第156回ku-librarians勉強会 : 「「リテラシー史」から考える東南アジア研究と図書館」

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ku-librarians @kulibrarians

というところで、先生からの発表はおしまい。質疑に入ります。 #kul156

2012-12-20 19:45:01
ku-librarians @kulibrarians

Q.「Hall氏が戦後すぐに高等教育機関で専門家を育てなければならないと言っていたが、ベトナム戦争終戦の時点までの間に、どのような人材が輩出されたのか。研究者が多いのか、外交官などが多いのか? それは図書館のコレクションにどう影響したのか?」 #kul156

2012-12-20 19:46:31
ku-librarians @kulibrarians

A.「資料を調べきれていないが、研究対象の地域に留学させた記録が残っているので、どのような人物がどのような地域を研究していたのかはわかる。その後研究者になったか何になったかは教授会の記録などで検証可能。 #kul156

2012-12-20 19:47:53
ku-librarians @kulibrarians

A.「研究者になったものも、実務家になったものもいる。ベトナム戦争後、資金源の枯渇により、コーネル大でも就職難が発生。

2012-12-20 19:49:12
ku-librarians @kulibrarians

A.「コレクションへの影響ははっきりとわからない。1959年に選書リストをいろいろな機関に送っている。(選書用の情報源として)これを研究することで、ある程度わかるか。 #kul156

2012-12-20 19:50:35
ku-librarians @kulibrarians

「特定の人物が特定の書物に結びつくのかはわからないが、大まかなつながりはわかるかと思われる。 #kul156

2012-12-20 19:51:14
ku-librarians @kulibrarians

Q.「『書物の日米関係』では、外国図書を扱う書店などが重要だと指摘されているが、東南アジア専門書店はあるのか? それに対する研究は? #kul156

2012-12-20 19:51:54
ku-librarians @kulibrarians

A.「東南アジア研究の側が、書店を育てているという一面も。ビジネス的に成功したところは多くはないにしても。現時点でも発注から納入まで時差が大きい。当時はそれ以上か。大学と書店の間で交わされた書簡が残っているので、それを研究すると判明するか #kul156

2012-12-20 19:53:53
ku-librarians @kulibrarians

Q.「一般的な感覚としては、まずコレクションがあって、そこに図書館員が配置される、という流れだが、先生の話を聞いて、コレクションの育成と図書館員の育成が同時に行われている印象を受けたが、どうか?  #kul156

2012-12-20 19:55:13
ku-librarians @kulibrarians

A.「同時期に行われていると思う。特に、整理という場面において。 #kul156

2012-12-20 19:56:18
ku-librarians @kulibrarians

Q.「当時のアメリカにおける「東南アジア」は今の「東南アジア」と同じ?」A.「今のASEAN諸国を「東南アジア」として定着するのは50年代前後。共産化と脱植民地化への恐怖。 #kul156

2012-12-20 19:58:31
ku-librarians @kulibrarians

Q.「まず確認をしたいが、先生の研究しているのは米国の東南アジアコレクションを通じて、米国の東南アジア研究を進めている、という認識でいいか?」A.「その通り。冷戦が一つのテーマ」Q.「冷戦期がテーマということなら、現代は範囲外?」 #kul156

2012-12-20 20:00:54
ku-librarians @kulibrarians

A.「『書物の日米関係』では現代もテーマにしているし、やってみたいと思うが、70年代までの分だけでも資料が多量にあるので、時間があるかどうか #kul156

2012-12-20 20:01:46
egamiday @egamiday

ああ・・・ #kul156 ・・・聞きたかったな・・・

2012-12-20 20:03:01
ku-librarians @kulibrarians

Q.「財団がなぜ地域研究にお金を出すのか?」A.「うろ覚えで申し訳ないが、大きな政策的枠組みがあって、財団が資金を提供する、という大きな構想があるようだ。政府の一部、というイメージさえある」 #kul156

2012-12-20 20:07:08
ku-librarians @kulibrarians

Q.「コーネル大の書簡などの資料はどういう経緯で残っていて、だれでもアクセスできるものなのか?」A.「アーカイブス部門が担当していて、だれでもアクセスできるものがほとんど。ただし、E-Mail以後は残る資料の大きく変わる。 #kul156

2012-12-20 20:12:02
ku-librarians @kulibrarians

Q.「」A.「コーネルの場合は、もともとあった部署に加わる形で発展していったので、ちょっと異質な業務が増えた、という認識だったと思う。Wasonに加わったように。」 #kul156

2012-12-20 20:14:55
ku-librarians @kulibrarians

Q.「もともとなぜコーネル大は東南アジア研究を始めようと考えたのか?」A.「イェールと競争させるためにコーネルに白羽の矢が立った。また、もともと農学に強かったので、農学分野で東南アジア研究があった。」 #kul156

2012-12-20 20:16:07
ku-librarians @kulibrarians

Q.「先生の書簡が保存されてる?」A.「レアコレクション部門でアーキビストも在籍。大学全体のアーカイブに精通した職員がいる。ホームカミングディなどで、卒業生からの寄付・寄贈を募る。寄付部門にも人員が配置されている #kul156

2012-12-20 20:18:33
ku-librarians @kulibrarians

Q.「冷戦期の東南アジアコレクションを基に米国を見る、ということだが、ほかの国でも同じようなコレクションは行われているのか? また、東南アジアにも大学があるはずだが、そちらの蔵書との比較ができたら特徴が見えるのではないか?」 #kul156

2012-12-20 20:20:40
ku-librarians @kulibrarians

A.「地域研究以前の東南アジア研究は基本的に植民地研究。オランダ・イギリス・フランスなど。植民地時代からの知の継承、蓄積のノウハウが冷戦期に継承されているのか、というのはまた一つ別の大きなテーマになる。そういう視点での研究者は居るので、その研究が出たら、比較可能 #kul156

2012-12-20 20:23:34
ku-librarians @kulibrarians

A.「また、東南アジアの図書館は1.民主的な図書館が集めていない。2.政治的な変化が激しい、などの理由で、現時点では収奪型と言われようとも、日本・アメリカなどのコレクションを見た方が東南アジア全体が見られる。 #kul156

2012-12-20 20:26:26
ku-librarians @kulibrarians

A.「ただ、オーストラリアまでは研究対象に含めた方がいいかと思っている。 #kul156

2012-12-20 20:26:58
積読荘の住人 @tsundokulib

RT @kulibrarians: 「アメリカでは新しい専門分野を作るときに、図書館をどうするのかというのを真剣に議論するのか、という衝撃が一つ。これが、すぐに日本語に訳されたのにもかかわらず、それが日本には反映されていないじゃないか、という衝撃が一つ #kul156

2012-12-20 20:29:10
ku-librarians @kulibrarians

Q.「知の構造・伝播に関して、アメリカと日本の構造の違いを東南アジア研究を例に考えるというのが最初の問いだとのことだが、今の段階でどのような答えが得られているか」A.「情報共有の仕方が根本的に違う。政府と反対の立場をとる研究者が出るなど、おおらか。 #kul156

2012-12-20 20:30:06