写真展の感想リスト[2013年版]

ぼくが観た写真展の感想ツイートのまとめです。 《芸術新潮編集部ブログにリンクしていただきました》 http://geishin.weblogs.jp/blog/
0
emotonoritaka @emotonoritaka

森山大道展、会場に森山さんの年表があったんだけど、ヒステリックの写真集出したあたりから、60代以降の活動の充実ぶりがハンパない。70才越えてもバンバン写真集出してるし、75才の今年も7、8冊出してた。かっけー!

2013-12-28 11:20:46
emotonoritaka @emotonoritaka

森山大道展続き。会場には銀塩プリントもあって、デジタルとの見た目はやはり違う。ただ、銀塩の粒子に対してデジタルは…みたいな“手法の違い”は森山作品の場合どうでもよくて、ひたすらデジタルが生々しく、“今”っぽく感じる。単に撮影が最近だからか?20年後にはどう見えるんだろう。

2013-12-28 11:01:57
emotonoritaka @emotonoritaka

武蔵野市立吉祥寺美術館。森山大道「モノクローム」。2008〜2012年に撮影された東京。…とのことだったけど、有名な“三沢の犬”が一番大きく、なぜか北海道や「光と影」からの作品も。ただ、近作のデジタルモノクロのペラペラな感じは、2013年現在の“今っぽさ”に合ってる気がした。続

2013-12-28 11:01:53
emotonoritaka @emotonoritaka

高谷史郎展続き。世界から音と時間が削ぎ落とされた状態が写真なんだろうか?頭の中をいろんなことがぐるぐる。(ロラン・バルトの「明るい部屋」、昔読んだ時に難しすぎて途中でギブアップしたのだった。もう一度チャレンジしてみよう)

2013-12-23 15:31:14
emotonoritaka @emotonoritaka

恵比寿。都写美。高谷史郎「明るい部屋」。バルトの写真論から着想した作品群。カメラの原形となった“カメラ・ルシダ”を初めて見た。上下反転した像がガラスに浮かぶ様は魔術的な存在感。居並ぶモニターの映像が、静かに固定し画像になっていく作品に見入りつつ、映像と写真の境目について考え込む続

2013-12-23 15:30:58
emotonoritaka @emotonoritaka

新進作家展続き。林ナツミさんの浮遊写真、壁一面の圧倒的な大きさのインパクトにのけ反りつつ、糸崎公朗さんのツギラマや都会の片隅に転がる小動物の死骸写真がすごく面白かった。この世は無数の世界が同時に存在していて、写真がそのパラレルを交差させてくれる。未知の世界を見るのはとても楽しい。

2013-12-23 14:56:40
emotonoritaka @emotonoritaka

恵比寿。都写美「日本の新進作家vol.12」。今年のテーマは“路上”。大森克己さんの震災ひと月後の被災地の写真、2011年の発表時はまだ震災報道が溢れていて、“作品”にすることに違和感を覚えたけれど、2年経って観ると印象がだいぶ違う。スッと入ってくるというか。時の作用だろうか。続

2013-12-23 14:56:38
emotonoritaka @emotonoritaka

植田正治+ラルティーグ展続き。家族にしろ友人にしろ、二人の写真を観ていると100年、50年経っても、身近な人への愛情って古今東西まったく変わらないんだなと改めて感じる。植田さんの奥さん、ほんとにかわいらしいなぁ。(ちなみにラルティーグはサインにお日様マークつけててかわいかった笑)

2013-12-23 14:11:42
emotonoritaka @emotonoritaka

恵比寿。都写美。植田正治+ジャック・アンリ・ラルティーグ「写真であそぶ」。どちらも大好きな写真家だからすごくよかった。いろんな実験したり、写真を撮るのが楽しくてたまらない感じが作品から溢れてて、観てると笑みがこぼれる。ラルティーグのレースの写真と、植田正治の砂丘の家族写真大好き続

2013-12-23 14:11:38
emotonoritaka @emotonoritaka

学芸大学。SUNNY BOY BOOKS。guse ars 「snow」。小さな書店の壁を埋めつくす、海辺で拾った陶器のカケラに描かれた文様をもとに描かれたパターンイラストなど。白地に青い線で描かれたラインが美しくて、ポストカード購入。陶器のカケラをイメージしたクッキーもかわい。

2013-12-23 12:58:54
emotonoritaka @emotonoritaka

学芸大学。モノグラム。ミヤモトタクヤ「大ミヤモト展」。フィルムカメラNATURAで撮った、日常がぎっしり詰まった展示。 特にこの数年毎日撮り続けた写真を月毎にまとめたアルバムが圧巻。家族や友人とのスナップって写メってSNSにアップして終わりな昨今だけど、カタチに残すのはいいな。

2013-12-23 12:46:03
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿。pg。笹岡啓子「Difference 3.11」。カラー。震災から2年半近くたった三陸や福島の風景。復興のために整地され、工事が進む姿と対照的に、南相馬の、手つかずで草原となった平野に寝転がったままのたくさんの漁船の写真も。時間が進む早さは一つではないことを実感する。

2013-12-23 12:30:33
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿御苑。PlaceM2。名越啓介「BOLLYWOOD CIRCUS」。カラー。インドのサーカス団の人々のスナップ。よかった。小人のおじさんが休憩してたり、大口あけたカバの隣でお姉さんが笑ってたり、異形の人々の日常にぐいぐい入り込んでいく写真の迫力がすごい。観る側も前のめりに。

2013-12-23 12:08:41
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿御苑。Place M。ERIC「LIVE WATER」。カラー。日中ストロボで町行く人々を照らし上げるエリックさんの、今作は2011年のタイ洪水で水没した町のスナップ。水に漬かりながら携帯いじったり、浮輪で泳いだり、悲壮感全くなし!町は劇場で、ストロボ浴びて誰もが役者みたい。

2013-12-23 11:37:20
emotonoritaka @emotonoritaka

四谷。TPPG。菱沼勇夫「Let Me Out 3」。カラー。馬の生首、覆面のセルフヌードなど、内面からわき上がるイメージをセットアップして撮影した作品。生と性と死に満ちた写真ながら、前回よりもやや穏やかな印象。“ここから出して”という内なる声は、少しずつ変わっていくんだろうか。

2013-12-23 02:06:24
emotonoritaka @emotonoritaka

四谷。SHUHARI。丸山慶子「つばめ」。カラー。作家の故郷、新潟県燕市のスナップ。赤錆た、昭和からほぼ変わってなさそうな町の佇まい。人が写っていないのは、そもそも道行く人が少ないからだろう。静かに失われていく自分の記憶の風景を残しておきたい感覚は、地方出身者としてとても共感。

2013-12-23 01:29:17
emotonoritaka @emotonoritaka

野口亮平展続き。写真は視覚のメディアだけど、会場を暗くして視覚を制限することで、人はかえって観ようとする。ろうそくの炎を眺めつつ、すべては光だなと思う。写真は光で成り立ち、光によって観られる。光は希望の比喩でもある。“祈り”は光を求めることだろうか。観ることは祈ることだろうか。

2013-12-16 00:04:06
emotonoritaka @emotonoritaka

名古屋・東山公園。ON READING。野口亮平「Inori」。カラー。黒い布で外光が遮断されたギャラリー。中央にはろうそく(風LED)が並び、その灯りに照らされて、中南米の遺跡などの写真が浮かび上がる。鑑賞者は手にろうそくを持ち、その灯りで1枚ずつ観て歩く。こんな展示初めて!続

2013-12-16 00:04:04
emotonoritaka @emotonoritaka

貘展続き。ジャンルも作風も違うアーティストたちの作品が盛りだくさんに展示されているのに、まったく違和感のない一体感は、家族への優しさ、愛情がにじみ出る山之口貘の詩の魅力だろうと思う。横たわる貘さんを山に見立てた清水さんの絵の連作がとてもよかった。山之口貘の詩、もっと読んでみたい。

2013-12-09 02:34:18
emotonoritaka @emotonoritaka

高円寺。書肆サイコロ。「貘展」。沖縄出身の詩人、山之口貘の生誕110年と、全集の発行を記念したグループ展。絵画、写真、詩、帽子といった様々なジャンルの作家たちが、山之口貘の詩からイメージした作品をそれぞれ発表している。直筆原稿や愛用の遺品などもあって、まるで資料館にいる気分。続

2013-12-09 02:34:12
emotonoritaka @emotonoritaka

熊谷・林展続き。誰が撮ったかを考えるのを一旦やめて写真そのものを観ていると、意味を持たない写真の連なりからぼんやりと物語を想像してしまう。1枚1枚の写真のシチュエーションから、物語の欠片を探したくなるというか。物語の始まる前、ということなら、展示タイトルはなんて意味深なんだろう。

2013-12-09 02:17:52
emotonoritaka @emotonoritaka

学芸大学。monogram。熊谷聖司・林和美「Opening Act」。女性ヌードを中心に、ほのかにエロティックな作品が並ぶ。2人展でありつつ、展示作品はどちらが撮ったのかわからないようになっている。観る側は“どちらが撮ったか”をどうしても当てたくなるけど、これがかなり難しい。続

2013-12-09 02:17:50
emotonoritaka @emotonoritaka

多田ユウコ展続き。まるで花札みたいな(by柿島さん)という言葉がぴったり。ギャラリーの壁を写真が踊るようなレイアウトと、赤、青、ピンクといった色たちが共振してとてもリズミカルだった。手頃な大きさのプリントに、色とユーモラスな構図がギュっと詰め込まれて魅力的。飾ると縁起良さそう笑

2013-12-09 01:32:36
emotonoritaka @emotonoritaka

中目黒。POETIC SCAPE。多田ユウコ「空の結び目 地のほつれ」。カラー。不思議な作品だった。透過、反射、ボケ、といった写真的なレイヤーによる幻想的なイメージ。最初、水中から撮ったのかと思った。デジタル特有の色の華やかさと、鯉や空を舞う凧といった和風な組み合わせがポップ!続

2013-12-09 01:32:33
emotonoritaka @emotonoritaka

茅場町。森岡書店。榮山剛士「喜界」。カラー。作家のルーツである奄美の風景と、祖父母たちの古写真が並ぶ。ピンナップで変則的にとられた余白が印象的。個人的なテーマでありつつ少し距離をおいた撮り方で、観ながらあれこれ想像できた。古写真がスキャンでなく実物だったらよかったのにな、と思う。

2013-12-09 00:56:05
1 ・・ 12 次へ