砂漠の狸(@lovecarburetor)さんによるハードSFの話

『二足歩行兵器というSF設定に、現実的必要性としての説得力を持たせる為』のお話だそうです。
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ふふ黒 @lovecarburetor

周囲を障害物で囲まれた市街地を、全高を犠牲に得た短い全長と装脚によるフレキシブルな機動力をもって駆ける二足歩行車両(という設定)は、機構から来るデリケートさと積載量の限界から、短時間戦闘を主軸とする訳だが、ここで問題となり得るの一項目は補給・整備の面

2013-01-22 00:01:08
ふふ黒 @lovecarburetor

高い全高+不安定な足廻りは、安定した体勢での昨日停止に時間を掛けかねず、また、バッテリー又は燃料や胴体に装備された武装の補給にも手間取る事になる。 それゆえ、戦闘時間の短さに反比例するように整備・補給に時間を要する事になってしまい兼ねない。 …このあたりはデメリットの補足

2013-01-22 00:05:58
ふふ黒 @lovecarburetor

さらに、敵部隊を強襲して帰って来るのは良いものの、同じ理由で回収に時間が掛かるために撤退の際に足を引っ張る存在となってまう。 この問題点をカバーするには、味方部隊の総合的な火力や航空支援、あるいは現地にいる別部隊との連携が必要になる。 部隊の管理が直接的に兵器の有効性を左右する

2013-01-22 00:12:15
ふふ黒 @lovecarburetor

で、今度はメリットの付加・補足。 市街地における敵部隊へ向かうスピードに優れるとした二足歩行車両は、挟撃や陽動で敵をかき回す存在となる。 そこで有効なのは、スモークを撒き散らして敵の視界を奪って一方的に攻撃する手段。これは敵勢力を混乱させる意味では有力

2013-01-22 00:22:31
ふふ黒 @lovecarburetor

また、スモークに自らも身を隠す事によって、装脚のデメリットである高い車高による敵からの視認性もカバーしうるし、スモークの規模次第で敵の航空支援も難しくできる可能性もあるほか、カラースモーク等を使い分ければ味方の航空支援はかえって受け易くなる

2013-01-22 00:26:27
ふふ黒 @lovecarburetor

航空支援のサポートが出来るとなると、味方の攻撃機・攻撃ヘリを現地へ送れる状況においても二足歩行車両の役割は失われずに済む。 この点は前回の話題に対して大きいメリットの提示になる

2013-01-22 00:30:11
ふふ黒 @lovecarburetor

ちなみにご存知の方も多いと思うけれど、スモークを撒き散らしつつの強襲戦闘といえば「ガサラキ」で描写されとる事で知られている(久しぶりの"またガサラキか"!)。 今思うとサンライズにあの地味な描写を作らせた高橋監督はなんかスゴイと思う

2013-01-22 00:35:20
ふふ黒 @lovecarburetor

二足歩行車両の視界確保をカメラによる物とすると、スモーク展開下においても肉眼より安定した視界を得る事が出来る。仮に車両の中に操縦士が乗るとして、対NBC処理は割と施しやすそうだ

2013-01-22 00:39:40
ふふ黒 @lovecarburetor

本日は内容薄めだったけれどここまで。 とりあえず前回完全に忘れとったスモークの話を追加した感じで。 二足歩行の活躍の場は考えすぎるとドンドン映像栄えしない物になると言って良いと思うけれど、その分他の兵器の活躍の場が与えられて戦闘の流れに面白さを求めるのは一つの手段としてアリかと

2013-01-22 00:47:59
ふふ黒 @lovecarburetor

陸でいえば百獣の王ライオンやトラ、遡るとティラノサウルスのようなポジションでありながら"人喰い鮫"のイメージから海のギャング呼ばわりされてまうサメは不憫な奴だと思う。 人にとって海は暗いし危ないしだから色々と残酷や

2013-03-08 10:55:22
ふふ黒 @lovecarburetor

カッコ良えやないかサメ! 大型の肉食動物の中でもとりわけ工業製品のモチーフになる事も多い子なんじゃぞ!(謎の必死

2013-03-08 10:57:27
ふふ黒 @lovecarburetor

立体デザインは独断と偏見で大きく分けると、線構成と面構成、グラフィック型とスカルプチャー(彫刻)型とそれぞれ分けられる。 日本のメカデザイナーでいうならば、線構成・グラフィック型がカトキ氏や海老川氏・柳瀬氏などで、面構成・スカルプチャー型は出渕氏や河森氏といった所だろーか

2013-03-16 23:47:52
ふふ黒 @lovecarburetor

線構成型デザインはラインにて構成されたデザインで、メカらしさや精密感を出すのに有利、直線的なフォルムになる。 対する面構成型デザインは、面の表情や面の比率のコントロールで構成されあデザインで、質量感・力強さ・暖かみを表現するのに優れ、曲面的なフォルムになる

2013-03-16 23:55:23
ふふ黒 @lovecarburetor

グラフィック型は面や線を二次元的に捉えた時の比率や形によって図形的に形やテーマを表現する 対するスカルプチャー型は面の立体的な表情によって造形的にイメージを表現する。 前者はアイコニック、後者はダイナミックな表現が得意で、ひとつの立体に両者を共存させる事も出来る。

2013-03-17 00:00:55
ふふ黒 @lovecarburetor

日本人は工業製品のデザインに線構成型を取り入れる事が多く、その意味においてはカクカクしたガンダムも箱型の軽自動車も同じ手法でデザインされとるとも言える

2013-03-17 00:04:01
ふふ黒 @lovecarburetor

対してザク等のジオン軍MS、特にブチメカは面構成によるデザインが主体で、その意味ではヨーロッパの自動車メーカーや、日本でいえばモデラー主体でデザインを行うマツダの方向性に近い点もある。 ただし自動車メーカーの場合は面だけでなく線の表情も意識するけれど

2013-03-17 00:08:18
ふふ黒 @lovecarburetor

二足歩行兵器に搭載するAPSのデザインを考案中。 基本は腕部に載っけた擲弾筒から迎撃用の散弾を発射するイメージ

2013-03-19 22:19:38
ふふ黒 @lovecarburetor

歩行タイプ(装脚)のロボットは立っとるだけでもエネルギーを使う。 だからサイズが大きくなればなるほど、立っとる状態では脚をピンと伸ばした状態に近い方が良いという考え方をひとつ持っとる。 起きている自転車を支えるのは簡単だが、倒れかけギリギリで維持するのは疲れるみたいな原理だ

2013-03-19 23:45:21
ふふ黒 @lovecarburetor

ただし、特に二足歩行のバアイはそれなりに長い脚がないと運動能力が得られないし、脚が長いと重心を低くするために常に屈んだ態勢でなければならんのもまた言える事。

2013-03-19 23:48:46
ふふ黒 @lovecarburetor

ちなみに私は4メートル以上の二足歩行メカにおいて、脚より上の構造物をわざと大きく高くし重心を上げて姿勢変化時による運動性能を稼ぐという考え方にはちょいと否定的。 全高が高ければ高いほどに角度あたりに掛かる転倒の時間は長くなるので、運動性が上がるどころか悪化する可能性があるからだ

2013-03-19 23:54:57
ふふ黒 @lovecarburetor

重心が股関節のロールセンターより過剰に高くなる事により、悪い意味での不安定しか獲られなくなる危険も大きい。 また、股関節の駆動系へ与える負荷も増加する

2013-03-19 23:57:31
ふふ黒 @lovecarburetor

それとても追加の構造物は股関節のロールセンターより上に置かなくてはならない。 なぜならそこより下は脚の稼働範囲であるからだ。 その制約の中でどれだけ重心を低くできるか。

2013-03-20 00:00:33
ふふ黒 @lovecarburetor

4m級のら装脚戦闘車に搭載する対戦車ミサイルとしてTOWを載せるべきかスパイクを載せるべきかを検討中。 ドイツ連邦の兵器という設定に基づきジャベリンはとりあえず選外

2013-03-20 14:51:24
ふふ黒 @lovecarburetor

TOWならば打ちっ放し能力が付与された設定で行く

2013-03-20 14:56:33
ふふ黒 @lovecarburetor

世界観的に地味~な開発経緯の兵器を色々と考えたいのよね。 取り回しのために砲身詰めて全周防御能力を強化したレオパルト2とか、それらを差し置いてプーマが主流とか、さらにコンパクトな装甲兵器が当時するとか。

2013-03-20 15:03:09