちゃんの友人の手にも渡り、産褥ヘルプの文化を若者に伝える一助となった。

2010-07-30 04:33:05
吉岡マコ @maco1227

【15】出産を語るとき、出産経験があってもなくても、オシャレなベビーカーや今流行のダイエットや育児法の話に流れがちだけど、『産褥記2』とかマドレボニータ @madrebonita とかの話をする人もすこしずつ増えてきている。だから諦めずにコツコツ活動してこうとおもう。

2010-07-30 04:36:29
吉岡マコ @maco1227

【16】『産褥記2』を読んでくれた若者が、出産した友人を訪問するときに「みんなの産褥訪問マニュアル」を読んで、準備をしていってくれた。こうして当事者以外の人に読まれ、活用してもらえることがすごい嬉しい。 http://ow.ly/2iuSd

2010-07-30 04:45:40
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