『サウンドを巡る生態系vol.4』DBKN×原雅明
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【本日】『サウンドを巡る生態系』テーマ:映像/ゲスト:DBKN(VJ、映像作家) 映像クリエイターとしての活動を音楽にフィードバックさせていくDBKN氏の活動を掘り下げていきます。一般聴講希望の方は当アカウントからも予約受付 http://t.co/nUXTObWy
2012-12-16 16:31:48Low End TheoryのレジデントVJでもあり、音楽シーンと深い関わりを持つDBKN氏。まずはそのお仕事の紹介から。AZZURRO original & INNER SCIENCE http://t.co/gyssdVil
2012-12-16 18:17:31つづいてこちら "Infinity Loops:Session#1 http://t.co/aix70mFR DJ KenseiとDj Sagaraxxによる緊張感あふれるセッション。
2012-12-16 18:23:20DBKN 僕が映像を始める事になったきっかけから話していきたいと思います。85,86年頃、父親がホームビデオとして買ってきたHi-8に触れたのが最初の映像メディアとの出会いでした。ビデオを自由に使って遊べる環境だったのが大きかった。
2012-12-16 18:28:16DBKN 映像が特別好きだったというよりも、単純に写真や音楽よりも映像のための『ツール』や『メディア』が身近にあった。
2012-12-16 18:30:39DBKN 中学〜高校時代、ハリウッドの大作よりも、ヨーロッパの低予算で作られた作品にシンパシーを覚えて、大量に映画を観ました。ゴダールには映像スキルだけでなく、パンク的な精神を感じていました。
2012-12-16 18:32:50DBKN 大学時代は映画サークルに入ったんですが、周りは物語のある作品を撮る人が少なかった。オープンリールとターンテーブルをつないで音を出すというような、いわゆる映画よりもアート寄りの方向性の人が多かった。そうした環境からの影響はありました。
2012-12-16 18:37:00DBKN 大学二年くらいにimacを買い、VJを始めました。当時はブラウン管のモニターを担いで現場に行き、Final Cutの編集データを流す、というようなところから始めましたね(笑)
2012-12-16 18:38:24DBKN スタン・ブラッケージやデレク・ジャーマンといった映像作家が好きな事が話のきっかけになり、あるバンドのVJを手伝っていました。当時はジョン・ゾーンやFugazi、ボアダムス等のバンドが好きで聴いていました。
2012-12-16 18:41:16DBKN 自分は仕事で映像を作っていますが、『誰かに頼まれるでも無くものを作り続けている』人は凄いと思っています。自分のルーツがはっきりしている人は、仕事とか金銭とかを関係なく、作ることを続けているし、そうした表現は強いと思う。
2012-12-16 18:45:05DBKN 00年半ばころ、僕も自分の作品が作りたいと思い、myspaceから音楽を大量に掘り、そこで見つけた面白いミュージシャンに声をかけて、PVを制作しました。
2012-12-16 18:49:00DBKN そうしたコンタクトがきっかけになり、ベルリンのレーベル『Project Mooncircle』のアーティストのPVなどを手がけました。40winks -Rap About That- http://t.co/9RenH8Iy
2012-12-16 18:50:59DBKN 今観ると凄く青臭いですが、『誰にも頼まれるでも無く、自分から能動的に動く』という創作を久しぶりにやった作品なんです。自分の中での覚悟を決めた時期でもあったので、印象深いです。
2012-12-16 18:53:53DBKN メジャーとアンダーグラウンドの間にある溝には違和感を感じる。『クライアントワークだからこうせざるを得なかった』とか『メジャーはセルアウトだ』というような、どちらの現場にも『言い訳』がある。それが嫌だったんです。
2012-12-16 18:57:52DBKN そうした言い訳は、自分のメンタルにも良くない。『自分の責任においてものを作る』というシンプルなもの作りがしたい。
2012-12-16 18:58:51DBKN メジャーの場合、アーティスト『本人』と商品としての『歌』に乖離がある。そうしたギャップを埋めたいと思った。歌い手たちとコミュニケーションを取って、相手との距離を近づけていくで、対象との関係が変わっていき、それが作品に反映されていく
2012-12-16 19:03:58DBKN 僕の作品は、誰にも期待されていないコンテンツなのかも知れない。いくらジャニーズとはいえ、予算も対して出ない。『メジャーの仕事なんだけど、お金のためにやるんじゃない』という境地にいけたんです。
2012-12-16 19:05:04DBKN ドキュメンタリーという表現を、撮影からポスプロまで自分一人でやりきることで、自分の『戦闘力』が上がったのを実感しました。
2012-12-16 19:06:09DBKN 作品の責任を、すべて自分で担うこと。やりたいことを全部やらせてくれた環境がメジャーにもあったのが幸運でした。
2012-12-16 19:07:06DBKN 01年の9.11の後、NYに行きました。そこで、グッゲンハイム美術館でDoug Aitkenの作品に初めて触れて、衝撃を受けました。
2012-12-16 19:23:42DBKN インスタレーションというアートフォームを観たのも初めてだったし、コマーシャルな領域から出てきて先鋭的な表現をしているというスタンスも格好よかった。
2012-12-16 19:25:11