まとめ:いまのところモーラレベルの対立というのは中心的モーラについての弱いカテゴリーである。モーラ未満レベルの対立のなかに、独自に音韻との関係をもつものがあるということは、書記体系のなかでの独立性をしめしていて、字体 grapheme と言うこともできる。#twifull_sap
2012-12-12 19:32:38でもたとえば「者」みたいに /fa/ /ba/ /wa/ それぞれの音素に通じての用いることもできたり、「八」みたいに文法的意味に応じて使い分けたりもするんですよね? #twifull_sap
2012-12-12 19:35:42モーラ未満レベルの対立では、「形の似てなさ」が区別の根拠になる。また、独自の音関係をもつものがあるということは、形の似てなさということが、モーラ未満レベルの対立がでてくる可能性がある。ゆえにモーラ未満レベルの対立は字体 graphemeレベルの差である #twifull_sap
2012-12-12 19:38:17(会場の質問)grapheme というのは最小の単位というものだと思うが、例えば漢字の木偏とかそういうものを思い浮かべたのだが、そういうのは違うのか? #twifull_sap
2012-12-12 19:39:27偏が Grapheme でありえないかという質問だけど、私も最近このへんのこと気になってたんだよね。 #twifull_sap
2012-12-12 19:39:48漢字って小さく構成要素にできそうに思われがちで、実際小学校から「木偏は木に関わります、シは水に関わります」なんて教えられがちだけど、木偏っていうのは実際問題それをいろいろ組み替えたら漢字が作れるかって言ったらそういう感じはしないんだよね。
2012-12-12 19:40:59(会場の質問)たとえば漢字は表音文字ではないが、そういう点は別になるのではないか→基本的に漢字も同じに考える。漢字も音を表していると考える(実際多くは形声とよばれる音を表すもの)。 #twifull_sap
2012-12-12 19:42:12(会場から)例えばフォントの違いといったレベルなら、たとえば音韻レベルの違いにも満たない、声色の違い程度のもののように思われる。 #twifull_sap
2012-12-12 19:42:59「allograph というのは相当広い?」→「そういうことになる。そこに疑問をなげかけるということでもある」 #twifull_sap
2012-12-12 19:44:05(会場から)「大文字と小文字では意味が変わらないということだったが、全部大文字だったら略語としてとられるということもあるのではないか」 #twifull_sap
2012-12-12 19:44:41(会場から)「英語はラテン文字で、外国語の表記にイタリックを用いて引いてくる。例えばイタリックで sumo と書けば日本語のスモウに近く読まれ、英語のように読まれることが少なくなることがある」→「イタリックというのはもう少し複雑で、単に強調のこともある」 #twifull_sap
2012-12-12 19:46:32フォントをいくつか変えても許容される文体のように、異体字が使われやすい文体(位相?)ってあったのでしょうか #twifull_sap 教科書は少ない、洒落本は多い とか
2012-12-12 19:46:35「12ページで、スペイン語では今 b と v の音の区別がないが、昔はあったので書き分けるという通時的な事情によるようだが、共時的には区別されていないということになるのでは? 通時態と共時態はどう考える?」 #twifull_sap
2012-12-12 19:50:47#twifull_sap allophone ってなに、っていうのって結構微妙な問題だよね。さっき例示されたのは日本語の [ka] と [kʲi] の [k] [kʲ](/k/)だけど、こういうのを allophone っていうのはそのとおりだけど、じゃあ……
2012-12-12 19:50:59(回答)「音は合流したが、文字は合流しなかった。今共時的に、正書法で、bとvを入れ替えて書くことはない」 #twifull_sap
2012-12-12 19:51:35……別に社会的に定まってない、IPAで表わせないようなちょっとの差は allophone ちゃうの? っていう疑問は出るよね。まあそれも allophone って言っていいと思うだけど、さっきの質問の方はそうではないのではないかというお話。 #twifull_sap
2012-12-12 19:53:21