大学初年次に教えること

ライティング技術を学ぶことは実は課題解決能力を身につけること(それについて学ぶこと).
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山本 啓一 @kyamamoto

法律学は,条文,判例,学説といった情報を収集し,それらの情報を分析しつつ解決策を構想し,それを文章化する(答案作成)というプロセスを含んでいる。法律学を学ぶことは論理的思考力をベースに「情報収集→情報分析→課題発見→構想→表現」という課題解決力の育成を意味する。

2013-01-15 14:58:24
山本 啓一 @kyamamoto

御意です。 RT @noboshin: @kyamamoto チクダイの渡邊先生が以前tweetしていた、「専門課程を出て専門外で生きていける人を輩出できるのが大学の力」(みたいな大意のtweet)と近い意味の話ですかね。何となくわかりました。

2013-01-15 15:02:22
山本 啓一 @kyamamoto

「専門知識とは何か?」を深堀りしていくと、特定分野の知識を知っていることだけではなく、必ず、実社会で応用可能な知識や技能を含むはず。それこそが学生にとって大切なのに、そういう視点がないまま、専門教育を実施しているケースが多い気がする。

2013-01-15 15:04:56
山本 啓一 @kyamamoto

上位校は、汎用的能力を受験勉強で伸ばしてきた学生を相手にしているので、意識しなくても、学生は自然にその能力を伸ばせる。しかし、そもそも受験勉強をしていない学生が大半の大学では、専門教育の副産物として汎用的能力は結果的に育成されない。だからこそ意識的に育成する必要がある。

2013-01-15 15:09:46
山本 啓一 @kyamamoto

課題解決力の育成とは、例えば「情報収集→情報分析→課題発見→構想→表現」というプロセスを一つ一つ段階的に身につけさせると同時に、このプロセスをどれだけ回せるかがポイントじゃないかと。単にお題を出すだけの授業はダメだし、例えば情報収集だけやる授業もダメだと思う。

2013-01-15 15:14:31
山本 啓一 @kyamamoto

例えば、「情報収集→情報分析→課題発見→構想」のプロセスを組み込んでない文章表現科目はダメだと思う。日本語表現は単に語彙や文法の問題ではなく、情報・知識の獲得と活用に立ち向かう姿勢とスキルの問題であり、そこに注目したカリキュラム設計、授業設計、教育環境設計が必要となる。

2013-01-15 15:18:39
山本 啓一 @kyamamoto

大学生の学力不足とは、「漢字を知らない」とか「分数の割り算ができない」といった, 初等教育レベルでの知識量が欠けている現象を指すことが多いが、問題は、初等・中等教育を通じて獲得されるべき知識のストックが欠けていることである。

2013-01-15 15:22:03
山本 啓一 @kyamamoto

(承前)こうした学生に大学で新たな知識を注入するだけでは,その知識を体系的に理解することは難しい。また,自分の意見を主張しろとか,新しいアイディアを提案しろといった課題を与えても,浅薄な内容しか生み出すことができず,高いストレスを感じて学習へのモチベーションが下がることが多い。

2013-01-15 15:24:20
山本 啓一 @kyamamoto

御意。例えば「なぜ大学生は就職ができなくなったのか」をテーマにきちんと情報収集させるプロセスを組み込むとか。 RT @yamamotoshigeru: キャリア系の科目も同様。RT @kyamamoto: 例えば、「情報収集→情報分析→課題発見→構想」のプロセスを組み込んで…

2013-01-15 15:35:54