ビワ黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

「ごろーん」足を伸ばして座る私の腿に、頭を乗せて寝そべる紫原。重いよー、と退けようとしてもびくともしなくて。どいてー！と叫んでも、「あーあーあー」なんて、耳を塞いで聞かぬフリ。重い！と聞こえるように耳元で言えば、唇を塞がれて。「ちゅーしちゃったー」へへへーって。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

「大人って怖いね」両手に男物の服が詰まった紙袋を持つ辰也は言う。大人は嫌い？と聞けば、首を振った。貢いでくれるから？と意地悪を言えば、「ひどいなぁ」と苦笑い。私が好きでやってるの、と彼の頭を撫でれば、「俺は弟じゃないんだよ」私の薔薇色の唇を塞いだ。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

「これあげるー」私の手には本日5本目のまいう棒。ありがとう、と若干困惑気味に言えば、「んーん」どこか満足そうな紫原。今日はやけにお菓子くれるね、と食べ飽きたその味を噛み締めながら言えば、「好きな子の落ち込んでるとこ見たくないもん」大きな掌が私の頭に乗っかった。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

上手くいかないな、と吐き出した溜め息。「バーカ」宮地が小気味よい音を立てて私の頭を叩く。いった！と頭を抑え若干涙目で睨めば、「おめぇのペースでやりゃいいだろ」と一言。「そんな顔すんな。心配すんだろ」彼はくしゃりと少し雑に私の頭を撫でた。彼なりの優しさが心に沁みる。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

「何かあったでしょ？」氷室の問いに、わかる？と聞けば、「何年一緒にいると思ってるの」と頬を抓られて。向かいに座っていた彼は、私の隣に移動する。ごめん、と彼の肩に頭を乗せれば、何も言わずにただ優しく頭を撫でてくれて。彼の優しさに、じわりと視界が滲む。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

お腹を抑えてベッドでうずくまる私を、「薬は？」と心配する辰也。飲んだ、と言えば、「ならよかった」私の隣に寝転んで「薬が効くまであっためてあげる」私を抱きしめる。冷えたわけじゃないよ、と言えば、「俺がくっつきたいだけだからね」なんて、キスで誤魔化して。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

ソファーで寝そべる私に「パンツ見えてるよ」と辰也の声。あー、と返事だけ返せば、「隠さないんだ」と苦笑い。もしかして見苦しい？と自虐ネタをかますと、「まさか。その逆だよ」スカートをぺらりと捲り、「もっとよく見たいな」下心で溢れた囁きと共に、耳を噛んだ。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

屋上に一人佇んでいると、「ここにいたのかよ」と火神の声。何か用？と素っ気なく返せば、「これ好きだろ」チョコレートを差し出されて。「ほら、お前最近いつもと違うから何か調子狂うっつーか…。ア、アレだ！とにかく元気出せ！」なんて、私の髪の毛をぐしゃぐしゃにしてきて。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

ベッドでごろごろしていれば、「見えてんぞ」宮地が私のお尻を叩く。ピンク！と堂々と捲って見せれば、「見せんじゃねぇよ」とまた叩かれて。見たいのかと思ってさ、と笑えば、「このバカ。そんなに挑発するとどうなるか、教えてやろうか？」乱暴にねじ込まれた舌は、熱を持っていた。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

何度も服の裾を引っ張る涼太。今いいとこなのー、と録画したドラマに夢中の私。すると、画面が突然黒一色に。ちょっと！と彼の方を向いた瞬間、彼の唇がぶつかる。「せっかく休み被ったのに」頬を膨らませた彼は、「…家電に嫉妬したの、初めてっス」ぎゅっ、て抱き付いてきたりして。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

気が付けば日が傾いていた。最後に見た時は真上にあったのに。「やっと起きたね」その声に顔を上げれば、辰也の姿。私の寝起きのとろんとした視線に、「そんな目で見つめないで」困惑顔。「可愛すぎて我慢出来なくなっちゃう」目覚めのキスにしては、少し激しいソレを。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

「突然誘ってごめんね」氷室と並んで歩く家路。彼女はいいの？と恐る恐る見上げれば、「え？」きょとんとした表情。だって隣のクラスの子と…、と噂を教えれば、「デタラメだよ」苦笑い。「俺はね、」願ってきたその瞬間は、「君が好き」唇の優しい感触と共に突然。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

誰もいない音楽室で、ひっそりと鍵を叩く。「ピアノ上手なんだね」夢中になるあまり、扉に寄りかかる氷室に気付かなくて。慌てて蓋を閉めれば、「誰にも言わないよ」彼は唇に人差し指を当てた。「その代わり、」その指を、「今度俺のために弾いてくれない？」私の唇へ。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

「ちょーだい」紫原の要求は調理実習のクッキー。私の手には割れたハート型のソレ。割れちゃったやつしかないよ、と言えば、「お腹でひとつになるからいいよー」私の手からそれを奪い、口に運ぶ。「おいしー。ありがとー」幸せそうに笑う彼は、腰を屈めて、私の額にそっと唇を寄せた。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

【バンドマン実渕】玲央のピック欲しい！と言えば、「投げるから難しいわよ」と一蹴。「最前列に来なさい」といじける私の鼻をつついた。その日のライブ。終演間際に彼の目の前に辿り着く。ピックを構えた彼は、手を伸ばす観客の中から私の手を取り、「大事にしなさい」微笑んだ。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

「マネージャー」氷室の声に肩が跳ねる。昨日夢で見た、私に迫る氷室の姿。意識して見られない、という訳で。ななな何？とあからさまな動揺。「あからさまに避けられると傷付くんだけどな」掴まれた両肩。「好きな子なら、尚更」その囁きが夢か現実か、判別出来なくて。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

「アネゴ」私を呼ぶ氷室。サバサバした性格から、そんなあだ名がいつの間にかついていて。女の子として見てもらえていない気がして、溜め息を一つ。「元気無いね」アネゴだって女の子だし、と机に突っ伏す。「俺はそう見てるよ、」呼ばれた私の名。ぽん、と頭に彼の掌。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

好きな人が出来たの、と辰也に報告すれば、「もしかして、タイガ？」一発で当てられて。協力してくれる？と聞くと、「…んで…」呟く彼。え？と聞き返せば、「何でボクじゃないんだよ！」彼の指が、肩に強く食い込む。「ボクの方が君を好きなのに…」俯く彼の瞳から、ひとしずく。 #黒バスマイナス

ビワ @twelve_hmrbw

時計の針が真上を指す。こんな時間まで布団に潜っていられるのは休日だからこそ。そろそろ起きよっか、と起き上がれば、ぐいって引き戻されて。気付けば、辰也の腕の中。「もうちょっとだけ。ね？」甘えた声を出す彼。肩に顔を埋め、さり気なく口付けを落としたりして。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

情事を前に、唇を重ねる赤司と私。唇に引いた赤い口紅で強気を演じたりして。でも「初めて、だろう？」全部バレていて。目を逸らせば、そのまま倒れ込み「僕を誤魔化そうなんて、一生かかっても無理な話だ」見下ろされる。「一から教えてやろう」私の体が、上から順に支配されていく。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

「買いすぎだろ」へへへ、と両手にショップ袋を持つ私に、呆れ顔の宮地。全部欲しくてさー！とよろめきながら歩けば、彼は溜め息を一つ。「貸せって」私の両手の荷物は、彼の右手に。そして私の空いた右手は、彼の左手に取られる。「…手、繋げねぇだろ」なんて、紅色の横顔。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

【バンドマン笠松】「ギター！笠松幸男！」ボーカルの掛け声と共に始まるギターソロ。私の目の前でパフォーマンスをする彼に、くぎづけ。「笠松さんがあんなステージギリギリまで出るのレアっすね」と言われた彼は「今日は何か、テンション上がっちまってさ…」と頬を掻いたりして。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

いけ好かない男、氷室と二人きり。手首を掴まれ逃げられない私の首筋に、舌を這わせる。やめて、と顔を歪めれば、「いいね、その顔。たまんないよ」と、にやり。私のシャツのボタンを三つ外し、「俺じゃなきゃ感じないようにしてあげる」鎖骨下の膨らみに、手をかけた。 #黒バスプラス #氷室プラス

ビワ @twelve_hmrbw

ありがとう、と赤司から教科書を受け取る。「忘れ物なんて、全くお前という奴は」クラスメートの前で、頭を撫でる彼。私の紅潮する頬を見て「僕達は恋人同士だ。別に恥じることではないだろう？」彼は笑う。「まぁ、わざとだが」首筋に、電流。「虫除けの為にな」クラスの空気が凍る。 #黒バスプラス

ビワ @twelve_hmrbw

【バンドマン青峰】「来るな」と言われていたが、内緒でライブ会場へ。ドラムを叩く大輝の姿に、隅っこでうっとりする。「青峰、今日珍しく気合い入ってんじゃん」と言われた彼は、「カッコ悪ィとこ見せらんねーからな」なんて笑って、私のいる方向をちらり。…もしかして、バレてる？ #黒バスプラス