奇襲を成功させるための航空戦力の無力化について

何となく。年始早々、此れまでの総集編っぽいミリ的戯言

2013-01-01 02:51:55

唐突ですが、艦船と航空機の時間辺りの哨戒範囲（対水上）は、例えば哨戒半径50km巡航25ktの艦船だと約1.2万km2/h、哨戒半径100km巡航600km/hの航空機だと約15万km2/h。単純に比較して航空機が艦船に対して10倍以上優越している可能性が窺えます

2013-01-01 02:55:29

（之は艦船側がヘリや最近流行の無人機を使えばある程度は差が縮まると思われ（尤も、航空機側も無人機を活用した場合、差は縮まらない）。亦、艦船の中に正規空母が含まれる場合は、その艦載機の能力如何では航空機の其れに匹敵する事になろうかと）

2013-01-01 02:58:42

亦、航空機は艦船に比べると比較的安価で且進出速度が圧倒的に高く、緊急性の高い事態への対処に数を回すことにも適していると言えます（艦船だと、速度の問題から事態の起こった近海に居るものしか意味の有る時間内に対応することが出来ない可能性が高いのではないかと）

2013-01-01 03:04:30

（但し、航空機は長期間一定の場所に留まる事が出来ません。なので、実際の哨戒は其処に留まり続ける事の出来る艦船を主に、航空機は艦船の哨戒範囲の穴を埋める形での運用が行われているのではないかと思われ（周回遅れ）

2013-01-01 03:08:19

ついでに、我が国は防衛白書で対潜哨戒機を哨戒機とし、平時の警戒監視や船舶監視活動、離島防衛時の監視任務に回す事を示唆しているので、侵攻側にとって隠密を旨とする機動の阻害要因として航空機は大きな影響力を持つのではないかと

2013-01-01 03:12:23

逆に言えば、航空機を排除、もしくは航空兵力の効率的な運用を阻害する事が出来れば哨戒網に穴が開き、その穴を使って奇襲効果を伴った機動、それも上陸作戦が可能になるという事も出来る訳です、多分

2013-01-01 03:16:17

航空機は、その能力の大半を運用基盤（飛行場や早期警戒網）に依存していますので、航空機ではなく其れ等を打撃する事が出来れば彼らの能力は低下する事になるでしょう（こんな感じ＞http://t.co/exymAX0B　＞http://t.co/2lGtb41D）

2013-01-01 03:19:07

では、航空兵力に対する奇襲は可能か。航空兵力は航空機の機動性に起因する即応性と柔軟性の高さが売りです。そしてそれらは奇襲を察知し対処するに適した能力を備えている、といえます（但し、戦力の機動的運用には次の様な問題もある＞http://t.co/XsuPX9rF）

2013-01-01 03:25:04

なら、その能力が発揮出来無い様な環境に航空兵力を扱う組織を叩き込んでやればいいまでの話です。大雑把には、彼らが事態に即応出来無い様に足枷を嵌めてやればいいのです

2013-01-01 03:27:03

結局のところ軍隊も民主主義国の一組織である以上、主権者やその代表の意向（所謂、民意）には逆らえません。亦、人が作り人が運営している組織である以上、組織の中での意思疎通に齟齬が生じる事は多分日常茶飯事です（例えばこんな感じ＞http://t.co/fybOHdvU）

2013-01-01 03:30:53

ですので侵攻を企図する側は、平時より防衛側の国・軍隊を主権者の信用から切離す様な宣伝戦（情報戦と言換えてもいい）やフェイントに因って（クラウゼヴィッツの言う処の）摩擦を生じさせる事で航空兵力（というより軍隊全般）の初動を致命的に遅らせる努力も併せて行うのではないかと

2013-01-01 03:38:28

（そして此れ等は割りと迷惑な事に、その実践の為に高い技術やコストが必要とはされません。亦、現代の情報伝達技術の発達（と、それに必ずしも比例しない受け手の能力）のおかげで、比較的容易に此れ等を行う事が出来るかもしれません、考えたくない事に）

2013-01-01 03:47:47

（尚余談。此れは恐らく航空のみならず最近流行の宇宙・サイバーといった空間の戦力に対しても有効な手段でしょう。そも此れ等手段は軍隊ではなく、国民に対して行われるものだからです）

2013-01-01 03:50:11

てな感じでつらつら考えると、果して単純に海空兵力の実働部隊のみの強化が島嶼防衛に大きく寄与するのか？という疑問も湧いて来なくもなく、というのが現状に於ける個人的雑感だったり（無論、海空兵力の機材更新継続は前提条件ですけど）

2013-01-01 03:53:34

あとついでに言えば、先頃話題になった海兵隊創設ネタも、多分一案足り得ても決定打には程遠いかと思われ（こういう理由で＞http://t.co/lZINzMFT）

2013-01-01 03:55:50