竜のイメージと恐竜の復元図、その変遷と関連

竜のイメージは、恐竜の直立した爬虫類という復元図によって影響を受けたのだろうか。という疑問に対し、多方面から返信。竜の歴史などにも言及した非常に充実した内容になりました。
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柳川邦彦 @kyanagawa

@D16 なるほど、それは上手い"こじつけ"ですねえ。たしかに人間の知能は二足歩行の産物なわけですから、(きちんと科学的考察するならともかく)あの姿勢に説得力が出るように思えてしまいます。

2010-08-17 13:05:53
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

@rebisdungeon ハワイ、ミクロネシアのあたりではドラゴンに相当するのがウナギの怪物なのですよ。と繋げてみる。

2010-08-17 13:06:52
岡島正晃 @ADLAHIR

そして最後に、俺様から見た最近のトレンドについて(^^)。どうも近頃のD&D系アートだと、前足がガッシリしてて腰のあたりまで膜状の翼がつながった、4足タイプが主流みたいね。世代の問題もあって、個人的には後ろ脚のガッシリした2足タイプがスキなんで、ちょっと残念。

2010-08-17 13:08:10
岡島正晃 @ADLAHIR

先述のクライド・コールドウェルやラリー・エルモアの描く、力強いドラゴンが「映画で」観たいってのが、現在の俺様の望みです。スマウグには期待してるけー、頼むぜPJ!(^^)

2010-08-17 13:09:34
岡田伸(遊び人の伸さん) @AsobininNoShin

てことは15世紀くらいには遡れるんですかね? RT @nekohaus ウェールズ国旗の成立自体は戦後のことながら、テューダー朝の紋章を支えているウェールズの竜は既にあの図案だったと思うですぅ。

2010-08-17 13:11:29
KITE @KITEis

結論から言うと、関連しています。元々神話のドラゴンには、トカゲやワニよりも蛇の印象に近いものが多かったのですが、それが現在のイメージに変化してきたのは、初期の恐竜研究と繋がりがあると考える方が自然です。.@kyanagawa

2010-08-17 13:13:41
岡島正晃 @ADLAHIR

あと、幾つか補足。手元の資料には、ラングの『ジークフリード』が制作された1923年には、あのコモド大トカゲが欧州で話題を呼んでいたという記述もアリ。コレが影響してるとすれば、ドラゴン像が「ナマもの」であることの、これ以上ない証拠ではあるでしょう。

2010-08-17 13:14:03
KITE @KITEis

で、鳥山明さん、恐竜が好きなんですよ(笑)@kyanagawa @_lunar

2010-08-17 13:15:19
Rebis @rebisdungeon

@Molice メガテンに出てくる「邪竜トゥナ」とかがそれですよね! ハワイやミクロネシアなどは不勉強なので、なんでウナギが恐ろしいのかさっぱり分からないです。やっぱりちょっと南に行くと、ヌルヌルした怖いモノが海底に眠ってるからなんでしょうか……

2010-08-17 13:15:20
岡島正晃 @ADLAHIR

それから↓は、あくまで西欧の話ね。コレがインドあたりになってくると、神話の時代から「頭上を飛ぶと7日7晩日が翳る」みたいな、あり得ないほど奔放なイマージネーションが爆発してるので(^^)。「俺らが知ってる一番コワイのがワニだからー」みたいな西欧人とは、もはや脳の造りが違う。

2010-08-17 13:16:35
岡島正晃 @ADLAHIR

おっと、補足の補足! 「7日7晩日が翳る」のは、確かロック鳥でドラゴンじゃないからご注意を。奴らの想像力はそのぐらいトンでるって言いたかったワケさね。以上、午後のドラゴン放談でした。

2010-08-17 13:18:24
KITE @KITEis

コモドオオトカゲは実は19世紀まではUMA扱いでしたので(笑)20世紀になって実在が確認された以降は、影響があるでしょうね。クジラを捕るために世界中に移動するようになってから、欧州には存在しないデザインの生物を知る事になったのは、以降に影響を与えているはずです。@ADLAHIR

2010-08-17 13:20:38
KITE @KITEis

欧州の人間が「実在する強大な爬虫類」の存在を知っていった経過と、その間にドラゴンの描かれ方がどう変化したかのを調べる、と言うのは、もの凄い手間暇と複数の専門知識が必要になるでしょうけど、面白いテーマだなぁ。これは調べてみたくなってきた。

2010-08-17 13:25:03
KITE @KITEis

ちなみに全くの余談ですが、始祖鳥は見つかった直後「グリフィンサウルス」と言う名称がつくところだった、なんと言う話があったりします。

2010-08-17 13:25:51
岡島正晃 @ADLAHIR

@KITEis ああ、なるほど納得です。ただ、そうなるとちょいと疑問なのは、19世紀にイグアノドンの化石がみっかるまで、西欧人は恐竜の全身骨格が露出してる断層とか、見たことなかったんですかね? 近世の「理性化」によって、「見なかったこと」にされちゃったのかしら?

2010-08-17 13:26:52
KITE @KITEis

@ADLAHIR 実は大腿骨なんかは見つかっていたのですが「巨人の骨」とか言われて、みんながそれで納得していたようです。

2010-08-17 13:28:02
岡島正晃 @ADLAHIR

@lusil_luciliae ああ、翼の膜の話か(^^)。確かに3版以降のD&Dでは、各ドラゴンのデザインがガッチガチに固められてて、クラシック時代のカオスがないのは寂しいね。昔は各イラストレーターが「それナニドラだよ!?」みたいなのを好き勝手に描いてたんだけどなぁ。

2010-08-17 13:35:36
KITE @KITEis

実際に多いですね。あと西洋のドラゴンには中国の竜の影響が強い説もあります。RT @GWGW: @KITEis ドラゴンて中東あたりから北上していった(ドラゴンじゃない強い神様のイメージ)気もするんですが、初期のデザインとか見るとライオン+鳥てなテイストのものも多いかと思ってますた

2010-08-17 13:35:36
Lusilwen @lusil_luciliae

ドラコノミコンに載ってる絵があったので、貼っておきます。 http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/news/draco/draco.html

2010-08-17 13:38:04
岡島正晃 @ADLAHIR

@KITEis 世界各地のドラゴン伝説が同時多発的なモノなのか、それともルーツが伝播したのかに関しては、未だ議論が分かれているようですね。証拠文献は見つかっていないと記憶していますので、個人的には同時多発派ですが。見た目とか、「ドラゴン」でくくり切れないケースもままありますし。

2010-08-17 13:38:56
KITE @KITEis

個人的には欧州だけで見ても、北上するほど、蛇に近いイメージのドラゴン。あるいは後世にドラゴンとなった、ドラゴンではなかった怪物の数なども増える気がします。気がするだけで、ちゃんと調べてませんが(笑)北欧神話のドラゴンでは蛇に近い体型のものしか思い至らないですね。

2010-08-17 13:41:07
岡島正晃 @ADLAHIR

お!? そして http://www.dragonslayer.de/dragonimages/index.php このサイトで、俺様が言及した画家たちのドラゴン・イラストが見られるみたい。エルモアもコールドウェルも、ジェフ・イーズリーもキース・パーキンスンも! イカスー!!

2010-08-17 13:43:40
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

[西洋] 中近東・中央アジアの多頭の混沌竜(蛇)がギリシアへと伝わる。ギリシア語でドラゴンは水辺の大型生物の総称(蛇、鯨など)。やがてエジプトから入ってきたナイル川のワニのイメージが合流し、二世紀頃のローマでこれが現在のドラゴン的な怪物に変化。キリスト教イメージはこの後上書き。

2010-08-17 13:43:52
森瀬 繚@翻訳クラファン開催中(固定ポスト参照) @Molice

[東洋] ニシキヘビ、コブラのイメージがインドの蛇神ナーガに収斂。中国では新石器時代から多肢と角を備えた聖獣が描かれ、やがて「竜」の文字は尊厳を意味するものとして定着。「龍」へと複雑化。やがて仏教にとりこまれたナーガが仏典を介して中国に伝わり、「龍」と訳されてオーバーライド。

2010-08-17 13:46:56
KITE @KITEis

おお、イラストがとても助かります。ざっと見ても、やはり有名どころでも元は蛇が多いですね。RT @GWGW: @KITEis いや、実際蛇多いです。よろしければこちらどうぞ。http://db.gweek.jp/ 比較的伝承に忠実に絵をつけております。

2010-08-17 13:48:50