12/1映画「ぼくが処刑される未来」スタッフトークイベントレポート
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12/→トークイベント③未来の表現について 高橋 未来を表現するのは何パターンか方法があると思うのですが、今作の未来の描き方について、どのタイミングで思い描いていらっしゃたんでしょうか?
2012-12-02 21:22:48監督 長谷川さんの小説、オリジナルの脚本はもうちょっと壮大な未来世界のイメージがあったと思うんですけど。まあどちらかといえばマイノリティ・レポートくらいの社会規模を見せる描写もあったと思うんですけど、今回の枠ではまったくその表現は無理だから・・・。
2012-12-02 21:23:18ただやりたいドラマっていうのを幸雄くんが本来の自分を見いだすっていうか、幸雄の成長ドラマ、やるべきことを見いだす話っていうように個人の話にぐっと集約させるしかないだろうというところでその話に必要な未来世界って何だろうという見せ方ですよね。
2012-12-02 21:23:48だから具体的にはリアルな未来世界のシミュレーション、25年後にこうなってますっていうのはちゃんと見せるのは無理なので、どっちかっていうと抽象的な、物語に必要な司法システム、アマテラスっていうコンピューターに管理された社会っていう、一転突破主義で。
2012-12-02 21:24:37まあ空中にアマテラスが浮いてる世界が未来で、浮いていない世界が現在ということで。他はあんまり作り込めないので一転豪華主義で。あとはもう衣裳くらいしかないので色味を抑えた全体主義的なちょっと○○○っぽいって言ったら語弊がありますけど、昔の○○○っていうと語弊がありますけど(笑)
2012-12-02 21:25:41色味のない衣裳を用意して頂いてエキストラの方にも色がない服を着て下さいってお知らせをして、画面の色味もカラートーンを調整することによって表現して、映っているものは現実世界と同じなのですが異世界感っていうものを描けたらなと思いました。
2012-12-02 21:26:03白倉 劇中で幸雄が脱出する時につかう軽トラあるじゃないですか。美術の車両なんですけどキィーンって凄い格好いい音がなるじゃないですか。そして走って行くってのが凄い斬新だなって。しかも練馬ナンバーっていうのがサイコーでしたね。
2012-12-02 21:26:43監督 あれは撮影所に置いてある美術の平トラなんですけど。車両費も極端に削られていたので最初は護送車って脚本で書いてたんですけど、それは出来ないよねって、そういうシーンは切りましたし・・・。
2012-12-02 21:27:57でもあれはですね「タイム」っていう映画とか「カダカ」ってい映画の監督が結構未来者を撮ってる監督なんですけどあの辺をちょっと参考にさせてもらいまして、
2012-12-02 21:28:37ただ「タイム」とかは70年代の結構カッコいいクラシックカーを使ってただ音だけは未来っぽくするみたいな方法論だったんですけど、うちは美術の平トラでしたけど音だけは参考にさせて頂きました。
2012-12-02 21:28:41白倉 25年後の未来では練馬ナンバーの平トラが、最先端のカッコイイ車として人気を博すんじゃないかと25年後の未来にちょっと希望が持てました(笑)
2012-12-02 21:30:34監督 あれはちょっと目立たないんですけど、美術でちゃんと排ガス規制のマーク作って貼ったりして、未来の排ガス規制があって型は古いものを流用してるけど中身は最先端という、ことは一応あったんです。
2012-12-02 21:30:57白倉 本当に苦労はしつつ、本当に練馬が世界の中心になるような、そういうムーブメントを感じさせる様な未来だったかなと。邪魔してばかりですいません。 監督 本当にお金がなかったのでヘリの音だけするけど姿は見えない、とかね。随所に音だけ処理っていうところがあるんですけど。
2012-12-02 21:31:0812/1トークイベント④質疑応答 質疑応答Twitterから 今年は特撮が年5回、HERO NEXTが2回の劇場公開、同時にTVやネット配信も・・・。特にHERO NEXTの公開スケジュールには目が白黒です。うれしいことではありますが、スタッフの皆様の健康が心配で・・・。
2012-12-02 21:33:57来年もこのペースで製作されるのでしょうか。 白倉 健康が心配、心配ですよね。仕事を減らしていくのが我々の仕事ではなくて仕事を増やしていくのが仕事だったりしますので。
2012-12-02 21:35:15厳しいですよ興行関係といいますか、仕事は減るわ製作費は減るわという環境ですので、逆に仕事を増やしていくというのが私のテーマであって来年もこのペースでやっていくのか、と言われるとやっては行きません。もっと増やします!(会場拍手)
2012-12-02 21:35:54質問 今回予算が少ないとお聞きしておりますが少ない予算でいい作品を作るコツってありますか? 監督 少ないって言ってもまだ色々と他は厳しい現場がある状況の中で、映画的な作り方を実際させてもらったと思います。
2012-12-02 21:36:24撮影所っていう映画の機材、スタッフ、設備があるところで撮影させてもらったので、町場の予算で今回の予算で作ったらこんな画(え)にならない、東映の撮影所の底力があっての予算なので、この予算でそれなりにちゃん“映画”らしいものを作れるというのを実証しよう、
2012-12-02 21:37:44というのが僕のテーマだったんですけど。そうですね、僕はあんまりそんなに予算が多い作品の方が少ないんですけどテーマをちゃんと伝えるというか言いたい事をちゃんと言い切ることによって、色んなタイプの映画があるんですけど、
2012-12-02 21:38:19お金がかけた映画っていうのは全ての場面が見た目が楽しく豪華にっていう、ディティールに凝るっていうのがお金かけた映画の楽しさだと思うんですけど、低予算の映画は一転突き抜けてお客様にメッセージが伝われば、予算が高いとか安いとか関係なく
2012-12-02 21:39:51作品として満足感が高くなるんじゃないかなと思っているので、それが一番自分が心がけているところです。 白倉 あの〜、まあ低予算とか予算が少ないとか、良く言うんですけど予算がないわけじゃないんですよね。お金がないとは言ってない、払わないとは言ってないんですよ。
2012-12-02 21:40:38そんなに高くはないよ、そんなにいっぱいは払えないよ、っていう。決して大作ではないよ。でも0とは言ってない。スタッフもボランティアで、とは言ってない。ということかなと。ひどい言い方になっちゃいましてすいません。監督のせっかくいい話の後に。(会場笑)
2012-12-02 21:41:14スタッフの心配とかそういう流れになっちゃうと製作費が安いどれだけ安いんだどれだけ酷使してるんだ、ということになっちゃっているので、すいません。
2012-12-02 21:41:53質問 モバイルとかモニターが六角形になってたんですけどそういうことって何か意識されたんでしょうか。 監督 今回、未来感出すのにそこだけちょっとこだわろうかなと思ったんです。比較的にお金を使わずに一番目立つじゃないですか。
2012-12-02 21:42:23今のシステムと違うということを伝えるのに一番効率的かと思って、ここは美術になんとか頑張ってもらってやりました。
2012-12-02 21:42:53