茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第806回「大切なのは、政策」

脳科学者・茂木健一郎さんの12月16日の連続ツイート。 本日は、分析系、日本前へ系ツイート。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!

2012-12-16 06:32:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第806回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、分析系、日本前へ系ツイート。

2012-12-16 07:26:28
茂木健一郎 @kenichiromogi

たせ(1)今日は、衆議院議員選挙の投票日。私は、この後投票を済ませてから、石川県に日帰りで講演にうかがう。みなさんも、それぞれが託したいと考える政党、候補者に一票を投じるのだろうと思う。棄権するのは、もったいない。ぜひ、自分の直観を信じて、たいせつな一票を投じてほしい。

2012-12-16 07:28:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

たせ(2)今回の選挙は、さまざまな経緯が重なって、今までとは違うやり方でかかわることとなった。政治的なことへの距離が縮まったのは、それだけ日本の将来に対する危機感が強いからだろう。私のように、もともとは非政治的な人間も関心を持たざるを得ない。それだけ、日本の危機は深い。

2012-12-16 07:29:46
茂木健一郎 @kenichiromogi

たせ(3)ところで、私は、人間は変わるものだと思っている。良い意味でも、悪い意味でも。たとえば、2009年マニフェストを掲げて政権交代を果たした民主党と、消費税増税に走り、自民党との大連立を模索した時の民主党は、異なる。人は変わる。脳には可塑性がある。時の流れは止められぬ。

2012-12-16 07:31:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

たせ(4)ある政党、ある候補者に票を投じるということは、その人/政党の主張、政策、お人柄を見て、今後の数年間においてその人がとるであろう行動、なすであろう選択に、期待ができるという一種の確率的な信託である。結果として期待外れになることもあるし、予想以上の働きを見せることもある。

2012-12-16 07:32:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

たせ(5)だからこそ、選挙が終わればノーサイドでなければならないと思う。どのような政党/勢力が政権を担うことになったとしても、それは日本の政治のリアルなプロセスであり、私たちはコミットするしかない。自分が投票しなかった政党が政権を担ったからといって、サボタージュはあり得ない。

2012-12-16 07:33:37
茂木健一郎 @kenichiromogi

たせ(6)大切なのは、政策。日本の危機は、まったなしの対応を迫っている。たとえば、成長戦略。どのようにしたら、日本は再び成長の軌道に乗ることができるのか。どうすれば、日本の教育が、グローバルな大競争時代に適応できる人材を育めるのか。いろいろな人が、知恵を出し合うべきだ。

2012-12-16 07:34:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

たせ(7)どのような政党、どのような人たちが政権を担うかということではなく、どのような政策で日本を前に進めるかの方が大切である、とすらいえる。そして、アイデアというミームはもともと党派的ではない。政策に、知的財産権はない。誰が考えた政策でも、日本のためになるなら実施すれば良い。

2012-12-16 07:36:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

たせ(8)私自身もそうするつもりだが、日本の未来に真剣な関心のある方々はぜひ、経済、教育、外交、福祉、地方分権などのそれぞれの得意分野で、政策を提言し続けて欲しい。難しい現実をリアルに反映した、しかし人々の未来に希望を与えるような、そんなヴィジョンを描き続けてほしい。

2012-12-16 07:37:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

たせ(9)「権力ではなく、影響を」(Influence, not power)。日本の未来を考える上で大切なのはこの視点なのかもしれない。誰が政権を担うかも大切だが、その政権がどのようなヴィジョンを持つかはより大切である。そして、ヴィジョン作りには私たちは誰でも参加できる。

2012-12-16 07:38:59
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第806回「大切なのは、政策」でした。

2012-12-16 07:39:20