#SJで妄想 #shortshortstory
3-1. あいつのことで頭がパンクしそうだ。 俺は何を考えてる? 普段の俺はこんなキャラじゃないはず。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 08:23:403-2. ずっと一緒にいたはずのあいつ。 近所の公園でサッカーに付き合わせて、あいつの砂遊びと言う名のままごとに付き合わされて、明日も遊ぼうな、って。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 08:23:493-3. だんだん男どもと遊ぶ方が楽しくなって、というよりあいつと遊ぶ自分が恥ずかしくなって。 久々に同じクラスになって隣に座るあいつを見たら、やけに可愛くて嫌になる。 「ね、キボミっ、消しゴム貸して?」 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 08:24:063-4. 何を言ったら良いかもわからないから黙って貸す。 返ってきた消しゴムには、女子たちが毎日忙しそうに交換してるメモを折ったやつが挟まっていた。 “今日の放課後、久々にあの公園行かない?” びっくりして隣を見る。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 08:24:193-5. (おっけー?) 口パクであいつが聞くから、 黙って頷いた。 そして俺の頭はあいつのことでパンクしそうなまま、公園へ向かっている。 きっとまたうまく話せないけど、 他の男にあいつはやれないな、なんて思う。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 08:24:393-6. すき、なんだな。 ふと自分の気持ちに気づいて逃げ出したくなったけど、もう俺を見つけて手を降るあいつが見えた。 俺も小さく手をあげる。 走り出した時の背中とリュックの摩擦が、むずがゆかった。 fin. #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 08:35:464-1. 「前髪、伸びたね」 そう言って微笑む彼。 かっこいいし、センスも良いし。 前髪が伸びた、みたいな小さな事にも気づいてくれる。 何の不満もない。 幸せだと思う。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 17:22:214-2. でも、いや、だからかな、たまに不安になって。 前髪が伸びたことなんて気づかなくて良いから、彼が私を必要としているって、確証が欲しかった。 「どうしたの?元気なくない?体調悪い…?」 『ううん、違うの…』 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 17:22:544-3. 「じゃあ何?言ってくれないとわかんないよ?」 『…チョウミは…私で…良いの?』 不器用な私は、こんな風に、卑屈っぽくしか聞けなくて。 チョウミが困ったように眉を下げた。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 17:25:014-4. 幻滅されたな… 涙が出そうになって俯くと、腕を引っ張られて抱きしめられる。 「何言ってんの…」 体が離れると、彼は少し鋭い目をして。 唇が降ってきたけど、いつもの優しく私の様子を確かめるようなキスじゃない。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 17:27:354-5. 唇が痛いほどに押し付けられる。 そのうち彼の舌が私の舌に絡まって。 逃げても逃げても追いかけてくる。 いつもと違う彼にこわくなって、胸に手を当てて抵抗するけど、あっさりとはらわれてしまった。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 17:28:434-6. 長いキスで息が上がった彼がやっと唇を離す。 『…はあっ…チョウミ…どうしてっ…』 「…わかんない?僕だって、余裕なんてないの。いつも、こうしたいって、思ってる」 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 17:29:054-7. 少し悲しそうな目をしたから、思わず彼を抱きしめる。 初めて私を求めてくれた気がして、嬉しかった。 「乱暴にして、ごめん…」 『…ううん、びっくりしたけど…ちょっとだけ、嬉しかったよ…』 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 17:29:474-8. 「そんなこと言われたら、止まんないよ?」 私たちはくすっと微笑み合うと、求めあうように、もう一度キスをした。 fin. #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-02 17:30:185-1. 「がんばってね」 彼が『言って?』と求めるから、仕事に送り出す時には必ずそう言う。 本当は言うのが少し嫌だ。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-03 10:02:385-2. うたう彼はとても素敵で大好きなのだけど、 同時に彼が魂みたいなものを枯らしていくようにも思えて。 伝わるまで 伝えるまで 今日も叫ぶように 今日も削るように 彼はうたう。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-03 10:03:325-3. だからせめて…… 私の少し冷たいてのひらで彼の頬をそっと包みながら、 「がんばってね」 そう言う。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-03 10:03:505-4. 『お前…また手冷えてるな…』 彼のてのひらが私の手をぎゅっとにぎる。 彼のてのひらは私のそれと同じくらいの大きさなのだけど、とてもあたたかくて。 「ふふ、ありがと」 思わず笑みがもれる。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-03 10:05:055-5. 『ん。行ってくる』 彼はふっ、と一瞬目尻を下げて、出掛けて行った。 「がんばって…ね」 ドアの向こうの彼にむかって、もう一度つぶやいた。 fin. #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-03 10:05:466-1. 『ドンヒオッパぁー!』 また突然やって来た。 「どうした?」 『聞いてくれる?』 『またね、彼がね………ひどくないっ?』 聞いてくれる?なんて言いながら、俺が返事する前に話しはじめる。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-03 14:54:356-2. 「うん、そうだな」 『でしょ?!もう別れる!!』 別れれば、って一度くらい言ってみたい気もするけれど、俺に求められている役割はそうじゃないから… 自分を律する。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-03 14:55:166-3. 「それ本心じゃないでしょ?」 『……む…本当は……自分ばっかり好きみたいで…悔しかっただけ…』 他の男のために泣きそうな顔なんてしないで。 「よしよし。彼氏の前でもつっぱらずに素直になりなよ」 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-03 14:55:356-4. 自分の口から出てくるアドバイスに、自分でも嫌になる。 『ありがと…わたし素直になってみる。ドンヒオッパって太陽みたい!元気でた!』 突然やって来たと思ったら突然去って行く。 #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-03 15:01:236-5. ずるいかもしれないけど、 俺の心の中が曇であることは隠して、 君の前ではあったかくてあかるい太陽でいよう。 たとえ突然でも、また君が俺のところに来てくれるように。 fin. #SJで妄想 #shortshortstory
2013-01-03 15:01:36