エヴァ2次創作「碇ゲンドウ補完計画」
- Dr_crowfake
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私はリフトオフされたエヴァ初号機を何とか動かすのが精一杯で、すぐに使徒に補足されてしまった。使徒が私の左腕をへし折る。激痛が走る。耐えられたものではない。今更ながらに、私は信じに対してどれほどの責め苦を敷いていたのかの一端を知った。そして使徒の光の槍が片目を貫いた。
2012-12-30 00:12:36気がつけば、見知らぬ天井だった。そこにゲンドウが現れた。「レイ。お前の云ったとおり、初号機は暴走し、使徒を殲滅した」「そのようだな。しかし、私がシンジに対して行ったことの罪深さには、我ながら嫌になる。こうして追体験するとな」
2012-12-30 00:15:10「シンジ、というのか。お前の子は。私がユイと約束した名だ。男ならシンジ、女ならレイと」「そうだ。私とユイ、二人しか知らぬ話だ」「……」ゲンドウは沈黙した。「まだ信じるには足りない。だが、レイ、お前の発言内容のプライオリティは高まった」「ああ、今はそれでいい」私たちは沈黙した。
2012-12-30 00:16:51「ところでレイ、お前の処遇だが」「どうなる」「葛城一尉が保護したがっている。彼女に一任する。保安諜報部の厳重な監視をつけてだが、な」「どういうことだ」私は狼狽した。「お前の言葉が本当なら、お前は人生をやり直している私だ。なら、少しはいい目を見ても良かろう」
2012-12-30 00:18:24ゲンドウは私の目を見つめて云った。「人に嫌われるのに慣れているなどという人間になるな。他人が自分を愛してくれるなど信じられないという人間になるな。自分を憎むような人間になるな。お前には、やり直しの機会が与えられたのだから」
2012-12-30 00:19:50私は呆然とした。そんなことのために、この男は私を人と触れ合わせようとしているのか。しかしそれは、私がシンジにしてやりたくて、しかしそうできなかったことでもあった。だから私は、かろうじてこう応えるのみだった。「済まなかったな」「今はそれでいい」ゲンドウはそっけなく応え、立ち去った。
2012-12-30 00:22:47というわけで、ゲンドウくんの魂をインスコされた碇レイ14歳がミサトさんといちゃいちゃしたりトウジやケンスケと交友したりアスカと出会ったりしていくうちにだんだん人に愛されていく事を知って救われていくゲンドウ補完計画を発動してみました!(死
2012-12-30 00:24:18