いきもの/信仰/歴史

@gudoon_gudeen さんの狼信仰のツイートが面白かったのでまとめようとおもったら、芋蔓式に体感的な歴史のツイートがつながってきたという話。あえて逆順にしました。
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うすぼんやり @gudoon_gudeen

オマケ:うちの近所の畑に祀られている大口真神の御札。こちらは武蔵御嶽神社のもの。オオカミはイノシシやシカの天敵ゆえに、四つ足除け(獣害防止)の札として田畑にはよく祀られている。 http://t.co/BZbOecJ7

2012-11-15 04:04:53
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うすぼんやり @gudoon_gudeen

大嶽神社里宮で授与して頂ける大口真神(オオカミ、御犬様)の御札。古い版木の意匠がとても雰囲気があるので、神職の方に「いい風合いですね」と話したら、「手刷りですからね、武蔵御嶽のお札は印刷だから味気ないでしょう。」と仰っていた。たしかに… http://t.co/k4CHTasg

2012-11-15 04:03:47
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うすぼんやり @gudoon_gudeen

その昔、武蔵御嶽神社から奥多摩まで縦走した折に立ち寄った大嶽山頂の大嶽神社奥宮。社殿が些か荒廃していた。 http://t.co/YSc4vUKU

2012-11-15 04:02:32
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うすぼんやり @gudoon_gudeen

桧原村白倉の大嶽神社里宮。こちらの神社の眷属もオオカミ(大口真神)。村内最古の社で、修験霊場として奥多摩一帯に多い蔵王権現を祀っていた(神仏分離後の祭神は日本武尊、安閑天皇、徳川家康など)。 http://t.co/MV3LmJYf

2012-11-15 04:01:41
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うすぼんやり @gudoon_gudeen

人が眷属か否かをただすと、眷属のものは、必ずうなずくように、首を上下に動かすとさえ信奉されていたのであった。したがって、奥多摩一円には、狼の繁殖がおびただしく、里人との生活関係が、かなり複雑であったということを聞知している。」(直良信夫『日本産狼の研究』1965)

2012-11-15 03:08:27
うすぼんやり @gudoon_gudeen

「御岳山近傍では、オオカミは神の召すものとして、時には祭神の乗馬の役をもしていたと信じられている。興味の深いことには、オオカミには、御岳神社の使者と、そうでない野生のものの二種があったと信じられていた。眷属は人を食害したり家畜を襲うようなことをしないばかりか、

2012-11-15 03:08:10
うすぼんやり @gudoon_gudeen

この骨についての、かの有名な考古学者・直良信夫の書状と鑑定書。直良は『日本産狼の研究』(校倉書房 1965)の中で、この標本を紹介している。なお同著に曰く、桧原村では八割(やわり)地区でもう一例ニホンオオカミの骨が発見されたそうな。 http://t.co/NlqBhC45

2012-11-15 03:07:35
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うすぼんやり @gudoon_gudeen

桧原村郷土資料館所蔵のニホンオオカミの骨。明治十年に同村の人里和田河原で採集され、脊髄骨だけだった為にオオカミの骨と気付かず、「大蛇の骨」と伝えられて飯綱神社に保管されていたという。確かに巨大なヘビの骨にも見える… http://t.co/P812mYJ9

2012-11-15 03:06:39
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うすぼんやり @gudoon_gudeen

野猪を使者とし、かつ美にして好淫なるヴイヌス女神が美少年アドニスを愛するを妬み、みずから野猪に化けて、アドニスを突き殺せし(略)摩利支天とマルス、等しく軍神にて、野猪を使者とすれば、其の間に多少の連絡あるべしといふこと」(南方熊楠「摩利支天」『田邊随筆』1911)

2012-11-15 02:23:03
うすぼんやり @gudoon_gudeen

「摩利支天と猪の関係、経典に確かなること見えずと言へるもののごとし(略)摩利支天に限らず、軍神多くは野猪を使ひとすと信ぜしにや(略)インドの神に野猪身のもの多し、諸仏を保護する大神ヴイシユニユなる名は、突貫の義なるにより(略)野猪身を現ずる譚あり(略)また古ローマの軍神マルスも

2012-11-15 02:20:53
うすぼんやり @gudoon_gudeen

摩利支天さんの御影、なんともわかりやすくイノシシに乗ってらっしゃる… http://t.co/o4b7r7k7

2012-11-10 16:55:42
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うすぼんやり @gudoon_gudeen

大祭の日だけ頂戴できる黒地に白抜きの黒札…意匠がシック! http://t.co/KjTOgsdH

2012-11-10 16:38:56
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うすぼんやり @gudoon_gudeen

摩利支天の大祭は、陰暦十月初亥の日を祝う玄猪の行事に因むが、玄猪に新米の餅をついたりする事例のある西日本と違って、東日本では事例があまり見られないので、東日本で玄猪は人口に膾炙してないとされるそうな…ふむ

2012-11-10 16:35:34
うすぼんやり @gudoon_gudeen

寛永寺の参道であり、摩利支天の縁日があったことが戦後のアメ横発展史の土台にはあったが、摩利支天は今や雑居ビルに埋もれている…これもまた都市のダイナミズムっす! http://t.co/IZv3Nnej

2012-11-10 16:28:18
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うすぼんやり @gudoon_gudeen

十一月最初の亥の日ということで、ゐの子大祭(四万六千日詣)だから下谷の摩利支天(御眷属はイノシシさまだァ)を詣でに京浜東北線で御徒町に向かっている。

2012-11-10 14:49:00
うすぼんやり @gudoon_gudeen

いっぽうでカタロニアの守護聖人、聖ゲオルギウスの祝日であるサン・ジョルディの日(4月23日)は、90年代初頭に出版業界と生花業界が「愛し合う恋人が薔薇と本を交換しあう日」として「第2のバレンタイン」を目指して日本に定着させるべく大キャンペーンを張ったが、全く定着しなかったようだ…

2012-11-01 03:58:22
うすぼんやり @gudoon_gudeen

今では小売業などを中心にすっかり商業的に定着した感のあるハロウィンだが、出版当時の94年にあっては石井研士先生は定着していないと見ていらっしゃるのが興味深い。確かに90年代初頭はそこまでハロウィンが華やかではなかった気がする。

2012-11-01 03:57:43
うすぼんやり @gudoon_gudeen

メディアと年中行事の関係についても研究されてる宗教学者の石井研士先生は、『都市の年中行事 変容する日本人の心性』(春秋社 1994)のなかでクリスマスとバレンタインデーに次ぐ、新しいメディア主導の年中行事としてハロウィンとサン・ジョルディの日を挙げている。

2012-11-01 03:57:24
うすぼんやり @gudoon_gudeen

以上、1900年代に米国留学を経験した哲学博士・田村哲が米国で体験したハロウィンの記録ッス。「トリック・オア・トリート」「ジャックランタン」「仮装」なんかも紹介されてます。日本へのハロウィンのかなり早い紹介例かしら…

2012-11-01 02:28:08
うすぼんやり @gudoon_gudeen

「其の他仮装舞踏会もハロウイーンに開かれることがある。即ち男はヂヨルジ・ワシントンの仮装をしたり、フランクリンの仮装をしたり、女は昔の女王に扮装したり昔の偉らい女に扮装たりして大勢会合して舞踏するが、これも仲々面白いものだ」田村同著

2012-11-01 02:27:24
うすぼんやり @gudoon_gudeen

「ハロウイーンの晩には、日本で行ふ怪談会の様なこともすることがある(略)南瓜の中を刳り、外からいろ/\な穴をあけて、鬼の面や恐ろしい面を拵へて其の南瓜のなかに燭火を入れ(略)男女会衆怖はい仮面などを被ぶつて出て、怪談などをする。」田村同著

2012-11-01 02:27:12
うすぼんやり @gudoon_gudeen

「ハロウイーンの晩丈けは道徳上の罪とならぬ限り、社会も法律も大目に見て許して置くのである(略)米国人殊に青年男女はハロウイーン夜会を開いて、種々の喜劇を演じたり御馳走を食べながら笑ひ興じたりするのだ」田村同著

2012-11-01 02:26:42
うすぼんやり @gudoon_gudeen

「此の夜は鬼神妖怪の類が至るところに横行して悪戯を演ずる晩だと伝へられてる。勿論文明国に鬼神妖怪などの出る筈はないが、如何に開化した国でも悪戯小僧は居る、こヽに悪戯小僧というても悪少年のことを云うて居るのでない。ハロウイーンには此の小僧等が出て悪戯をするのだ。」田村同著

2012-11-01 02:26:14
うすぼんやり @gudoon_gudeen

「クリスマス、エースターなどは宗教的の日で、日本の基督教信徒間にも守られて居るが、ワレンテンやハロウイーンなどといふ日は、日本人は知つて居ない(略)米国に於いては青年男女等が喜び遊ぶ日となつて居るから、予は茲にハロウイーンに付て話して置かう」田村哲『外遊九年』1908

2012-11-01 02:25:49
うすぼんやり @gudoon_gudeen

近づいてみると梵字の彫刻のフェンスが…うーむ、かっこいい… http://t.co/CwHIIUNf

2012-10-22 12:22:40
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