邦訳 Q.メイヤスー『減算と縮約』の周辺
今、いわゆる「ポスト構造主義」からそれ以後へ、っていう展開をどうやってクリアに把握するか、思案していて、それでマラブーやメイヤスーの要点を再検討してる。そんな「いつもの」作業をしてると、新環境の落ち着きのなさも薄れて感じる。
2012-10-18 23:19:44@masayachiba マラブーのメイヤスー論が公開されてるね。音声ファイルだけど、参考になれば。 http://t.co/xFmnmrlS
2012-10-20 05:49:09これは! RT @parages: @masayachiba マラブーのメイヤスー論が公開されてるね。音声ファイルだけど、参考になれば。 http://t.co/gmqE1UaE
2012-10-20 06:44:21マラブーのメイヤスー論を聞いている。まずはAfter Finitudeの要約。マラブーさん、メイヤスーに対して好意的なのかな。
2012-10-20 21:54:20まだ要約が続いている。人間の思考と「相関」しない「絶対的なもの」を哲学することはどのように可能なのか。それを、前批判的な独断論に戻るのではないしかたで追究することはどのように可能なのか。
2012-10-20 21:58:01うーむ、比較的ビギナー向けの話がつづいている。早くマラブー節で脱構築してほしいぞ。しかし彼女の声色、イントネーション、懐かしい。パリ10の教室を思い出す。。。
2012-10-20 22:06:22おお、始まったか、、、マラブー曰く、メイヤスーの議論は間違いなく新しいものでありおもしろい、しかしその「偶然性」の概念はそれでなお古典的なものに留まっている、だと?(ざっと聞いてリアルタイムに要約してるので、間違ってたら消して訂正しますね)
2012-10-20 22:12:08今聞いてる感じだと、どうもマラブーさんの不満は、メイヤスーの流儀で絶対的偶然性の哲学を認めたとしても、世界には結局何も起こらないではないか?ということのようだ。
2012-10-20 22:33:41ふーん、、、なるほどデリダの弟子らしい。メイヤスーは偶然的変化の概念によってものごとの必然性を全廃する。しかしマラブーさんによれば、メイヤスーは「変化の概念それ自体には変化を加えていない」という。変化ということそれ自体はそのままに留まっている。。。そこまでやれといういうわけか。
2012-10-20 22:42:35変化の概念自体が変わるのでなければ、一つの意味での変化が「頻繁に/稀に」起こるという違いしかない。そうではなく、「別のしかたでの変化することへと変化する」ことが起こるのだとしたら?マラブーからメイヤスーへの攻撃は、だいたいこのような問いかけのようである。
2012-10-20 22:49:17ラストはまとめて聞いたので、聞き漏らしたところもあるけど、おもしろかった。要するに、メイヤスーの「突然に世界がすっかり変化する」に対して、進化生物学での偶然性概念を用いた「徐々にgradually変化する」を対置し、そっちがリアルだ、というのがマラブーさんの議論の大枠。
2012-10-20 23:18:54突然の変化ではなく、徐々に部分的にの変化。それがマラブーさんの言う「可塑性」である。思考のカテゴリーと世界の「相関」のしかたも、絶えず様々に徐々に変化している。それが「変化することの意味が変化すること」だということなのだろう。
2012-10-20 23:22:49疑問はけっこうある。さいころの目の確率じゃなく、さいころそれ自体が爆発したり球形になったりすることの偶然性を考えるといったメイヤスーの立場について、マラブーさんは、それはあくまで数学的に考えられるだけで、ぶっちゃけそんなこと起こらないでしょ、と見切っているように聞こえた。
2012-10-20 23:25:31メイヤスー的な絶対偶然のカオスは数学的次元のことにすぎず、現象的にはそれは感知できない、とマラブーさんはだいたいそう言っていた。世界の変化性と、さしあたりこの世界がこうであることの安定性を両立させるというメイヤスーの議論を、彼女はそう解釈している。が、それでいいのだろうか。
2012-10-20 23:27:18たとえこの世界の自然法則が相当に長く定常だとしても、それはいつか「本当に」変わりうるだろう、しかも何の理由もなく、という主張の途方もなさがメイヤスーのおもしろさである。本当に起こるかもしれないのだ。ぶっちゃけ変わってないし、というのでは、「メイヤスーに乗ってあげていない」。
2012-10-20 23:30:45変化も変化する、という言い方はおもしろいけど、要するに、徐々に作動し続ける変化の方がリアルだ、というのは、かなり「まっとう」と思われる意見ではないだろうか。
2012-10-20 23:33:34まあ、本当に学問的に収穫がありましたよ。大変勉強になったし刺激された。数としての持続なんて考えてもみなかったし、どれも素晴らしい発表ばかりで。ラニョーとかルヌーヴィエとか名前しか知らなかった人達の面白みも知れたし。
2012-10-21 23:11:14@occasion1987 そうです、miravéteさんです。記憶の話は今回は余り出ませんでした。数としての持続に絡めunitéの話とか特に一日目は中心でした。
2012-10-22 12:40:28@sho36ban やはりそうでしたかー。これに入ってる論文面白いですよ。http://t.co/aZgcoeLh
2012-10-22 16:14:39そして、クァンタン・メイヤスーの翻訳・紹介プロジェクトも来年から本格化します。僕だけでなく、他にも協力を要請します。メイヤスーさんとのコンタクトも動き始めました。
2012-11-05 00:29:06来年・再来年のどこかのタイミングでメイヤスーさんを日本にお呼びしたいですね。たとえば、近藤和敬さんにも迎え撃って頂くとか、イベントの構想が膨らみます。
2012-11-05 00:31:05