時代小説を読んで心に残った一文(自分メモ)
「立ち廻りで刀を振り回しているだけが「殺陣」ではない。いざ出陣する前にはどうしていたか、という、そんな振る舞いを含めての「殺陣」なのである。」「殺陣」という文化 チャンバラ時代劇映画を探る/小川順子
2014-02-24 16:40:50「信長は、ふだんは声をかけづらいほど酷薄な目つきをしている反面、時折、本当に子供のように無防備な笑顔になる。」金ケ崎の四人 信長、秀吉、光秀、家康/鈴木輝一郎
2014-02-12 21:42:21「何を考えているのかわからないし、何をするのか見当もつかないが、だれも予想のつかない結果を、誰も理解できない過程をへて見通す。」金ケ崎の四人 信長、秀吉、光秀、家康/鈴木輝一郎
2014-02-04 01:55:08「生きるとは全的なる遊びである。すべての苦心経営を、すべての堪考を、すべての魂を、イノチをかけた遊びである。あらゆる時間が、それだけである。」十四人の信長/織田信長/坂口安吾
2013-12-18 01:04:24「――腹を立てたら、負けだ。水になったつもりで堪忍して生きよ。鷹のことだけではないぞ。世の中すべからく、最後に勝つのは我慢した男だ。」白鷹伝/山本兼一
2013-11-24 15:02:58「いま、生きている。それがすべてだ。やることをやれ。よけいな思いにとらわれるな。空は美しい。それでいい。それだけのことだ。」白鷹伝/山本兼一
2013-11-18 22:39:53「顎が細く、鼻筋が高く通っている。髭はそんなに濃くなかった。何よりも特徴的なのは、その瞳だった。端正な顔立ちを裏切るように、不気味なほどよく光っている双眸だった。」江 姫たちの戦国/田渕久美子
2013-07-21 15:03:28「いかにおぬしが、わしからすべてを取り上げようと、わしが信長の子であることだけは、取り上げられぬ!」虚(うつ)けの舞 織田信雄と北条氏規/伊東潤
2013-06-29 12:46:17「信長は踊りに心を傾けるとき、諸人を楽しませようと工夫をこらし磊楽(らいらく)な様子を見せるが、前途をはばむ敵を覆滅(ふくめつ)しようと企てをめぐらすとき、表情が一変する。」前田利家/津本 陽
2013-05-20 00:29:34