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大重版決定!重松清さん『とんび』名セリフ・名場面集

ドラマ「JIN」のスタッフがふたたび集結したことでも話題の、大ヒット中のドラマ「とんび」ですが、「決定!みんなが選んだ発見!角川文庫」で「感動する1位」に選ばれた、直木賞作家・重松清さん『とんび』が原作です。号泣必至の原作の、名セリフ、名場面をご紹介します!
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カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

『とんび』「親子で酌み交わす、初めての酒だった。『未成年に酒を呑ますやら、ほんまに最後の最後までアホな親父じゃのう、わし。ええ呑みっぷりじゃ」「親父の息子じゃけん」「アホ」そっぽを向いた先に仏壇の中の美佐子さんの笑顔があった」http://t.co/wgGCAT9M P286

2013-02-17 22:12:49
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「『ええか、わしはおまえの足手まといにだけはならんけえの。わしのことは心配せんでええ、おまえはおまえで一所懸命やってこい。足手まといになるぐらいなら……首くくっちゃる』本気の覚悟だった」http://t.co/wgGCAT9M P290

2013-02-17 22:13:06
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「ヤスさんは黙って立ち上がった。仏壇の下の抽斗を開けて、封筒を取って席に戻る。『これ、東京に持って行けや』美佐子さんの写真だった。アキラは『うん……』とうなずいて写真を受け取った」P292 http://t.co/wgGCAT9M

2013-02-17 22:13:54
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「18年。家族といっても、一緒にいられるのはこんなにも短いんだ、と――ヤスさん、十数年後の親子の別れを思って、早くもしょんぼりしてしまうのだった」P29  http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-17 21:01:10
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「だってなあ、ものごころもつかんうちに親がおらんようになったヤッちゃんが親になるんじゃもん……こげなめでたいお酒、ありゃあせんよ。これでお勘定を取ったら、うちはもう、飲み屋の女将をやる資格のうなってしまうよ…」P36  http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-17 12:39:26
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重松清さん『とんび』「アキラ、お前にはお母ちゃんはおらん。背中はずうっと寒いままじゃ。お父ちゃんがどげん一生懸命抱いてくれても、背中までは抱ききれん。その寒さを背負うということが、アキラにとっての生きるいうことなんじゃ」P104  http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-17 12:40:15
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

『とんび』「背中が寒いままで生きるいうんは、つらいことよ。寂しいことよ、悲しゅうて、悔しいことよ。アキラ、おまえはお母ちゃんがおらん。ほいでも、背中が寒うてかなわんときは、みんなで温めてやる。ずうっと、ずうっと、そうしちゃるよ」P104 http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-17 12:40:29
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重松清さん『とんび』「ええか、ヤス、おまえは海にならんといけん。雪は悲しみじゃ。悲しいことが、こげんして次から次に降っとるんじゃ、そげん想像してみい。なんぼ雪が降っても、それを黙って、知らん顔して飲み込んでいく海にならんといけん」P108 http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-17 12:40:47
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「照雲はただ悪酔いしているわけではない。根っこに悲しみがある。寂しさもある。やるせなさを酒で抑えようとして、抑え切れなくて、だから荒れている」P121 http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-27 13:53:41
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「ヤスに食わしてやりたかったんよ。『お父さんはすき焼きが好きじゃねん』言うてのう……気分直しにすき焼きをみんなで食べよう、いうことよ。ええ子じゃのう、ほんま」P151 http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-27 23:36:22
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「アキラにとって、ほんとうのふたばは美佐子さんなのかもしれない。花が咲くのを見届けることができない、ふたば――鼻が、また、ぐじゅっ、と鳴った」P154 http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-27 21:55:43
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「のう、ねえちゃん。わしは長生きするけん。アキラのそばから離れんど。どげん嫌われても、ぴたーってくっついて離れんけん」P154 http://t.co/SuNjdfNt

2013-01-27 21:55:59
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「ひとの死を悲しむことができるのは幸せなのだと、三回忌の法要のときに海雲和尚に言われた。ほんとうにつらいのは、悲しむことすらできず、ただ、ただ、悔やみつづけ、己を責めつづけるだけの日々なのだ、と」P83  http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-17 20:57:09
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「見届けなければならない。アキラが成長していく、その一瞬一瞬を、しっかりと目に焼き付けておかなければいけない。そして、いつの日か、天国で美佐子さんと再会したときに、たくさん話してやるのだ。」http://t.co/wgGCAT9M P154

2013-01-17 12:41:01
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清『とんび』「お父さんを救うより、自分が生き残ったほうが、アキラのためには何十倍も幸せなことやろうが。そげなこともわからんアホで、どげんしようもないくらい優しいひとで…おまえがこげん大きゅうなったんを、見せてやりたかったわい」P186 http://t.co/SuNjdfNt

2013-02-03 21:58:19
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「お母さんは、アキラのことをほんまに可愛がっとった。それを忘れんといてくれ。一生、忘れたらいけんど」P187 http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-17 20:57:43
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重松清さん『とんび』「子どもが幸せになってくれればええんよ。なあ、子どもの幸せまで見届けたいいうんは、親のわがままやと思わん?見んでもええ、うん、幸せになりんさいよ、いうて願うとるだけでええんよ。なあ、照雲ちゃん、そうやろ?」P194 http://t.co/SuNjdfNt

2013-02-03 22:27:00
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「おねえちゃん、アホや、あんた。泰子さんのうつむいた横顔も、なにかをじっと噛みしめているようだった。言いたい言葉を呑み込んで、持ち上げたいまなざしを押さえつけて、いま、親子は初めての会話を交わしているのだ」P195http://bit.ly/W2aAoU

2013-02-03 22:08:40
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「お父さんのこと、怒ってもええ。嫌うてもええし、恨んでもええ。ほいでも、わしはおまえを育てる。おまえを一人前にしてやらんと、お母さんに……なんのためにあんたが生き残ったん、いうて……叱られてしまうがな……」P200 http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-17 21:00:00
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重松清さん『とんび』「誰かの命と引き換えに自分が生きるというのは、こんなにもつらいことなのか、と思う。噛みしめる。胸に刻み込む。アキラにそれを思わせてはいけない。断じて。なにがあっても」P200 http://t.co/wgGCAT9M

2013-01-17 20:59:36
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重松清さん『とんび』「お父さんのこと……恨んでくれ。そのほうが、お父さんもええよ」悪者がいたほうがいい。ぽっかりと胸に穴が空いたままよりは、ずっと。アキラが自分を責めるよりは、ずっと、ずっとP202http://bit.ly/VFSrZJ

2013-02-10 22:31:32
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「なんとなく、あの子はわかっとるん違うかなあ……。ほんまのことは知らんでも、あんたが嘘をついとることは、わかっとるような気がするよ、うちは」P205 http://t.co/wgGCAT9M

2013-02-10 22:31:43
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「わしは、ぎりぎりまで親父にがんばらせようと思うとるんじゃ。痛いし、苦しいし、生きる望みはないし……かわいそうなことかもしれん。ほいでも、ぎりぎりまで、親父の頭をしゃんとさせておきたい思うとるんよ」P211 http://t.co/wgGCAT9M

2013-02-10 21:53:37
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「えらいアキラに甘すぎるん違うか?」「なに言うとるん、子どもにべたべた甘えさせてやれんような親は、親と違うわ」P227 http://t.co/wgGCAT9M

2013-02-10 23:57:09
カドブン(KADOKAWA文芸WEBマガジン) @Kadobunofficial

重松清さん『とんび』「ヤス……わしはもう、親父を見送る覚悟はできたぞ。おまえさえよかったら、もう、このままでええ思うとる。どないな、ヤス。お前の気は、まだすまんか」P245 http://t.co/wgGCAT9M

2013-02-10 22:03:02