GM・MOO_hwさんとPLさんたちのTRPGパワー!
……昨日のセッションの感想からネタバレしそうな所をひたすら削って行ったらGMむーさんとPLさんたちのすっごいすごさの感想になったが長い。再確認含め学ぶところ多く。ちょっと連投になります、TL流しごめんなさい。読み流してやって下さいませ
2013-01-06 23:12:10@HAL_2002 失礼。紳士のやることではありませなんだ。(全裸にネクタイと靴下、帽子とステッキを用意する)。どうぞよろしく続けてください(正座)
2013-01-06 23:19:39ここから開始。
GM @MOO_hw さん。凄さは多々あれど、この方は「物語がどこに宿るか」を知っている。しかも一人で作る話ではなく、PLに手渡す事で様々な形に起爆させられ連鎖を起こし膨大に広がり得る、物語の種、爆弾の作り方を知っている。呼吸するように惜しみなく、無駄なくそれを注ぎ込んでくる。
2013-01-06 23:19:08例えば「(NPC)はこんな子なんですよー」という説明はHO以外殆ど無い。手に持った小道具やPCに残す言葉で痛いほどそれが伝わるようになっている。説明は確かに有効な事もありPLには役立つが、小道具や具体的なエピソードならばPCに触れられるのでそこからPLが「広げていく事」ができる。
2013-01-06 23:26:20また、その「手渡し方」が上手い。シナリオの、NPCの、背景に潜む状況の、情報を手渡すために作る「場面」の豊かさ的確さとその見せ方。GMは映画監督でもあるという言葉を心底から再確認した。
2013-01-06 23:31:10例えば発生した事件にPCたちが出くわすシーン。「凄惨な」「血腥い」と言った形容は使われなかった。ただ、PCの目に見える物が淡々と描写された。その「見せ方」も上手い。先ず視界を封じて音だけを聞かせ、次に一気に視界が開けて、集約する視線の先に飛び込むものが描かれた。
2013-01-06 23:31:40昔、ある映画の中で「主人公が驚いた」ことを伝える場面で、役者の驚いた顔ではなく、取り落とされたピザの箱が床にぐしゃっとなるのを映した演出を評価した文章を見た。あれに近いかもしれない。映画監督のセンス。一度シナリオを書き終えた後の練り込み時間が大切な所以でもある、なあ。演出の工夫。
2013-01-06 23:37:56目の前に場面が見えてきて凄い、というだけではない。PLを感覚ごと一気に引きずり込み、PCのモチベーションを「心の底からの」「本気の」ものとして掻き立てる。TRPGの「導入シーン」としての機能性が凄いのだ。これが一事が万事なのだから、シーンが重なる程にモチベーションは上がって行く。
2013-01-06 23:42:29数えるときりがないが、重ねられるシーンの中で、実際にTRPGのセッションで実働させたときに土壇場で生きる言葉や小道具、起こりうる事故を防ぐ布石がどれほど巧妙に、的確に伏線として仕込まれていたかがどんどん見えてくる。悲しい敵とでも戦闘に入る勢いを殺さないためのもの等もそれ。
2013-01-06 23:47:20全てが伏線。描かれる場面にNPCに感情移入し、その言葉を行動を一つ一つ心に刻んでいれば、それが必ず役に立つ。物語としての、勝利に繋がる。ヒロインだから守って下さい大事にして下さい、じゃあそうします、だけではなく、意味があるからこそアクションが発生して行く。ちゃんと、ゲームなのだ。
2013-01-06 23:51:53PLの皆さんも本当に上手くて、その中でも、何といえばいいだろう、「PCの行動や心の流れにしっかり納得が行く」ので物語がとても緊密で、そして切なかった。で、その「バランス感覚」がすごくいいという。
2013-01-06 23:57:47PCの自然な心の流れというのがほんとにデリケートで。「だってうちの子はこうしたいって言ってるんだもーん」を最優先にされると気持ち悪い事故しか起きないのは今となっては周知の所で……。
2013-01-07 00:00:42かといって、あ、私はここでこれを言う役割ね、とメタ下がりしすぎると…… いや、そういうセッションもカードを出し合うゲームの面白さがあって充分楽しいのだけれど、自分はいつもの仲間と遊んで育まれた性質上、もう少し引きずり出されるような感情の発露を見たい我儘があって……! すみません
2013-01-07 00:02:31昨日の方々の様な、HOから連なる物語内での役割=ロールやGMが出した物語の種を感じ取り、受け取り、遊びつくそうとする貪欲さ、他PLとのキャッチボールの中で生まれる物をこそ楽しむTRPGer根性が高い方々だと、それでもってPCらしさ、心の自然さと「必要な役割」は充分楽しく両立する。
2013-01-07 00:05:14(この両立、そのための摺り合わせは、縛りでも無理でもなくて、それ自体が「楽しいゲーム」だと思う。これをSAとエゴ・絆という自分にも卓仲間にも目に見える形のデータとして進めて行けるBBTはほんとうにッ いや これ長くなるので別の機会にまとめます)
2013-01-07 00:08:13@shiba_raku さんのPC2は北海道から見出されてきたアイヌの一族の跡取りの少年。自分に自信があり努力も惜しまない。その前向きさには土台があり、よくいる下地の薄い明朗キャラだとどこかに出がちな不気味さが皆無でとても人間らしい。だから可愛い応援したい。
2013-01-07 00:12:42その彼がものすごく辛い選択を迫られて悩み抜く展開があった。彼は安易な答えを出さなかった。終盤の物語の集中性を高めたのは、彼の、答えを出す為に他のPC全員の力をちゃんと借りた行動ではなかったかと思う。苦悩のPCは内に籠もりがちだが、何らかの手段で共有できればセッションが起こる。
2013-01-07 00:16:37加えてあとビジュアルを描き出すのが上手くて、彼を起点に情景が見える。空気の作り方のPLスキルもすごかったなあ……。誉め言葉や合いの手のタイミングがとても上手い。見習いたい。(両手で顔押さえてヘッドバンキングしててもオンセじゃ伝わらないよばか!>自)声もきれいで…あうあう切りがない
2013-01-07 00:23:34@clissV3 さんのPC3はUGNチルドレン。割り切ることも貫くことも出来ず流されてきた弱さを特徴とする。慰めて欲しがる訳ではなく、その自分を抱えて生きて来た芯を持つ。「誰かのために動くとき、意味のない『見た目だけヒーローっぽい行動』は必要ない」ということの体現に唸らされた。
2013-01-07 00:31:52彼のシナリオロイスはいじめられっ子だった。学校に潜入したチルドレンの立場もあり、目立てない彼はそれを助けてこなかった。陰ながらハンカチを渡したり保健室に連れて行ったりはしたが、皆に見られるからもう行って、と言われた時、今さら何の恰好も付けず、頷いて立ち去った。
2013-01-07 00:37:02そんな経過から、彼はその後「自分は(NPC)くんの友だちなんかじゃなかった」と言う。誰に訊かれても首を振る。けれど、友達なんかじゃなかったその子のために命を賭けるのだ。彼の表情を、願いを、直接口にしてはいなかった悲願まで、心に刻んで淡々と。全てを叶えようと。
2013-01-07 00:41:26GMの小さなサインを受け取り、引き継いで広げたり、「物語を引き締めるビターなエピソード」を担当する(そしてそれをPC表現にも活かしきる)といったスキルも特にすごかった。切り返しもお上手だったなあ…… 話すほどにもっと話したくなる、訊きだしたくなる
2013-01-07 00:47:05