2011年1月6日

写真展の感想リスト[2011年版]

ぼくが見た写真展の感想ツイートのまとめです。
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emotonoritaka @emotonoritaka

ホンマタカシ「その森の子供」続き。放射線を敏感に吸収するきのこを、放射線にさらされる人間の子供に見立てて社会批判的な写真と捉えるのは簡単だけど、ホンマさんの写真からはそういった印象を受けなかった。ストレートに写されたきのこたちの造形の美しさと、土と脆くつながったか弱さを感じた。

2011-12-30 02:10:22
emotonoritaka @emotonoritaka

代々木。blind gallery。ホンマタカシ「その森の子供」。カラー。森の子供、つまりきのこのポートレート。土から抜かれ、真っ白な背景に様々な形をしたきのこが写っている。かわいらしいフォルムのきのこたちには原発事故による放射線が含まれていて、食べることができないらしい。続く

2011-12-30 02:10:20
emotonoritaka @emotonoritaka

石川直樹続き。表参道のキラキラしたビルに、日常とかけ離れた過酷な山々の写真が整然と並んでいる。遠くから賑やかなBGM。その落差に戸惑いつつ、写真とは“採集品”だと強く思った。自分では絶対見られない景色を、石川さんの獲物(写真)を通して追体験できる。アルベール・カーンみたいな気分。

2011-12-30 01:25:18
emotonoritaka @emotonoritaka

表参道。EYE OF GYRE。石川直樹「Halluci Mountain」。カラー。今年2度目の登頂を果たしたエベレストを中心に、これまで登ってきた山々。大多数の人が行くことがないだろう荒涼とした光景が、大きなプリントに広がっている。雲に映るエベレストの三角の影の写真がすごい。

2011-12-30 01:25:15
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿。Bギャラリー。植田正治「印籠カメラ写真帖」。カラー。植田さんが80才を過ぎた最晩年に撮影した35mmのスナップ。道路標識や花など、本当に何気ない風景なのに、写真から滲み出る優しさはなんだろう。昔の砂丘写真を思い起こす演出写真も。お孫さん(?)の写真がすごくよかった。泣ける。

2011-12-28 01:48:37
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿。pg。中村早「The Nude of Man」。モノクロ。男性ヌード。暗闇からわずかに浮かび上がる肘や臀部などの身体の一部。以前見たときよりも、身体はより断片化され、より深く闇に溶け込んでいる気がする。エロティックというより、男の身体の造形に対する執着を強く感じた。

2011-12-28 01:37:14
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿。KULA PHOTO。大友真志「書架」。カラー。父の蔵書のクローズアップ。フランス語や漢語、数式など、すべてが断片的で、文字の羅列が何を意味するかはわからない。ただ、書物の幅広さ、丁寧に引かれた赤線などの様々から、父上の教養の深さが伝わってくる。モノが発する持ち主の気配。

2011-12-28 01:17:56
emotonoritaka @emotonoritaka

「ストリート・ライフ展」続き。7人の写真家の中で、普通の人々のポートレートを撮ったザンダーが一番好きだった。写真の彼らはもう全員この世にいないだろう。どんな人生を送ったのか、写真を見つつ想像が止まらない。タイトル「クビを切られた海員」のおっちゃんの全然悲しくない感じ。いいなぁ。

2011-12-25 14:02:53
emotonoritaka @emotonoritaka

恵比寿。都写美。「ストリート・ライフ展」。アジェ、ブラッサイなど、20世紀初頭前後にヨーロッパを撮った7人の写真家たち。撮影時から100年が経ち、歴史に残らない一般庶民のいきいきとした生活。ザンダーの写真見た時、まっさきに鬼海弘雄思い出した。ブラッサイの夜のパリがかっこよすぎる。

2011-12-25 14:02:49
emotonoritaka @emotonoritaka

恵比寿。都写美。「日本の新進作家展vol.10」。西野壮平の巨大な都市コラージュ作品が圧巻。北野謙のロール紙の大きなプリントも。この感覚は写真集では絶対ムリで、展示で生の作品を見る醍醐味を感じる。春木麻衣子の見えないものを見ようとさせる視覚の揺さぶりが好き。もう一度見に行きたい。

2011-12-25 13:43:06
emotonoritaka @emotonoritaka

細倉真弓「KAZAN」続き。カラー写真に向かい合うように、アルミ板をフィルムの代用として景色を定着させた作品がある。昔の技法だそうだけど、金属に浮かび上がる画像のレトロさと写っているのが夜のコンビニだったりするギャップが面白かった。ご本人に伺ったら、三脚立てて露光20分だって!

2011-12-25 13:27:43
emotonoritaka @emotonoritaka

恵比寿。G/P gallery。細倉真弓「KAZAN」。無表情な男女のヌード、鉱物、蒸気ただよう火山帯。被写体はさまざまながら、全体に漂う物質感。人も石も植物もつまりは全てモノであって、世界はモノの集積だし、“火山”はモノの始まりだと思った。マクロな写真から思考がどんどん広がる。

2011-12-25 13:27:34
emotonoritaka @emotonoritaka

北野謙続き。北野さんは世界各地でこのシリーズを撮り続けている。写真作品は銀塩の多重露光だけど、今まで撮った5000人以上の全ての顔を、デジタル合成したものがiPadで展示されていた。国も宗教も文化も超越した顔。いわば無個性の極みだけど、ただならぬ雰囲気。神様ってこんな顔なのかな。

2011-12-25 11:14:12
emotonoritaka @emotonoritaka

恵比寿。MEM。北野謙「our face project: Asia」。モノクロ。学校のクラス、コスプレイベント、同じ部隊の兵士など、同一グループに所属する人々のポートレートの顔部分を、すべて1枚の写真に重ねた作品。個人の集積から浮かび上がる“平均顔”と、夥しく重なる背景の凄み。

2011-12-25 11:14:08
emotonoritaka @emotonoritaka

恵比寿。ナディッフ。都築響一「暗夜小路 上野~浅草アンダーグラウンド・クルーズ」。褌バー、ニューハーフ、コスプレなど倒錯した性のディープスポットの写真と文。浅草界隈にこんな世界があるなんて全然知らなかった。地下展示室に広がる濃すぎる日本の地下文化。初めてシリコンのおっぱい触った…

2011-12-25 01:42:39
emotonoritaka @emotonoritaka

新宿。エプサイト。甲斐啓二郎「TOKYO STREAM」。カラー。東京都内の“元”川の写真。かつて流れていた川を埋め立て、あるいは暗渠化した街の姿に見る微かな名残り。いつも歩いてる渋谷に宇田川って川があったなんて知らなかった!以前住んでた駒沢の、毎朝歩いてた緑道もあってびっくり。

2011-12-24 14:58:58
emotonoritaka @emotonoritaka

PHOTOGRAPHER HAL「Flesh Love」続き。先日の「PHOTO LOUNGE」にハルさんも出られてて、この写真のメイキングを流していた。命に関わるから、撮影は5秒で済ませるそう。その早技を思い出しつつ見た。“究極の密着”は一瞬なのだなあ。※展示は今日19時まで!

2011-12-24 14:43:35
emotonoritaka @emotonoritaka

新中野。冬青社。PHOTOGRAPHER HAL「Flesh Love」。カラー。布団圧縮用ビニールに真空パックされた男女のカップル。まさに“入る隙のない”究極の密着。大きくとったマットに収まる小さなプリントの中の男女は、まるで標本やフィギュアにも見える。難しいこと抜きに面白い!

2011-12-24 14:42:22
emotonoritaka @emotonoritaka

浅草。Gingrich。大森克己「Los Angeles/ロス・アンヘレス」。カラー。LAのスナップ。一番大きな写真には、空中にピンクと白の光が浮かんでいる。銀座・ポーラの展示で使われてる手法を“発見”した際の写真だそう。まだ光に意味はなく、そのプリミティブさ、軽やかさが好き。

2011-12-24 12:02:45
emotonoritaka @emotonoritaka

大森克己「言語と音楽と情熱」続き。昔のプリントを見て、改めて写真って記憶だと思った。頭の中を覗いている気分と書いたけど、脳は記憶や言葉の倉庫でもある。その意味で展示場所が倉庫ってピッタリ。入口ドアに貼ってある20年前の英文FAXに大森さんの原点を見た思い。倉庫寒いけど熱かった。

2011-12-24 11:32:01
emotonoritaka @emotonoritaka

浅草。マッチアンドカンパニー書庫。大森克己「言語と音楽と情熱」。たくさんの写真集が積まれた倉庫の棚に、プリントや雑誌の掲載記事が貼られている。中央のテーブルには昔のプリントの束(直接手に取って見られる!)と写真集。写真と言葉が入り乱れるさまは、大森さんの頭の中を覗いている気分。続

2011-12-24 11:31:37
emotonoritaka @emotonoritaka

春木麻衣子「view for a moment」続き。春木さんの写真を見ながら、欠落した部分を想像する。よく考えたら、見る人それぞれが頭の中で完成させるイメージはみんな違うはずで、“写っていないものを見る”という行為が生み出す世界の広がり方がとても面白かった。

2011-12-23 01:41:57
emotonoritaka @emotonoritaka

馬喰町。TARO NASU。春木麻衣子「view for a moment」。カラー。歩道を定点観測的に撮った2枚1組の写真。どちらも写っているのは足先だけ、体のほとんどは見切れている。見ていると、無意識に欠落した部分を想像で補おうとしてしまう。写っていないものを見ようとする。続

2011-12-23 01:41:55
emotonoritaka @emotonoritaka

熊谷聖司「Spring, 2011」さらに続き。ひとしきり写真を見た後、ギャラリーの柿島さんにいろいろお話を伺って、写真の額がそれぞれ違ってることに気づく。1枚1枚、プリントごとに合った額を選んだそう。奥へ細くなっていく建物の構造を生かした、リズム感のある展示がとても素敵だった。

2011-12-21 04:35:41
emotonoritaka @emotonoritaka

熊谷聖司「Spring, 2011」続き。写っているのは被災地の悲劇的な光景ではなく、木々の間からこぼれてくる春の光だった。その光に熊谷さんの鎮魂の念や祈り(言葉にしたら陳腐なんだけど)を感じる。この一年、震災についての写真をたくさん見たけど、初めて自然に受け入れられる気がする。

2011-12-21 04:35:37
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