【福島原発災害から学ぶ】

宗教学者 島薗進氏の連続ツイートをまとめました。
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島薗進 @Shimazono

1【福島原発災害から学ぶ】重大な原発災害を招いた要因の長期的な視点からの検討はなされていない。http://t.co/ffSvls1A 日本科学技術ジャーナリスト会議編『4つの「原発事故調」を比較・検証する―福島原発事故13のなぜ?』構造的・歴史的要因は民間事故調のみ。

2013-01-21 09:17:40
島薗進 @Shimazono

2【福島原発災害から学ぶ】日本学術会議は原発災害に構造的に関与してきた。シンポ「 科学者はフクシマから何を学ぶのか?」1/12では、科学・学術が原発災害を招く要因となったことを考え直すと共に科学と社会の間のあるべき関係について討議 http://t.co/1fuEZikI

2013-01-21 09:18:16
島薗進 @Shimazono

3【福島原発災害から学ぶ】原発は国際的な軍事秩序から自由でなく学問の自由が限定されていた。また、過酷事故により膨大な住民に影響を及ぼす可能性があり、将来世代に巨大な影響を及ぼす科学技術であるからこそ倫理的な視点が必要。http://t.co/I7rBwvZE 

2013-01-21 09:19:19
島薗進 @Shimazono

4【福島原発災害から学ぶ】現代科学技術がこうした文明史的な問題に及ぶことを自覚する科学者も多い。だからこそ倫理的な省察が必要と考える科学者も増えている。池内了氏(物理学)http://t.co/xTDKuaCR 、林力丸氏(生化学)http://t.co/By7887uO ら

2013-01-21 09:19:40
島薗進 @Shimazono

5【福島原発災害から学ぶ】早くからこうした問題に取り組んできた哲学者にロベルト・シュペーマンがいる。http://t.co/ysKN6viI 新著の訳書『原子力時代の驕り―「後は野となれ山となれ」でメルトダウン』が刊行された。宗教を背骨にもった保守主義の立場からの脱原発論。

2013-01-21 09:23:00
島薗進 @Shimazono

6【福島原発災害から学ぶ】明治維新以来の日本の歩みという観点から提起されている「災後」論はhttp://t.co/NQgAVvtu 原発災害を招いた要因の理解という観点からも手がかりになる。欧米諸国が原発依存を後退させていく80年代以後の日本で、官民一体の原発開発がなされた。

2013-01-21 09:23:18
島薗進 @Shimazono

7【福島原発災害から学ぶ】社会主義計画経済にも似た「国策民営」の失敗。この時期、通産省の行政指導の下での日本的経営の功績が称賛されていた。http://t.co/6KwUjQAc 放射線「御用学者」体制はこの時期から形成されていく。 http://t.co/PY8Wn4UQ

2013-01-21 09:24:11
島薗進 @Shimazono

8【福島原発災害から学ぶ】原発災害を招いた歴史的・構造的要因の解明は、現代日本の人文社会科学の重要な課題だろう。吉岡斉氏『原子力の社会史』http://t.co/IDat1Cj0 を受け継ぎたい。この本は繰り返し読む価値がある。

2013-01-21 09:24:32
島薗進 @Shimazono

9【福島原発災害から学ぶ】学術を中心に見てきたが、それは戦後政治を超えるという課題にも通じるはずだ。自民党の中にもそういう発想をもった若手はいる。http://t.co/VpNyKhsC 学術と政治は研連しあっている。以上、原発災害につき年末・年始に考えて来たことのまとめ。

2013-01-21 09:25:39