system解読者さんのマスタリングテクニック　#trpg

system解読者 @system_decoder

『美酒町を（Ｓ＝Ｆの）第八世界化する計画』ととらえ、仙界が裏で糸を引いていて、美酒町を守るためにダスクともオリジンとも戦うぜ……的なキャンペーンの構想を立てていた。ぽしゃったのだが、これを機会に再利用。ＰＣ３は計画の遂行人だったが酒で忘れているという設定を後で投げようと心に決めた

system解読者 @system_decoder

キャンペーンの設定を再利用することを心の中で誓ったオレは、全くさり気無くなく「いいネタがあるんで、舞台を美酒町にしません？」と提案したわけだ。ぶっちゃけ大事、ただし、ここでＧＭが暴走してすべてを決めてしまうと、ＰＬのモチベが下がる。なんたってシナクラをやりに来たんだからね

system解読者 @system_decoder

だから、舞台は美酒町、テンプレは戦争物語の奴を選びはしたが、そっから先は基本的にＰＬ任せにするわけだ。ここでＰＬに選ばせると、ＮＰＣや舞台設定に愛着が湧くからね。ただし、実は舞台とテンプレを決めると先ほどの『母』『樽』『第三次封神計画』はシナリオに盛り込まれることは確定するんだ。

system解読者 @system_decoder

舞台が美酒町なので、否が応でも『転生者である美酒町人』という設定を押し出すことができるし、そうすればその原因である『第三次封神計画』やその象徴である『母』には出番を作ることができるからだ。『樽』はチョイ役で出せば十分、あとはこれらに合致するようなＮＰＣがプレサージで生まれるか……

system解読者 @system_decoder

……甘かった。ダイスの女神は「もっと面白くなれ」と仰せられた。ダイスを振ると、ライバルの設定が『グレズに関係した美酒町人』となった。ここで、オレのダメな回路が働いてしまった。（あ、これはＰＣ１の相棒キャラになる番長だ。つまり、番長と総長が殴り合う物語になるんだな）

どっぺるＰ @doppelP5

@system_decoder 駄目な、どころか凄く面白かったです。ライバルとして、ダスクフレアになるであろうチャートの結果でありながら、味方っぽく出てくる…というのは、ＧＭの仕掛けとして楽しませていただきました。　最初から、あの流れは想定してた…という感じですか。

system解読者 @system_decoder

@doppelP5 うん、あの流れ自体は想定していました。やっぱり、敵キャラもセッション中に成長した方が、ＰＬに思い入れができるんですよ。となると、出発地点が同じで道を違える、という構図が一番気持ちいい。その為の、あの流れです。

どっぺるＰ @doppelP5

@system_decoder 元々敵になる、ただの暴力番長だったなら…シナリオはもう少しコミカルだけど、浅くなっていたと思います。ＯＰで思い切り善人として動かしていただいたので、「あ、ＧＭなんか仕掛ける気だな」と、楽しむ方向にキャラの舵をとれました。シナクラならではですね。

system解読者 @system_decoder

この展開を思いついた時点で、１８時間への道は開かれてしまったわけだ。番長と関係したのは、とうぜんＰＣ２の影である『樽』だろう。堂々としたＰＣ２に対して、姑息に立ち回って自滅する『樽』の姿はオレの琴線にジャストフィット。ならば、そんな『樽』を見てＰＣ１の対となる番長はどう反応するか

system解読者 @system_decoder

ここで、オレの美学に照らし合わせると、（憐れむ、そして、手を取り合って強くなろうとする。それでこそ番長）となる。この時点で、オレの中での番長は『硬派を突き詰めすぎて道を踏み外した漢』という厨キャラになった。なぜ道を踏み外したのか？　『封神計画』が許せなかったから、理由づけも完璧だ

どっぺるＰ @doppelP5

@system_decoder つまり、解読者さんをＰＬに誘うと、あんな感じのＲＰしてくれるわけですね（きらきら

system解読者 @system_decoder

@doppelP5 ですよー　いや、カオスフレアのＰＬだともうちょっと黒いかも。あのノリで、（ＰＬとして）『封神計画』めいた陰謀を提案します。（ここら辺のさじ加減は、システムにおける超人度で加減してます　ゲヘナではただの臆病気味だがキレると怖い女秘書でしたし）

どっぺるＰ @doppelP5

@system_decoder （…いつか、絶対。　解読者さんをカオスフレアに誘おう…）

system解読者 @system_decoder

さて後は、この『硬派な番長』が『第三次封神計画』を止めるために必要なピースであるヒロインの作成だ。まあ、どんな設定が来ても、「『第三次封神計画』を進めるため、無理やり殺されて美酒町に来た可哀そうなヒロイン」という基本ラインは変わらないから大丈夫……と思って振ったらさ

system解読者 @system_decoder

まさかの　ミーム：フォーリナー　だったんだよね……　ここでＰＬの皆さんが大盛り上がり。「ＰＣ１の親戚か？」「やはり、マーキュリー絡みだよな」等と出てくるアイデア。うん、そのアイデアは拾わなければ、しかしここでＰＣ１の親戚にすると、ＰＣ１の設定が過満載だ。『母』がいたから

system解読者 @system_decoder

『母』本人にするか？　いや、それは萎える人も居る。危険球だから避けよう。となると、登場キャラのバランス的に、今のところ設定が薄くて、ヒロインとつながりが持てそうなキャラは……　アレ『ライバルの番長』しか居ねえや、となる。しかし『番長』は美酒町人だ……あっ！？

system解読者 @system_decoder

といった思考の展開から、『番長』のオリジンでの前世はフォーリナーであり、色々あって戦死して美酒町へ連れてこまれ、『ヒロイン』は戦死した兄の跡を受け継いでオリジンで戦い続けていたが、やっぱり『封神計画』のために殺された……という、かなり救いようのない設定としてつながったわけだ

system解読者 @system_decoder

……うん、やっぱりこれはおかしいよ。これじゃ『番長』が人類に絶望して、ダスク化しての全部滅ぼしてのしても、誰も文句いわねえ。よしよし、よい葛藤のタネができたっと（外道）　ただし、それだけだとただの鬱ゲー鬱シナリオなので、「それでも世界は美しい」とＰＣたちに行ってもらわなきゃならん

system解読者 @system_decoder

あ、協力者をロールしたら、ただのテンプレオレＰＣができたので、特に語る必要もないね。

system解読者 @system_decoder

では、ＰＣたちやそれを操るＰＬたちに「それでも世界は美しい」と叫んでもらうためのお膳立てを用意しなければ。ＰＣ１は女総長なキャラだから、青春のさわやかさとか、親子の情とか、ついでに町への愛着で押せば堕ちるはず。ＰＣ２はハードボイルドだ。『樽』が自滅の道を歩めば生の道を歩むはず。

system解読者 @system_decoder

ＰＣ３は……　計画の身内にしてしまえば、自責の念を覚えて行動するだろう。少し不安だが、ここはダイスの女神に従おう。といった感じで、実は見切り発車してました。結果的に『ヒロイン』が『封神計画』の非道さを熱弁してＰＣの心を差しまくるという、ＧＭの自作自演な感じになって、よかったかな？

system解読者 @system_decoder

と、ここまで考えて、シナリオ中にしなきゃいけないことを計算して……　そのうえで、「ＰＬの皆さん、ＯＰで何をやりたいですか？」とたずねるわけだ。なぜかって？　オレがいま、適当にイベントの内容を決めたら、ＰＬたちには興ざめじゃないですか。あくまでシナクラ、共作なんですから

system解読者 @system_decoder

ＰＬたちにやってもらいたい演出、イベント、その辺りを吐き出してもらって、すっきりしたところに、オレの先ほどの構想をカウンターとしてぶん投げる。やりたい演出やイベントやって前のめっているＰＬたちに、これがガツンと利くわけです。ちょうどシナリオのひき締めにもなるし、一石二鳥

system解読者 @system_decoder

まあ「ＰＬの皆さんからアイデアが無ければ、オレの腹案があります」と言って、ＧＭがある程度の仕掛けを用意していると匂わせるのも忘れてはいけないですね。こうすると、（ＧＭは、何かを狙ってるな）っとＰＬも推測し、（ならいーや）と安心感を持って伸び伸びと好き勝手やってもらえるわけです。

system解読者 @system_decoder

……ここまで見てもらえば分かる通り、実はオレ”アドリブ”をほとんどしていません。（したのはぶっちゃけ、「無敵要塞研究所」周りのドタバタだけでした）ＯＰ開始前までに、ほぼシナリオを一本書き終えていたんです。そのシナリオの大部分には「ここはＰＬの妄言を組み込むこと」と書いてありますが