佐倉統さんの、感性と合理とシャワーの絵と

佐倉統さん(@sakura_osamu)のつぶやきが、普段思っていることや美術を多少学んだサイドからも同意する事が多かったのでまとめました。
15
佐倉統 @sakura_osamu

ホテルのシャワーの排水が詰まっている。昨日より悪化している気さえする。「直してください」とメモを置いておいたのだが。英語が通じなかったときのために図も描いたのだが、それが逆効果だったのだろうか。

2013-01-14 00:25:31
佐倉統 @sakura_osamu

こんな図→「シャワーの排水が詰まっているので直して下さい」。 分かりやすいと思うのだが。 http://t.co/I2Ov1iVd

2013-01-14 00:36:35
拡大
佐倉統 @sakura_osamu

ダメかしら。RT @ForcebewithUs: こ これは… 科学技術コミュニケーションて難しいですね…

2013-01-14 00:41:23
佐倉統 @sakura_osamu

幼稚園の時に絵を習っていたことある。その先生は、ぼくが下手くそに描くのを何でも好きなようにやらせてくれて、ぼくが描きたいことを描くためのアドバイスをしてくれた。その先生のことは大好きだった。しかし、小学校の図工の先生と中学校の美術の先生との相性が最悪で、絵に対する興味が失せた。→

2013-01-14 01:38:12
佐倉統 @sakura_osamu

→図工や美術の先生にしてみれば、下手くそなのに口ばっかり達者で屁理屈をこねる生徒は扱いにくく、鬱陶しかったのだろう。今となっては申し訳ないことをしたとも思うが、美術作品を描くだけでなく、きちんと批評することも、美術の時間に教えた方が良いのではないかと思う。音楽も同じく。→

2013-01-14 01:43:42
佐倉統 @sakura_osamu

→芸術作品は感性だ、理屈ではない、だから好き勝手に見れば(聞けば)いいというのは、違うと思う。論理的な作品分析や社会背景などの知識も必要だろう。月並みだが、理性と感性のバランスが重要で、そのバランスの実現の仕方(のコツ)をこそ、教科としての芸術では教えるべきなのだと思う。→

2013-01-14 01:47:43
佐倉統 @sakura_osamu

→しかし日本の初等中等教育では、理科ですら、科学的思考や方法を教えることが中心ではなく、自然のすばらしさを教え、自然を愛する心情を育むことが第一の目的とされている。自然を愛することは良いことだが、それが理科の中心目標になるのは、やはり違和感がある。科学の基盤は合理的思考である。

2013-01-14 01:55:46
佐倉統 @sakura_osamu

→結論として、日本の初等中等教育は、芸術科目も理科も、もっと「理屈」の比重を高めるべきだということだ。ほとんどの子は、芸術家にも科学者にもならないのだから、専門家としてのスキルの基礎を教えてもあまり意味はない。むしろ必要なのは、科学技術や芸術作品への接し方である。→

2013-01-14 02:00:21
佐倉統 @sakura_osamu

「絵を描くのは下手だけど、見て理屈こねるのは好き」な自分のありようを考えていたら、こんな話になっちゃいました。最後が尻すぼみなのが残念。RT @ForcebewithUs: 「シャワーの排水が詰まっているので直して下さい」の絵付きメモから何だか大きな話に

2013-01-14 02:08:18
佐倉統 @sakura_osamu

→その接し方を考える能力の基盤は、やはり合理性をどれだけ自分で取り扱えるかにあると思う。科学でも芸術でも、知識や作品を生産する側でない人たちが、これらの合理性をもう少し身に付けることが、科学や芸術を、ひいては社会を多少なりともスムースなものにするのだと思う。(終)

2013-01-14 02:06:07