初夢について

初夢についてまとめました。
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@miohiromin

1602[初夢](始)2日の夜に見る夢を初夢と言い(異説あり)、この夢によって1年の吉兆を占うという行事。もとは中国のもので、日本にもかなり早く伝わったらしく、室町時代には宝船の絵が良い夢を見るためのおまじないとして出回り出したらしい。江戸時代になると七福神の宝船の絵が必需品に。

2013-01-03 18:42:50
@miohiromin

1603[初夢]この絵を枕の下に敷いて寝る。すると良い夢が見られて、その年は良い年になる、という俗信。真剣に信じたというよりは、初ものを大切にする一環として受け止められたようだ。初荷、書初め等と共に夢も初ものに縁起を担いだ。初夢が2日の夜というのは、初ものの多くが2日だからという

2013-01-03 18:47:38
@miohiromin

1604[初夢]よい夢といっても、その内容がランクづけされて決められていた。誰が決めたかはもちろん不明だが、いつとはなしにそう信じられるようになった。それは「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」。基本的にはこの言葉、名前どおりのものを見ればよいが、なぜこの三つかとなると説が色々ある。

2013-01-03 18:52:59
@miohiromin

1605[初夢]おもな説は次の通り。まず、徳川家康にちなんだものという説。家康が大御所として晩年を暮らした駿府からは富士がすぐ近くにあり、足高山もあり、茄子が特産品で高かった。この三つのキーワードが家康を示し、天下泰平の世を開いた人だからめでたい、というわけ。

2013-01-03 18:59:14
@miohiromin

1606[初夢]次に、それぞれかけ言葉になっているという説。富士=無事(あるいは不二=二つとない優れたもの)、鷹=志が高い、茄子=事を成す。これも家康の性格や人生を表わしているともいえるし、そのような立志伝中のような人になるぞという誓いを立てる意味もある。

2013-01-03 19:03:08
@miohiromin

1607[初夢]次の説は駿河の特産品そのものとする説で、一富士、二鷹、三茄子に続いて、四綿、五煙草、というもの。これには別の説があり、四扇、五煙管(きせる)、六座頭というもので、宴会の必需品であることから、おめでたいもの、縁起がいい夢、となるようだ。

2013-01-03 19:12:29
@miohiromin

1608[初夢]また、三大討ち入りを表わすという説もあり、一富士は曾我(そが)兄弟、二鷹は赤穂浪士、三茄子は荒木又右衛門の伊賀上野の仇討のこと、とされる。曽我兄弟は富士の巻狩の場で仇を討ち、鷹は浅野家の家紋。ところが荒木の茄子はなにも関係がない。

2013-01-03 19:22:52
@miohiromin

1609[初夢]関係はないが、この解釈は江戸時代に講釈師によって広められ、その際、「一に富士、二に鷹の羽のぶっ違い、三に名を成す伊賀の仇討」とされて、「名を成す」から茄子だ、というようになった。シャレ好きの江戸人はあっさりとこれを支持、喜び、家康よりも仇討ちのめでたさにあやかった

2013-01-03 19:26:35
@miohiromin

1610[初夢]この講釈師の言葉は更に「一に富士、二に鷹の羽のぶっ違い、三に上野の花ぞ咲かせる」という短歌調となって広く普及した。上野は伊賀上野。江戸の上野、上州上野(こうづけ)ではないので注意。

2013-01-03 19:29:50
@miohiromin

1611[初夢]このように家康や高いもの、仇討などめでたいものの初夢を見ることでよい年にしようという俗信が江戸時代には大流行した。信じたい、あやかりたい、という気持ちももちろんあったが、新しい歳神さまを迎えるという新年の行事の一つとして定着した。/足高山は今は愛鷹山と表記する。了

2013-01-03 19:34:58