「自然魔術（Magia Naturalis）」によるきのこ観

白水　貴 @Takashirouzu

きのこはかわいい少女である『少女系きのこ図鑑』(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース http://t.co/wrfCPhRf

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中日新聞:めでる楽しさ増殖中　キノコニ　トリコノ　オンナノコ:popress:Attention!:北陸中日新聞から(CHUNICHI Web) http://t.co/JtrZquZY

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最近「きのこが可愛い」などと訳のわからないことを言う人が増えてきたので「きのこは悪魔が土を腐敗させたもの（古代ギリシャ）」や「きのこは落雷によってつくられる（古代インド）」のような「地中から出てくるおどろおどろしいもの」という由緒正しいきのこ観を復活させることに注力しようと思う．

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きのこの胞子を世界で初めて発見したジャンバティスタ・デッラ・ポルタ（イタリア：1538-1615）の代表的著作「自然魔術（Magia Naturalis）」を読んで正しいきのこ観，正しい自然観を身につけましょう．

白水　貴 @Takashirouzu

「水と土が植物の成長を決定する“宇宙の力”である」「“大気”と“火”の二つの要素である“熱”と“光”が菌類の成長を左右する」エリアス・フリース（スウェーデン：1794-1878）なんてゾクゾクするよね？ 「きのこ可愛い」とか言ってないでロマン主義Mycologyを復活させようぜ！

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やはりきのこの立ち位置はそうあるべきです．RT @GohoKyokotu: @Takashirouzu 一説によるとお釈迦様はキノコの食あたりでなくなったそうでございます。

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「自然魔術（Magia Naturalis）」は第一章「魔術が意味するもの」と第二章「魔術とは何か」にて本書で扱う領域についての基本的な説明をしてくれているたいへん親切な専門書です．

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「腐敗した事物」を混ぜ合わせて様々なきのこを作り出したデッラ・ポルタから現代のきのこ栽培家も学ぶことが多いのではないでしょうか．

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第八巻 第2章「一日意識をなくさせるためには」なんて感涙ものです．導入部分は「人を気違いにする薬について話そう」です．

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第一巻 第3章「魔術師の教育と取るべき態度」は現代の研究者に対する教訓に溢れております．「この学の専門家は金持ちになるべきである．金に不自由していてはこの領域では仕事にはならないからである．私たちを豊かにしてくれるのは哲学ではない．」は非常に重たい言葉です．

白水　貴 @Takashirouzu

第一巻 第2章「魔術とは何か」でデッラ・ポルタは魔術には二種類あると言っています．「忌まわしく不吉な妖術」と「自然魔術」です．後者は「自然の全過程を見わたし」て「さらにその運行や変化を考察」し「隠れた秘密を発見する」行為としています．まさに今のサイエンスに通ずるものだと思います．