「欺瞞に満ちたごみ行政 震災がれき汚染広げる焼却処理 反対運動 住民の力結集」(1月14日付)東京新聞こちら特報部

9
佐藤 圭 @tokyo_satokei

本日(1月14日付)東京新聞こちら特報部で環境運動家の関口鉄夫さんを取り上げました。見出しは「欺瞞に満ちたごみ行政 震災がれき汚染広げる焼却処理 反対運動 住民の力結集」。

2013-01-14 09:34:57
佐藤 圭 @tokyo_satokei

承前)環境運動家の関口鉄夫さんが独自に調査した新潟県三条市では震災げれきの試験焼却の際に放射線量が増加した。関口さんは「がれき処理による二次汚染の可能性が否定できない」と危ぶむ。

2013-01-14 09:39:21
佐藤 圭 @tokyo_satokei

承前)ごみ問題に精通した関口さんから見れば、日本のごみ行政は欺瞞に満ちている。焼却炉の排ガスのダイオキシン類測定は「年1回、わずか4時間、しかも安定燃焼時に測定した超スポットデータだ」。大気汚染防止法には、鉛やヒ素などの重金属類の測定義務はなく、大半の有害物質は野放し状態。

2013-01-14 09:41:21
佐藤 圭 @tokyo_satokei

承前)関口さんは3・11前からバグフィルターの性能に疑問を投げかけてきた。「1マイクロメートル以下の微細粉じんはバグフィルターでは除去できない。微細粉じんに付いた放射性物質は肺胞まで達し、内部被ばくの原因になりかねない。がれきは安易に焼却せず、防潮堤の芯材に活用を」

2013-01-14 09:44:08
佐藤 圭 @tokyo_satokei

承前) 関口さんは、裁判沙汰になったり、マスコミに騒がれたりするのは「住民の合意形成が不十分な場合が少なくない」とみる。「リーダーが聞きかじってきた知識で延々と演説する。運動の広がりを考えず、住民の意識が低いと決めつける。そうした頭でっかちの運動はダメだ」

2013-01-14 09:45:29
佐藤 圭 @tokyo_satokei

承前)関口さんは、広域処理の反対運動について「もっと地域に溶け込んでほしい。焼却施設などの地元地区を一軒一軒回るところから始めるべきだ。国策を変えるには、市町村を住民側に引き寄せる必要がある。市町村を変えるためには自治会などの合意を積み上げていくしかない」と忠告する。

2013-01-14 09:47:50
佐藤 圭 @tokyo_satokei

承前)…と記事の一部を紹介しました。関口さんは20年以上前からごみ問題の現場を歩き、住民を支援する活動を続けてきた。私が関口さんを知ったのは昨年11月、福島県鮫川村の高濃度放射性廃棄物焼却施設問題の取材の時。関口さんのような住民側に立つ専門家はメディアにとっても頼りになる。

2013-01-14 10:03:04
佐藤 圭 @tokyo_satokei

承前)がれき広域処理反対運動には理解を示してきたが、一方で「少々頭でっかちではないか」と首をかしげる時もあった。脱原発運動についても、スローガンばかり連呼しても立地自治体には響かないよなあ、と思うこともある。関口さんの運動論の核心は「地域の合意形成が大事」。深く肯きました。

2013-01-14 10:22:02
佐藤 圭 @tokyo_satokei

承前)最後に記事では紹介できなかったが、関口さんの著書「ゴミは田舎へ?」の表紙のこと。画家の田島征三さんが信州公演の折、煮物の汁と醤油で描いた色紙です。自然を愛する関口さんの著書にふさわしい。 http://t.co/0oRQkQvq

2013-01-14 10:46:31
拡大