「いじめ後遺症」取材記録(朝日新聞・ビリオメディア取材班)
いじめ後遺症(37) そのほか、「もっと学校制度に切り込んで」とか、「社会学的、心理学的なアプローチを」との声も届いてます。ただ今回は、ツイッターの特性上、まずは「私的」な声から出発してみようというのが趣旨です。声を寄せていただいた方、取材をお願いする際は、ぜひご協力を願います。
2012-12-11 11:02:21@xibenxiu 小中学校の頃、いじめを受け自殺を考えた時、両親の顔が浮かびました。死んだ自分はよいが残された人間のその後を思いやると、実行には移せませんでした。親からの愛情を裏切れなかったということもあります。なぜ立ち直れたのか?無意識に自己分析を始めたのかもしれません(続
2012-12-11 11:59:06いじめ後遺症(40) この30代の男性は高校時代に先輩から暴行を受けるなどした方です。いじめの存在や責任を認めない学校への不信から、睡眠薬を飲むなどして自殺を図ったこともあります。「息子を救うには、学校に謝らせるしかない」と、母親が裁判を起こし、全国に先駆けて勝訴しました。
2012-12-12 00:02:36いじめ後遺症(40) 学校にいじめを認めさせるには証人が必要です。母親は、すでに各地にバラバラになった、かつての息子の同級生を捜すため、電話帳の同じ名字の世帯全てに電話しては見つけ、協力を仰ぎました。そんな母の姿を見て、男性の精神的な不安症状もやわらいだそうです。
2012-12-12 00:12:28いじめ後遺症(43) RTした @You35h さんは40代の女性の方。いじめで失った自らの自信を回復するために、子供のころ部活動に励んだ思い出を語っています。一方で、連絡いただいた、ある40代男性が、自らを守るために選んだ手段は「心の中で相手をバカにすることでした」。(続)
2012-12-12 00:22:12いじめ後遺症(44) この40代男性は語ります。「こいつら餓鬼だから仕方ない。自分はこいつらより優秀なんだと思うことで、自分に折り合いをつけてました」。ただ、その苦しい時を過ごし、自分と彼らが生まれ育った街について、「今でこそ『故郷』と呼べますが、そう思えない不幸もあります」。
2012-12-12 00:28:37いじめ後遺症(45) 44で紹介した、心の中で自分をいじめた相手を軽蔑していた男性は、故郷への分裂した感情を抱えていました。自分も似ています。私の故郷は広島ですが、生まれ育った土地という懐かしさと、ふたを開けたくない記憶に結びついた土地でもあります。
2012-12-12 02:01:07いじめ後遺症(46) 故郷という場所をめぐっては、ある50代の女性からもDMをいただきました。こう記しています。「今いじめられているこの世界は、ほんのちっぽけな世界だと知ってほしい。外に出ていけば、もっともっと素敵な世界が待っているのだと」。
2012-12-12 02:15:31@xibenxiu homeという英単語には、グサリと胸が痛いといった意味もあるんですよね。故郷とはそういうものかと思ったりもします。
2012-12-12 02:12:49いじめ後遺症(47) グサリですか。ならば、その故郷に取材に行くしかないのかもしれませんね。私がいじめた子、私をいじめた子、そして先生は、いま、どうしているのだろう。RT @yh375: @xibenxiu homeという英単語には、グサリと胸が痛いといった意味もあるんです。
2012-12-12 02:22:03いじめ後遺症(48) @yh375 さん、以前もツイートをいただいたことがありましたね。やはり、グサリという記憶があるのですか? 返信はDMでも構いません。
2012-12-12 02:27:09@xibenxiu 取材に行っても、いま、西本さんが聞きたいことばは返ってこないような気もしますね。そんな覚えてないでしょう。西本さんがいじめたと思っている子も。
2012-12-12 02:45:38いじめ後遺症(49) こんな深夜につきあっていただき、ありがとうございます。おっしゃる通りだと思います。ただ、こだわっている自分の「しょうもなさ」を浮き彫りにするためにも、行った方がいいのかもしれません。RT @yh375 そんな覚えてない。
2012-12-12 02:52:02@xibenxiu 自分をいじめていた人が、何十年も経った今、その認識があるかどうかは気になるところです。結局そんな「しょうもない」古傷がたまに疼くのは、いじめられた側の人間だけなのでしょうか? そこを確認したいような、したくないような。
2012-12-12 03:04:15@xibenxiu それはそうだと思います。いじめの程度にもよるとは思いますが、いじめとはそういうものだということを確かめには行く価値があるし、オトナになったらその程度のことだということを子どもたちに記事で教えてあげてほしいです。
2012-12-12 03:08:59いじめ後遺症(50) 封印した記憶を開けたら、中身は空っぽだった、ということなのかもしれません。でも、それは生き延びたから言えることで、子供の当時は切実だったのでしょう。広島に行くことで、果たして記事になるのか、ならないのか。離脱して考えます。@kyupikyupi0227
2012-12-12 03:10:41いじめ後遺症(52) おやすみと言いましたが最後に。そうですね。結局、こどもの世界が閉ざされてるのが問題で、クラスや学校なんてちっちゃい社会なのだということなのでしょう。RT @yh375: @xibenxiu 程度にもよるが、いじめとはそういうものだと確かめに行く価値がある。
2012-12-12 03:19:51@xibenxiu 芸能人など社会的立場のある人で、いじめられた経験を話す人は多いけど、あなたのようにいじめた経験をカミングアウトする人が少ないのは、いじめの特性によるのでしょうかね。加害者が無自覚で忘れちゃうようなことの後遺症に苦しむなんて、なんか悲しいなぁ。
2012-12-12 09:22:10@xibenxiu 確かにそうですね。いじめの初期段階で大人が察知してあげられるか…学校が全てではないことを伝えられるか…ですが、その前に、子どもによって、いじめと感じる気持ちに違いがあることを、大人が柔軟に受け入れることも大事なことじゃないでしょうか…
2012-12-12 11:25:31いじめ後遺症(53) おはようございます。昨晩、私がいじめについて、「こどもの世界が閉ざされてるのが問題で、クラスや学校なんてちっちゃい社会」とツイートしたことにに、札幌の方からDMが届きました→「小さい世界…。あれをそう呼べるのは、ある程度は後遺症から脱してるのですね…」(続)
2012-12-12 10:59:45