脱構築に関するねーぽんさんとの対話とそれに対する見解

竹花 樒 @tshikimi

それは厳密に観念の基礎付けを排除して、道具立てとしてのみの想定で精密に政治を議論する政治哲学の、特にリベラルたちにとっては目障りだったわけで、リベラル・アイロニストを自認するローティは彼らに「文化左翼」というレッテルを貼って批判していた。そういうのが具体的な文脈だったと思います。

竹花 樒 @tshikimi

アメリカでの脱構築批評の受容はポイエーシス叢書のアート・バーマンの本とかが詳しいのでお勧めですよ

竹花 樒 @tshikimi

そうした批判は昔から繰り返されてるんだよという話をしたわけですが、日本の同人批評界隈やツイッターの個人のつぶやきまで十把一絡げにして「脱構築」の蔓延を語るのはちょっと乱暴すぎませんかね。あと「大きな物語」等のタームと迂闊に繋げて使うと「分かって無いんじゃないか」と判断されますよ。

竹花 樒 @tshikimi

まぁぼくは個人の「勉強したい」という心意気までくさすものじゃないです。なんらかのやりとりの中で認識を改められる契機があれば、ぼくもあやかりたい感じです。

竹花 樒 @tshikimi

ああ、あれは脱構築批評がイデオロギー的に受容されている土壌(人々)を、みんな知ってるようなポモタームで叩いても何も知らない人に見られますよ、というお話でした

竹花 樒 @tshikimi

"脱構築の誤った解釈"に言及してる人の理解自体が頓珍漢で面白かったというお話なのでぼくの文脈の中では取り違えはなかったり。ちなみにこうした文脈の伝達の不備が、西洋の形而上学の伝統でエクリチュール(書き言葉)が疎んじられた理由。それに対するパロールの優位をひっくり返したのがデリダ。

竹花 樒 @tshikimi

「脱構築」自体が非常にめんどくさいタームなのでぼくは極力表で使いたくないw

竹花 樒 @tshikimi

「言い回しの香ばしさ」を非文脈依存的に言いかえると「心得ている人はあまり使わない類の言い回し」だよ、という意味で、心得ていない、つまりその程度の表面的な理解に留まっている人が、イルミナシオンの執筆者陣に喧嘩売ってたという噴飯モノの構図が最終的にみえてきて思わず苦笑してしまったわけ

竹花 樒 @tshikimi

そりゃ「悪魔合体」とか変な妄想炸裂するわな、とw そもそも同人誌の中で議論されているコンテクストに全く馴染みがないのだから、マスメディアやネットメディアで触れた事柄だけで価値判断を下してしまうのも無理もない話。おまけに自己批判能力も欠如してるから他人の諭す声にも聞く耳をもたない。

竹花 樒 @tshikimi

ぼくも割と表面的な理解に留まっている人間なので全然サッパリなんだけど、君らがバカにしているはるしにゃん氏とやらは、その点に限っては君らより遥かに優秀な人だとぼくは個人的に思っていたりする。その部分に関しては、彼を擁護する立ち場に立ってもいいかなと(他はめんどくさいのでしらない)。

竹花 樒 @tshikimi

ぼくは実際の所、"倫理的な"側面にはあまり興味がなくて、同人誌も「面白ければいい」と思っているので、そういうものには寄稿をするし、自分の好奇心を害される局面には適宜批判を加えたりもする

竹花 樒 @tshikimi

君が「この人の議論は的を外している」と感じたとき、それは君が議論の前提を理解できていないからかもしれないよ。前提をおさえた上で、共有するか否かはまた別問題なんだけど、それが一つの立場をとるということであって、前提が理解出来ないのはそれ以前の話。相手にされなくても、文句は言えない。