ロア

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@folklore_bot

「宇宙に存在する全ての物は、深宇宙の二十度の領域に向かってスライドしている」という、NASA宇宙飛行センターのある天文物理学者の発見は、発表となるなり大論争を巻き起こした 彼曰く「常人の頭では理解できない巨大な物質が、観測可能な宇宙の万物を秒速六百キロ以上で引き寄せている」という

2012-04-24 15:29:44
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信じようと、信じまいと―― ある誘拐殺人事件は、報道の範囲の例としてしばしば引き合いに出される 被疑者の自室が暴かれたことも問題視され、マスコミ各社に講義が殺到したが、一番多かった問い合わせは「テレビに映し出された被害者の写真がまばたきした」というものだったことは知られていない

2012-04-24 17:29:49
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信じようと、信じまいと―― ある警察官の元に、不思議な手紙が送られてきた 内容は、ごく普通の日用品を組み合わせた工作物のつくり方が示してあるほか、一言「爆弾」とだけ書かれていた 図の通りに組み立てた物はとても爆弾に見えなかったが、見事に爆発した 手紙の発送者は未だ判明していない

2012-04-24 19:28:39
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信じようと、信じまいと―― ある少年はテレビで見た超能力に感動し、台所からスプーンをひとつ持ち出した 少年はそれを両手で持ち「曲がれ」と念じた 瞬間、スプーンは少年の手から逃げるようにして居間のガラス窓を突き破り、そのまま空の彼方へ消えた 信じようと、信じまいと――

2012-04-24 21:28:31
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信じようと、信じまいと―― ある女性がお気に入りのCDを再生すると、CDに傷がついてしまったのか「さよなら、さよなら、さよなら」と、同じ箇所を繰り返し再生するようになってしまった その後あることに気付いた彼女は青ざめた そのCDに「さよなら」という歌詞がある曲はなかったのだ

2012-04-24 23:28:04
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ある少年が蟷螂の卵を見つけた 少年は卵をペンケースに入れ、自室の机の奥にしまったが、その存在をすぐに忘れてしまった 何日も経ったある日、ふと卵のことを思い出した少年は、恐る恐る机の中のペンケースを開けた そこには、成虫になった蟷螂が一匹だけ死んでいた 信じようと、信じまいと――

2012-04-25 01:27:43
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大きなボルトが機械に落ち込み、弾丸のようなスピードで弾き飛ばされ、一人の女の右目上部に命中し、頭蓋骨に十センチの穴を作った 事故と手術の際に、彼女の脳の一部が失われたが、奇跡的に回復した そればかりか彼女は、長年の持病であった頭痛が治ったと喜んでいる 信じようと、信じまいと――

2012-04-25 03:28:39
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子供たちに毎日お菓子をくれる一人暮らしの老人が居た 老人はほぼ毎日お菓子を配っていたが、ついに死んでしまった その後彼の家を訪ねてみると、食材のようなものは一切無く、また、誰も彼に食事の世話をした人は居なかったのだ はたしてあの老人は何を食べ、何を子供たちに配っていたのだろうか

2012-04-25 05:28:05
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某遊園地にある世界最大のお化け屋敷は、安全管理上の都合から一人での入場が出来ない 広大な敷地故に迷子も多いらしく、良心的な判断であるが、それでも一日の入場者と退場者の数が合わない日があるらしい 明らかに退場者が増えているというのだ 一体何が出入りしているのだろうか

2012-04-25 07:27:13
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信じようと、信じまいと―― 西コンゴのある部族は「夢」の概念を持たなかった 彼ら曰く、眠りについてから目覚めるまで意識の完全な断絶があるのだという この不思議な部族のことを知り、数年後に脳生理学者が現地にやってきたときには、すでに一族が死に絶えたあとだったという

2012-04-25 09:28:46
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アメリカで起こった連続通り魔事件は、被害者の一人である少年が死の間際に犯人の名前を口にしたことにより事件は解決された ただ、少年と犯人との間に接点は無く、そもそも背後からの一撃で顔すら見ていなかったはずの少年がどうして犯人の名前を口にすることができたのかはいぜん謎のままである

2012-04-25 11:29:16
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ある無名の小説家の手記にはこう記されている 「僕は小説のアイディアに困っていたとき、天使と取り引きをして才能を手に入れたが、あいつは悪魔だったのかもしれない 僕が引き換えにしたものは死後の名声だった 僕が死んだ後、小説家としての僕は皆から忘れ去られるのだろうか 僕は死ぬのが怖い」

2012-04-25 13:29:06
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信じようと、信じまいと―― とある大学に「存在と証明」という講座があったが、あまりに難解な内容のため、受講する学生は減り続け、ついに廃止することが決まった しかし、その担当教授が行方不明のまま講座が継続されていたことがわかった 彼は一体何を証明しようとしているのだろうか

2012-04-25 15:28:04
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信じようと、信じまいと―― とある村で、精神遅滞の娘が懐妊した どれだけ問い詰めても、娘は「父親は神様だ」と言い張り、相手を明かすことはなかった その後三ヶ月もたたずに娘は破水した 両親は慌てて産婆を呼んだが、どれだけ経っても赤ん坊は生まれてこなかったという

2012-04-25 17:29:26
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マグロ漁船「第二天正丸」は南シナ海を南下していた ある日船長と乗組員は奇妙な雲を見つけた それは風向きと反対に流れており、完全なる円形をしていた 彼らは経験豊富な船乗りであったが、彼らの知る雲の動きや形とはことごとく違っていた 彼らが見たものはほんとうに雲だったのだろうか

2012-04-25 19:28:13
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信じようと、信じまいと―― ある教会につとめる神父が、聖堂の柱にとても小さな手形を見つけた それは赤ん坊の手のひらほどの大きさであるにも関わらず、大人の手でさえもおよそ届かないような高い場所にぽつんとひとつ付けられていた その緑色の手形は今も大切に残されているという

2012-04-25 21:28:17
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信じようと、信じまいと―― 一人暮らしの男が部屋で首を吊って自殺した 遺体には生前に自分でつけたと思われる大量の傷があり、遺書には「彼女が笑ってくれなくなった もうこの方法しかない」とだけ書かれていた 遺体の目の前に置かれていた日本人形は、不気味なほど顔を歪めて笑っていたという

2012-04-26 01:27:48
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信じようと、信じまいと─― 心霊写真を鑑定する時に、いくつか気を付けるべき事があるという その中の一つに「虫眼鏡で見てはならない」というものがある 拡大して観察すると、写真の中の霊が少しずつ動いていることに気づいてしまうためである その時絶対に霊と目を合わせてはいけない

2012-04-26 03:28:26
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「自分は霊感がある」と自称する人々を集めて、決められたコースを散歩してもらうという実験を行った コースの途中には偽物の墓石などをいくつか配置した 実験後、彼らは「墓石の前で霊を見た」などと回答したが「本物の一箇所」で自然と自分達の足が速くなっていたことに気づいていた者はいなかった

2012-04-26 05:28:34
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小学生たちの間でトビオリさんという遊びが流行した それは「トビオリさん」と三度唱えてから、その場で目を閉じてジャンプするという他愛もない遊びだったが、周囲に建物のない場所であるにも関わらず、子供の転落事故が次々と起きたため、急遽トビオリさんは禁止され、全国には広まらなかったという

2012-04-26 07:27:15
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信じようと、信じまいと―― あるビル工事現場で働いていた男に悲劇が起こった 鉄パイプが落下し、男の左後頭部から右頬にかけて貫通してしまったのだ しかし、男は何事もないように鉄パイプを引き抜き仕事に戻った 彼が死んだ後、司法解剖を行ったが、頭蓋骨の中には水しかなかったという

2012-04-26 09:28:51
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信じようと、信じまいと―― 精神科医の元に奇妙な夢を見るという男が相談に来た 内容は、自分の頭だけが体を離れて空を飛び回る夢だという 精神科医は彼に、頭を放さないようにしたらどうかとアドバイスした 翌日男は転落死体となって発見された 彼は頭を押さえ込んだままの状態で落下したという

2012-04-26 11:29:21
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とあるマンションの一室で、その部屋に住む男の遺体が発見された 不可解なことに、遺体は上半身が焼け焦げ下半身が凍結していた 更に不可解なことに、遺体発見の数日前から部屋に出入りした人間は誰もいなかったという 検死解剖を行ったところ、体内から「空間転移法」と書かれたノートが発見された

2012-04-26 15:29:56
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とある男性が、突然「家族が変だ、何かおかしい」と訴えるようになった ある日「お前らは化け物だ!」と叫びながら銃を乱射し、家族全員を殺害、その後自殺した ただ不思議なことに、家族の遺体は検死解剖の後も戻ってこなかった 変わってしまったのは男の方だったのか、それとも家族の方だったのか

2012-04-26 17:30:36
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信じようと、信じまいと―― イギリスであった不思議な話 ジョンという男の葬式をその妻がビデオカメラで撮影した 後日彼女はビデオを見て驚愕した ビデオには、自分の葬式に出席するジョンの姿が映っていたのだ 信じようと、信じまいと――

2012-04-26 19:27:56
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