7巻を読んで、話が、すぐマクロに繋がっている。それまでは小さなショートエピソードの塊だったし、ハーレムメイカー的に沢山のヒロインを出す形式だったのに、自然に幹の話が進み始めている。神のみぞ
2010-01-26 00:40:46このグランドデザインというか、幹の部分というか、話の根本の物語へのスムーズな移行にハヤテは失敗していて、そのせいで、ショートストーリーというか、個別のヒロインとの関係や話とのバランスがおかしく感じて、ちぐはぐに僕は感じてしまう。
2010-01-26 00:42:00@LDmanken ちなみに、ハヤテと神のみぞは、比較としてとてもいい題材かもしれませんね。ハーレムメイカー問題の、個別ヒロインへのフレームアップが、全体の幹(=マクロのドラマツゥルギー)を失わせてしまうことへの。
2010-01-26 00:44:10@LDmanken 神のみぞの主人公は、とても僕は素晴らしいと思っていて、それは、連載中で、主人公が女の子の体に入れ替わってしまうじゃないですか?
2010-01-26 00:45:09@LDmanken にもかかわらず、お約束をはずして、主人公は、「女の体にはあんまり興味ないなー」みたいな態度になるんですよね。これ、とてもいいと思いました。
2010-01-26 00:46:03@LDmanken ここで、女の子の体に興味しんしんとなると、これまで主人公がいっていた「2次元が3次元に優越する」というはなしが、ただのもてないための、代償行為になり下がってしまうからです。つまり、、、
2010-01-26 00:47:04主人公の桂馬には、トラウマがないんですね。いいかえれば、現実に対するルサンチマンがない。にもかかわらず、彼は、おうぎょうに主張すること無く、2次元を楽しんで生きている。
2010-01-26 00:48:21@LDmanken これは重要です。なぜならば、基本的に物語の動機というのは、主人公のルサンチマンの克服が、そのエネルギーになることが過半だからです。
2010-01-26 00:49:05@LDmanken これは、新しいとまでは言えないけれども、「今の時代の物語」なんですよ。動機が薄い、、、のではなくて、そもそもルサンチマン的(貧病苦)な欠落がない時代の、80年代以降の生まれの子供にとって、動機がそもそも「ない」状態で生きているのが普通な状態だからです。
2010-01-26 00:50:29@LDmanken ところが、ハヤテには、ほとんど「動機」というか、ルサンチマンがあるように見えない、非常に「普通のバランス感覚あふれる少年」にもかかわらず、巨大なルサンチマンの「幹」の物語を展開しようとしているんですね、、、これ、、、変です。というか違和感。
2010-01-26 00:51:27@Gaius_Petronius 「作り手」としてはハヤテは一見、トラウマなく明るく生きてる少年なんだけど実は……というラインで“泣かせ”ようとしているんじゃないかと思うんですが……ここらへんがキャラ組みの綾になってきますよね。
2010-01-26 00:49:44@Gaius_Petronius >ルサンチマンの克服 そうじゃない物語の方が「楽しそう」だな~と思って眺めているんですが、ここらへんはなかなか難しいですね。基本そのラインに観えますが若木先生の“急な舵切り”もあり得る気がする。
2010-01-26 00:52:50@LDmanken 同時に、神のみぞ、には、この先どういった方向へ話をもっていくのか、という凄く興味が生まれました、、、という話。
2010-01-26 00:53:12@LDmanken 若木さんは、僕は過去の作品を知らないですが、この人の感じから言って、きっと「マクロの物語」を、ちゃんとしたストーリーを語りたい人なんではないか?と感じます。おっしゃるとおり、だから「舵切り」はあり得ますね。
2010-01-26 00:54:24@Gaius_Petronius 前作の「アルバトロス」はそれで失敗している面がありますね。今となっては元素周期表に合わせた“モノバイル”という世界をどうしたかったのかは霧の中ですが…。
2010-01-26 00:57:31@LDmanken けれども、同時に、「そういう人」にもかかわらず、ハーレムメイカー的な、ショートストーリーと個別ヒロインとの関係性作りというものを数珠のように繋げて、うまく今、かなり面白いところをやっている、と感じます。あくまで可能性ですが。
2010-01-26 00:55:26@Gaius_Petronius >非常に「普通のバランス感覚あふれる少年」 ←ここですね。ここの所は畑先生の「キャラ造形」のかたちを観て行く必要があると思うんですよ。
2010-01-26 00:55:16ああ、えっと、僕の思考の主要テーマは、「動機のないこと」とはどういうことか?、同期のなさを抱えた玉までこの世界で生きていく方法は?動機がなくても成長・成熟する方法はあるのか?(これはBABYSTEPで話していますね)
2010-01-26 00:58:09@Gaius_Petronius う~ん、なるのどwww「神知る」の桂馬と、「ベビステ」のエーちゃんの共通項を考えるのは「面白ろ」そうな試みだなあ…ww
2010-01-26 01:01:05@Gaius_Petronius エーちゃんも、桂馬も、元々の理知的なポテンシャルが“異様”に高くて、そこに到る為に何をするべきか?の答えを出すのがほとんどノータイムに近いですね。そして出した答えは迷わず実行している。ただ…。→
2010-01-26 01:07:47もう一つは、ハーレムメイカーのこと。つまり、人間は快感原則で、快感に流れていく生き物だけれども、「倫理的に」これを否定してしまうロジックというかルールがどうも人間世界にはある模様。それは、ナルシシシズムの否定という形で、ダイナミズムが発生する。けれども・・・・
2010-01-26 01:00:13けれども、、、実は、「倫理的に否定する」という形も、、、実は、解決策としては行き詰まりを見せていて、、、、。というのが、たぶん文芸批評でも、現代哲学でも、きっと最前線の問題と重なるような「気がする」、、、気がするだけだけど(笑)。とかとか。
2010-01-26 01:01:28