読者を置き去りにしないキャラの感情の起伏の話とそれに付随する話

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榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs 一貫性がある、というのは言い方を変えれば「論理的である」「論理的であるという事は、他人にも理解しやすい」という事ですから、細かい動きを明示するかどうかは別にしても、その主人公の姿勢にぶれが出ず(出たように他人には見えず)、結果的に、 #sousaku

2013-01-21 17:56:32
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs 感情移入もし易い、と。ここから更に転じて、「明らかに壊れてる奴」すらも、ある種の「一貫性」を以て、更にはその一貫性を理解する上での手掛かり、「誰もが知る平凡な感情のとっかかり」を描き出してやると、読者は感情移入し易くなる筈です。 #sousaku

2013-01-21 17:58:26
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs 拙作で言えば「ストレイトジャケット」のアルフレッドというキャラは、「何か母親にこだわりがある」(実は母親に殺されかけた)事をきっかけとして見せ、その上で、「最初に自分を肯定してくれる筈の「他人」を得られなかった」 #sousaku

2013-01-21 18:02:04
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs そこから、世界に対する「絶望」「疎外感」を軸に描く事で、一貫性を持たせてます。 #sousaku

2013-01-21 18:02:36
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs すいません、ちょっととっちらかった物言いになってますが、整理すると、「読者が感情移入して理解する為のフック」=「汎用性のある事実とそれに対する感情の動き」を先ず置いて、 #sousaku

2013-01-21 18:03:27
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs そこからは「客観的に理解しやすい、一本筋の通った論理構造」を置いてやる事で、キャラの感情の動きを補強し、求める場所に持っていく――と。 #sousaku

2013-01-21 18:04:22
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs 結局の所、論理とは他人と理解を共通する為のツールですから、論理性があるという事は、理解して貰いやすいという事です。感情移入とは、「自分にもわかる」という理解の一種ですから、そうした「意図したキャラの心情」を伝える為の手法を尽くす、という事に。 #sousaku

2013-01-21 18:05:46
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs 「これこれ。皆知ってるよね?」→「じゃあこれは判る?」→「じゃあね、そこから発展してこういうのはどう?」→「こうなったら当然、これも在り得るよね?」→「じゃあこれも判る?」こんな流れ。 #sousaku

2013-01-21 18:08:01
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs 逆に言えば、作者の都合だけでキャラに感情の起伏をつけても、理解はしてもらえないと思うのです。なので、最終的に物語の上でこういう感情の起伏をつけたいと思うなら、それを自然と読者が理解出来る様に、比較的「理解しやすいピース」を前段階で配置、 #sousaku

2013-01-21 18:09:48
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs 論理にそった感情の動きを設定する事で、話を回していくべきかなあと。すいません、ちょい長々とやりましたが。 #sousaku

2013-01-21 18:10:44
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs 折角なんでこの間の具体例をそのまま使いましょうか、補強説明に。 #sousaku

2013-01-21 18:11:25
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs ヒーローを否定する主人公の感情というのを描く上で、まず「誰もが経験のある、幼い頃にヒーローに憧れる主人公を置く」――これは殊更に説明はいりませんよね。大抵の男の子が経験があるから。 #sousaku

2013-01-21 18:12:29
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs その上で、「彼がヒーローを否定する」という結論に持っていく為に、「ヒーローは居なかった」と彼が認めざるを得ない事実を置く。具体的には、生き埋めにされた自分と妹をヒーローは助けに来てくれず、妹は死んだ、と。 #sousaku

2013-01-21 18:13:32
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs 同時に、ポイントとして、「一緒に生き埋めになっている」事を置く。つまり、彼の目の前で妹が死んでいく事への無力感を強調する。当然、幼かった彼は、その事実に耐えて受け入れる事が出来ない。 #sousaku

2013-01-21 18:15:13
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs ヒーローというものを憎む事で、彼は、「妹を助けられなかった自分」を責める事から目をそらす――こんな流れですね。 #sousaku

2013-01-21 18:16:07
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs ちょいとっちらかりましたが、こんなので多少、説明になりましたでしょうか? 足りない場合はまたその旨お伝えくださいませ。 #sousaku

2013-01-21 18:16:52
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

んー。キャラの心情の流れ、表現方法、その辺はかなり個人差があるからなあ。機会があれば、もうちょい論理化・一般化を考えよう。

2013-01-21 18:20:55
神崎春市 @kanzakiharuichi

@ichiro_sakaki ひょっとしたら、「キャラが自然に動くから感情の組立なんてせんよ?」とか言われるかと思ってました。

2013-01-21 18:29:19
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

@somafs キャラの自然な動き云々も、よくよく考えると論理性がある話なので、ちょいとあとでそれもやりますわw 

2013-01-21 20:07:05
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

しばしば創作物において「キャラクターが勝手に動き出す」という言い方をする人が居て、また、これを「そんな事ある訳ない」という言い方をする人も居て、まあ、ややこしい印象の話なのですが。 #sousaku

2013-01-21 21:44:35
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

私はいわゆる天才肌ではないタイプの物書きですから、どっちかというと、キャラも何もかも計算で動かす方で、「そんな事ある訳無い」と言う方――の様に思えたりするのですが、意外に、そうでもなかったり。どういう事かというと、勿論、キャラに自我が芽生えるなんて事は無いけど、 #sousaku

2013-01-21 21:46:30
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

一定以上の設定、あるいは物語の進行に伴う描写の積み重ね、こうした事によって、キャラの人格とか性格とかが、明確に定義されてしまう場合があります。つまり、「こいつはこういう事ここではするよな」「しないよな」という判断がつく位まで、詳細な情報があるかないか―― #sousaku

2013-01-21 21:48:14
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

別の言い方をすれば、例えば、リアルの友人知人の事を思い描いた場合。「あいつはこういう状況下ではこう行動するよな」というのが大体想像がつきますよね。あるいは「何があってもこれだけはせんだろ」的な想像。創作物の登場人物も同様に、こうした判断がつく位まで、 #sousaku

2013-01-21 21:49:40
榊一郎@来年のスケジュールを模索中♪ @ichiro_sakaki

情報が積み重なると、作者の意向にかかわらず、特定の状況や状態に置かれると、確固たる存在感(リアリティ)を得たキャラは、作者からしても「こいつならここでは、こう動くしか無いよなあ」という判断がつくようになります。これがをつまり、作者は、自分の好き勝手に出来ない #sousaku

2013-01-21 21:51:30