ナカジマが2012年に読んだ本とか

わたしが今年読んだ本。(暫定)
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ナカジマ @nakajima_sng

先日から読んでいる竹田青嗣さんの新書『現象学~』がおもしろい。読み込んでいきたい。思想はやはり、それが乗り越えようとしたものを理解すべきだなと。

2012-01-02 11:20:38
ナカジマ @nakajima_sng

『現象学は<思考の原理>である』(竹田青嗣・筑摩書房)読。思いあがった感想かもしらんが、「誠実さ」を感じた。フッサールの現象学を再検討し、俗流「現象学論」を退ける。また、現象学を<思考の原理>と措定し、その現代的意義、言語論欲望論への射程を(かなりばっさり批判的に)論じている。

2012-01-03 15:04:11
ナカジマ @nakajima_sng

(承前)現象学への導入は非常に分かりやすく、なるほどと思えた。言語論、欲望論への応用は難しいな。しかしエッセンスを感じられた。こういう現象学の立場はやっぱりというか、現象学的社会学とかエスノメソドロジーとかも想起させる。「身体論」の意味でもメルロ・ポンティなんかは面白そう。

2012-01-03 15:09:56
ナカジマ @nakajima_sng

『竜の学校は山の上』(九井諒子)の表題作を読んでいて、同じモチーフのまんががあったな、と思ったのは掘骨砕三さんの『クロとマルコ』収録の「白い竜」だったね。どっちもドラゴンを食用にする話。ハナシの切り取り方は違うけど。辰年らしくていいね。(いいか!?)

2012-01-03 16:20:53
ナカジマ @nakajima_sng

『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ・講談社)読。ITANなる季刊漫画誌があるらしい。素人の主人公が落語界に入って、という話。『どうらく息子』は職業漫画チックだったが、これは「最近の女性漫画」感が。ただ、落語に限らずおよそあらゆる漫画に言えるけど、「表現を表現すること」って困難ね。

2012-01-04 20:34:48
ナカジマ @nakajima_sng

普通に面白かったですよ。どうしても青年誌でこういう題材を取り上げると「ギョーカイ紹介」「主人公の成長」みたいな部分にフォーカスしがちなんだけど(それも好きだけど)、ちょっと目先が変わっているかも。ただ、もうちっと現在的な落語界のことを描き込んだほうが物語が引き締まるとは思った。

2012-01-04 20:37:18
ナカジマ @nakajima_sng

そいえば、ちょっと前に『トータル・リコール』観た。面白かったよ。シュワちゃん。しゅわしゅわぶんぶんしゅわぶんぶん。SFものって、未来的なイメージを視覚化するのが面白いね。ファンタジーもそうだけど。そう考えると、『2001年』は秀逸だよねえ。

2012-01-05 21:42:44
ナカジマ @nakajima_sng

そういえば『それでもやっぱり恋をする。』(倉田嘘・一迅社)読んだ。話が面白いし、絵も上手なんだけど、いかんせん『百合男子』のイメージが強烈なのでなんか笑えてきてしまうの。基本的に学生同士の百合短編集でした。年の差っていいよネ!

2012-01-09 21:22:27
ナカジマ @nakajima_sng

『見かけの二重星』(つばな・講談社)読。どっかで誰かが絶賛していたまんが。女性誌の作品かな。SFの想像力とその不気味さをさらっとうまく表現していると思う。まんがならではの空気感がいいな。重くなりすぎず、軽すぎず。こういう、ささいな引っ掛かりこそがセンス・オブ・ワンダーなんだな。

2012-01-11 21:03:00
ナカジマ @nakajima_sng

『25時のバカンス―市川春子作品集2』(市川春子・講談社)読。これやべえ。めっちゃやべえ。表題作すげえ。圧倒的だ。あんまりだ。エロイ。怖い。面白い。(あまりの衝撃と感動に今流行りの言葉で言うところの『ボキャ貧』に陥っている)

2012-01-11 21:38:24
ナカジマ @nakajima_sng

『セントールの悩み』(村山慶・徳間書店)読。ケモナーの時代が来たよォー!ついに!えー、ケンタウロスとか翼人とか竜人とかの女子高生の話です。設定フェチ的には大変ごちです。絵が実にうまいですね。馬体とか描くのに苦労しそうだ。あと百合っぽいのもいい。ケモ百合とか俺得ですがなまじで。

2012-01-11 22:11:15
ナカジマ @nakajima_sng

『25時のバカンス』再読。やっぱすげえいいわ。なんだこれ。語りえぬものを語る漫画だよこれは。

2012-01-12 23:58:56
ナカジマ @nakajima_sng

『実存からの冒険』(西研・筑摩書房)読。現象学を根底に、ニーチェ、ハイデガー、そして批判としてのポストモダン議論をやさしく説いている。明快な文体と論理、力強さを感じた。理論の検討から、著者は現代的な問題へ向けて「実存”からの”冒険」を問う。オリジナルの単行本は私より、ひと月年上。

2012-01-16 00:36:25
ナカジマ @nakajima_sng

しかし、これは誤植?博多弁? ”――つまり、彼は「ルサンチマンを抱え込んでしまう人ばどうなるんだよ!」というぼくの抗議に――” (前掲書p55)

2012-01-16 00:42:44
ナカジマ @nakajima_sng

『ジンメル・つながりの哲学』(菅野仁・NHK出版)読。ジンメルを紹介することで、相互作用的な社会(学)観へとやさしく導入する。<つながり>から「自分・他者」延いて「社会」を語るやり方はわかりやすいと思えた。ジンメルの闘争論、貨幣論の検討も面白い。広い可能性を感じさせる議論でした。

2012-01-20 00:10:22
ナカジマ @nakajima_sng

現象学関連を最近いくつか読みましたが、これはやっぱり社会学的な議論でした。相互作用論的な議論はやっぱり好きかも。しかし、著者の菅野さんに先日のツイートを捕捉されたようで、至極恐縮であります。他に『友だち幻想』という本も書かれているようで、面白そうですね。

2012-01-20 00:15:18
ナカジマ @nakajima_sng

いろいろ現象学とか実存論とか読んだ後にもう一度ポストモダン的な議論に帰ったら得ることもあるかしら。その前に、マルクスについて一度読む必要性もあるか。その前に、積んでるラノベ崩すか。しかし、今年度は卒論もあってたぶん人生で一番本を読んでいると思う。

2012-01-20 00:31:54
ナカジマ @nakajima_sng

『耳刈ネルリ』の2巻を読んでいるが、1巻より良くなっていると思う。相変わらずハズした寒い小ネタが挟まるのはもう、そういう表現と割り切るが、しかし読ませるな。メタ民俗学的でも、メタ学園コメディでもある。何かを内破し続けている。何かはわからんが。それでも「ラノベ」であるというアレさ。

2012-01-20 00:37:41
ナカジマ @nakajima_sng

『耳刈ネルリと奪われた七人の花婿』(石川博品・エンターブレイン)読。1巻よりも断然よくなっている。センスオブW.T.F.を感じた。小説として圧倒する素晴らしい構成力、完成度だ。ハズした寒い小ネタは相変わらずだが、もうそういうモノとして読むべきだな。ラノベの面白さってこういうのね。

2012-01-20 22:17:57
ナカジマ @nakajima_sng

『展翅少女人形館』(瑞智士記・早川書房)読。ゴシックで耽美な感じのファンタジー小説かしら。人と人形のエロティシズムを扱っている。が、あまり私はピグマリオン趣味はないみたい。しかしなかなかよくできたクローズドサークル小説だと思う。作者の方はいろいろライトノベルとか書いているのかな。

2012-01-25 18:47:56
ナカジマ @nakajima_sng

私はシナリオにおけるクローズドサークル的なるものに対してとても関心をもつわけで。それは比喩的でも物理的でも社会的でもあるものだと思うんだけども。好きなシナリオが『Ever17』とか『家族計画』とかっていうのも、そういうもんだと思う。

2012-01-25 18:51:01
ナカジマ @nakajima_sng

最近、”フラッシュバックディスコ”とか”ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ”あたりが名曲に思えてきた。結論:”VOXXX”は傑作盤。

2012-01-25 18:59:30
ナカジマ @nakajima_sng

自分のやつだと思って実家の父の本を持ってきた可能性大だな。以前に『闘うレヴィストロース』買って実家に帰ったら同じ本があってゲンナリした記憶がある。

2012-01-31 10:10:04
ナカジマ @nakajima_sng

花輪和一著『刑務所の中』で、甘いもの食った時の描写が秀逸。

2012-02-04 19:51:38
ナカジマ @nakajima_sng

『東京人』12月号の「東洋文庫の世界」特集を読んだ。なるほど面白い。史料というのは、一種独特な審美の対象であり、学術的興味の対象でもあるのだね。こういう読みものの特集というのは月刊誌ならではか。なにがしかの雑誌を定期購読したいなとは思いつつ……。

2012-02-07 22:23:43
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